コンテナ化された環境で急速に変化の続くワークロード要件が、ビジネス機能の提供に向けて、共有リソースのコストを追跡するのを難しくする要因になっています。ビジネス機能の提供と支援に必要な基盤となるクラウド リソースのコストをすべて識別し、照合するのは特に難しい課題になっています。結果として、組織は使用量とコストを特定のチームや部門に起因すると考える課題に直面し、予算の追跡とガバナンスの定義が困難になります。
このプラットフォームで、コンテナ化されたタスクのコストを割り当てる方法は次のようになります。
このプラットフォームでは、パースペクティブを使用してコンテナの資産とタスクを編成します。この編成の目的は、特定のコンテナ タスクを、実際に実行するコンテナ資産にマッピングすることにあります。
コンテナ クラスタに関連付けられている AWS サービス、Azure サービス、データセンター資産などの資産をグループ分けします。たとえば、特定のコンテナ クラスタ専用の 1 つ以上の EC2 インスタンスがある場合は、これらの EC2 インスタンスを収集するパースペクティブ グループを作成します。
すでにコンテナ資産をクラスタ別に分類している場合は、これらのパースペクティブ グループを使用します。
複数のグループを同時に作成するには、すべてをダイナミック ルールとして追加 をクリックします。この例は、KubernetesCluster
というタグが付いた AWS 資産を収集する方法を示しています。このタグは、次の 4 つの値のいずれかを取ります。
us1.prod.cloudhealthtech.com
us1.dev.cloudhealthtech.com
us1.staging.cloudhealthtech.com
us2.dev.cloudhealthtech.com
各組織によって、コンテナ クラスタのタグ付けと分類が異なります。組織に固有のメタデータを使用して、最も効率的な方法でコンテナ クラスタを収集できるようにします。
コンテナ クラスタで実行されているタスクをグループ化します。管理可能な数のタスクを返す分類方法を選択します。
これらのグループは、新しいパースペクティブ、または手順 1 で作成したものと同じパースペクティブで作成できます。
複数のグループを同時に作成するには、すべてをダイナミック ルールとして追加 をクリックします。
各グループの 資産の参照 セクションは空になります。これは、グループが各タスクを実行する物理的な資産ではなく、タスクまたはビジネス ロジックを表すにすぎないからです。
1 つ以上のコンテナ コスト配分ルールを作成して、ワークロード グループにハードウェア グループのコストを割り当てます。クラスタ コストの再割り当てを参照してください。
VMware Aria Cost プラットフォームでクラスタ コストを再割り当てするには、コスト配分ルールを作成します。
レポート > コンテナ > コスト履歴 に移動して、コンテナのコスト履歴レポートにアクセスします。ドロップダウンから、コスト配分ルールを選択できます。
レポート設定:
Kubernetes コスト履歴は FlexOrg 対応レポートで、自動コスト再配分のより簡単な方法を提供します。このレポートには、サブ OU ユーザーを含むすべての FlexOrg ユーザーがアクセスでき、AWS および Azure クラウドで使用できます。
コンテナ コストは、要求別、または実際の使用量(CPU/メモリ)別に割り当てることができます。
レポートにアクセスするには、レポート > コンテナ > Kubernetes コスト履歴 の順に移動します。
選択した時間間隔ディメンションによって、X 軸上でのデータの定義方法が決まります。
グラフの下の表には、選択した カテゴリ のクラスタ コストが表示されます。
レポートを CSV ファイル 形式で エクスポート したり、リンクを介して共有したりできます。
フィルタ を使用して、指定した Kubernetes カテゴリにコストを割り当てます。
VMware Aria Cost では、要求別、実際の使用量(CPU/メモリ)別、またはその両方でコンテナ コストを割り当てることができます。
Requests/ Total Requested
として計算されます。Average Usage/Total Allocated
として計算されます。次の事前定義されたカテゴリ オプションを使用して、クラスタ コストを別の Kubernetes グループに自動的に再配賦できます。
FlexReport は、Kubernetes コスト履歴レポートで選択したのと同じメジャーとディメンションを使用して作成できます。レポートの右上隅にある FlexReport の作成 をクリックすると、[FlexReports] ページにリダイレクトされます。詳細については、FlexReport のドキュメントを参照してください。
FlexReport API を使用して Kubernetes コスト履歴レポートにアクセスすることもできます。詳細については、FlexReport API のドキュメントを参照してください。
注 FlexOrgs サブ OU ユーザーは、自分がアクセス権限を持つデータのみを表示できます。