エンドポイントは、Automation Pipelines に接続してパイプラインの実行に必要なデータを提供する DevOps アプリケーションのインスタンスです。データ ソース、リポジトリ、通知システムなどがあります。

エンドポイントは、クラウドベースとオンプレミスのいずれかになります。

Automation Pipelines でのロールによって、エンドポイントの使用方法が決まります。

  • 管理者および開発者は、エンドポイントを作成、更新、削除、および表示できます。
  • 管理者は、エンドポイントを制限ありとしてマークし、制限付きのエンドポイントを使用するパイプラインを実行できます。
  • 閲覧者ロールを持つユーザーは、エンドポイントを表示することはできますが、作成、更新、および削除することはできません。

詳細については、Automation Pipelines でユーザー アクセスと承認を管理する方法を参照してください。

Automation Pipelines をエンドポイントに接続するには、次の手順を実行します。

  1. パイプラインにタスクを追加します。
  2. エンドポイントと通信するようにタスクを構成します。
  3. [検証] をクリックして、Automation Pipelines がエンドポイントに接続できることを確認します。
  4. パイプラインを実行すると、タスクがエンドポイントに接続されて、タスクが実行可能になります。

これらのエンドポイントを使用するタスクのタイプについては、Automation Pipelines で使用可能なタスクのタイプを参照してください。

表 1. Automation Pipelines がサポートするエンドポイント
エンドポイント 提供する内容 サポートされるバージョン 要件
エージェント オンプレミスの SSH、PowerShell、または REST タスク ホストに接続します。 エージェント エンドポイントを作成する前に、クラウド プロキシを作成する必要があります。
Bamboo ビルド計画を作成します。 6.9.*
Docker ネイティブ ビルドでは、展開に Docker ホストを使用できます。

パイプラインに Docker Hub のイメージが含まれている場合は、パイプラインを実行する前に、イメージに cURL または wget が組み込まれていることを確認する必要があります。パイプラインが実行されると、Automation Pipelines は、cURL または wget を使用してコマンドを実行するバイナリ ファイルをダウンロードします。

Docker レジストリ Docker ビルド ホストがイメージをプルできるようにコンテナ イメージを登録します。 2.7.1
Gerrit レビューとトリガーのために Gerrit サーバに接続します。 2.14.*
Git 開発者がコードを更新してリポジトリにチェックインするときに、パイプラインをトリガします。

Git Hub Enterprise 2.1.8

Git Lab Enterprise 11.9.12-ee

Jenkins コード アーティファクトをビルドします。 1.6.* および 2.*
JIRA パイプライン タスクが失敗したときに JIRA チケットを作成します。 8.3.*
Kubernetes コンテナ化されたアプリケーションを展開、スケール、および管理するための手順を自動化します。

サポートされているすべてのバージョン

パイプライン ワークスペースで Kubernetes API エンドポイントを使用する場合、Automation Pipelines は、継続的インテグレーション (CI) タスクまたはカスタム タスクを実行するために必要な ConfigMap、シークレット、ポッドなどの Kubernetes リソースを作成します。Automation Pipelines は、NodePort を使用してコンテナと通信します。

ワークスペースの構成に関する詳細については、パイプライン ワークスペースの構成を参照してください。

PowerShell Windows または Linux マシンで、PowerShell スクリプトを実行するタスクを作成します。 4 および 5
SSH Windows または Linux マシンで、SSH スクリプトを実行するタスクを作成します。 7.0
TFS Team Foundation Server ソース コード、自動化されたビルド、テスト、および関連するアクティビティを管理します。 2015 および 2017
VMware Aria Automation Orchestrator ビルド プロセスのワークフローを配置して自動化します。 7.* および 8.*

クラウドベースのエンドポイント

クラウドベースのエンドポイントの一例に、ローカル GitHub リポジトリがあります。クラウドベースのリポジトリを使用するパイプライン タスクでは、クラウド プロキシを [デフォルト] に設定します。例:

クラウドベースの Git エンドポイントは、デフォルトのクラウド プロキシを使用できます。

オンプレミスのエンドポイント

Automation Pipelines は、クラウド プロキシを介してオンプレミスのエンドポイントに接続します。ネットワーク構成と、そのネットワーク内にあるオンプレミスのエンドポイントの場所によって、必要なクラウド プロキシ インスタンスの数が決まります。オンプレミスのすべてのエンドポイントが同じネットワークにある場合は、クラウド プロキシを 1 つのみインストールします。オンプレミスのエンドポイントが複数のネットワークにある場合は、独立したネットワークごとにクラウド プロキシを 1 つインストールします。次に、Automation Pipelines のエンドポイント設定で、エンドポイントと同じネットワークにあるクラウド プロキシを選択します。

クラウド プロキシは、オンプレミスのエンドポイントと Automation Pipelines との間でメッセージを転送し、そのエンドポイントからデータを収集できるようにします。オンプレミスのエンドポイントは、ファイアウォールの背後に存在するため、パブリック インターネット経由ではアクセスできません。

クラウド プロキシをオンプレミスのエンドポイント用に設定するには、Automation Assembler でクラウド プロキシ OVA をダウンロードして vCenter インスタンスにインストールします。

クラウド プロキシを必要とするオンプレミスのエンドポイントは、次のようになります。

Git などのオンプレミス エンドポイントは、選択された特定のクラウド プロキシを使用します。

クラウド プロキシの設定例については、リリース プロセスをモデリングするための Automation Pipelines の設定を参照してください。

GitHub エンドポイントの YAML コードの例

この YAML コードの例では、Git タスクで参照できる GitHub エンドポイントを定義しています。

---
name: github-k8s
tags: [
  ]
kind: ENDPOINT
properties:
  serverType: GitHub
  repoURL: https://github.com/autouser/testrepok8s
  branch: master
  userName: autouser
  password: encryptedpassword
  privateToken: ''
description: ''
type: scm:git
isLocked: false
---