プロジェクトを構成する場合は、クラウド ゾーンを追加します。クラウド ゾーンごとにリソース制限を定義することにより、必要に応じてリソースを節約できます。

制限できるものには、インスタンス、メモリ、および CPU の数があります。

vSphere ストレージ制限

vSphere クラウド ゾーンの場合のみ、vSphere 仮想マシン テンプレートおよびコンテンツ ライブラリ アイテムに基づいて展開されるリソースに対してストレージ制限を設定できます。ストレージ制限では、シック リソース プロビジョニングおよびシン リソース プロビジョニングの実際の容量が考慮されるため、シン プロビジョニングを使用してオーバープロビジョニングすることはできません。ストレージ制限では、First Class Disk と vSphere に依存しないディスクも考慮されます。ストレージ制限は、コンテンツ ライブラリの外部にある OVA/OVF テンプレートには適用されません。

ストレージ制限は、展開が申請されたとき、およびディスクのサイズ変更、起動ディスクのサイズ変更、ディスクの削除、カウントの更新の各アクションを使用して展開が変更されたときに評価されます。初期プロビジョニングと同様に、シック プロビジョニングとシン プロビジョニングはオーバー プロビジョニングにならないと見なされます。これらのストレージ制限は、AWS、Microsoft Azure、Google Cloud Platform などの他のリソース タイプには適用されません。

各ゾーンを追加して制限を適用する際は、プロジェクト リソースの制限を厳しくしすぎてメンバーがクラウド テンプレートを展開できなくなることがないようにしてください。

ユーザーが展開の申請を送信すると、その展開をサポートするリソースを持つゾーンを判断するために、ゾーンが評価されます。複数のゾーンが展開をサポートする場合、優先度が評価され、優先度の値が高い(整数値が最も小さい)ゾーンにワークロードが配置されます。

制限の使用量を評価するときにパワーオフ状態の仮想マシンを無視

プロジェクト内のクラウド ゾーンに制限を設定するほかに、メモリと CPU 使用率の計算時にパワーオフ状態の仮想マシンを無視するように制限を構成することもできます。このプロパティは、展開プロセスと Day 2 のパワーオンおよびパワーオフ アクションに影響します。

たとえば、プロジェクトにクラウド ゾーンを追加するときに、5,120 MB のメモリと 5 個の CPU という制限を適用する場合を考えます。この量を使用するテンプレートを展開すると、制限に達します。次の展開は失敗します。しかし、2 台の仮想マシンがパワーオフされていることがわかっているため、パワーオフ状態の仮想マシンによる使用量を無視して、追加のテンプレートを展開します。組織に対して、リソース使用量を決定するときにパワーオフ状態のマシンを無視するグローバル プロパティを設定できます。

パワーオフ状態の仮想マシンを無視するには、次のようにグローバル プロパティを設定します。

  1. プロパティを追加するには、https://your_automation_URL/iaas/api/swagger/ui/#/Property/patchConfigurationProperty に移動します。
  2. [試してみる] をクリックします。
  3. valuetrue と入力します。
  4. keyNEGLECT_POWERED_OFF_VMS_RESERVATION と入力します。
  5. [実行] をクリックします。

プロパティをリセットするには、値を false に設定します。この機能を使用した後にプロパティをオフにすると、一部の展開が制限を超えていることが確認される場合があります。

プロパティのオンとオフを切り替えると、VMware Aria Automation は CPU、メモリ、ストレージ、インスタンス数の使用量を再計算します。

容量の管理の詳細については、「VMware Aria Automation のインフラストラクチャ キャパシティの管理方法」を参照してください。