異なるホストへのリストアを実行する場合、VMware Aria Operations for Logs クラスタの構成を変更する必要があります。
VMware Aria Operations for Logs 3.0 以降のリリースでは、アプライアンス コンソールからの構成ファイルの直接変更は正式にはサポートされません。Web ユーザー インターフェイスを使用してこれらのファイルを変更する方法については、VMware のナレッジベースの記事 2123058を参照してください。
これらの構成変更は、任意のバックアップ リカバリ ツールで使用できる VMware Aria Operations for Logs ビルドに固有です。
別ホストにリカバリを行う場合は、VMware Aria Operations for Logs クラスタで手動による構成変更が必要になります。リストアされた VMware Aria Operations for Logs ノードはバックアップ元の対応するノードとは異なる IP アドレスと FQDN を持つと仮定できます。
前提条件
計画および準備に関する重要な情報を確認します。
手順
- 各 VMware Aria Operations for Logs ノードに割り当てられていた、新しい IP アドレスと FQDN を一覧表示します。
- VMware のナレッジベースの記事 2123058 で説明されている手順を実行して、プライマリ ノード上で次の構成変更を行います。
- VMware Aria Operations for Logs の構成セクションで、次のような行を検索します。
<distributed overwrite-children="true"> <daemon host="prod-es-vrli1.domain.com" port="16520" token="c4c4c6a7-f85c-4f28-a48f-43aeea27cd0e"> <service-group name="standalone" /> </daemon> <daemon host="192.168.1.73" port="16520" token="a5c65b52-aff5-43ea-8a6d-38807ebc6167"> <service-group name="workernode" /> </daemon> <daemon host="192.168.1.74" port="16520" token="a2b57cb5-a6ac-48ee-8e10-17134e1e462e"> <service-group name="workernode" /> </daemon> </distributed>
コードに 3 つのノードが示されています。最初のノードはマスター ノードで、<service-group name=standalone> が示されています。残りの 2 台のノードはワーカー ノードで、<service-group name="workernode"> が示されています。
- プライマリ ノードの場合は、新たにリカバリされた環境で、リカバリ前の環境で使用されていた DNS エントリを再利用できることを確認します。
- DNS エントリを再利用できる場合は、プライマリ ノードの新しい IP アドレスをポイントするように DNS エントリのみを更新します。
- DNS エントリを再利用できない場合は、プライマリ ノードのエントリを新しい DNS 名(新しい IP アドレスをポイントしている)に置き換えます。
- DNS 名を割り当てられない場合は、最後のオプションとして、構成エントリを新しい IP アドレスで更新します。
- ワーカー ノードの IP アドレスも、新しい IP アドレスを反映するように更新します。
- 同じ構成ファイル内で、NTP、SMTP、データベース、およびアペンダのセクションを表すエントリを探します。
<ntp> <ntp-servers value="ntp1.domain.com, ntp2.domain.com" /> </ntp> <smtp> <server value="smtp.domain.com" /> <default-sender value="[email protected]" /> </smtp> <database> <password value="xserttt" /> <host value="vrli-node1.domain.com" /> <port value="12543" /> </database>
- 構成済みの NTP サーバの値が新しい環境で有効でなくなった場合は、これらの値を <ntp>...</ntp> セクションで更新します。
- 構成済みの SMTP サーバの値が新しい環境で有効でなくなった場合は、これらの値を <smtp>...</smtp> セクションで更新します。
- オプションで、SMTP セクションの default-sender の値を変更します。これには任意の値を指定できますが、E メールの送信元にすることをお勧めします。
- <database>..</database> セクションで、プライマリ ノードの FQDN または IP アドレスをポイントするように、ホストの値を変更します。
- 同じ構成ファイルで、VMware Aria Operations for Logs ILB の構成セクションを更新します。
<load-balancer> <leadership-lease-renewal-secs value="5" /> <high-availability-enabled value="true" /> <high-availability-ip value="10.158.128.165" /> <high-availability-fqdn value="LB-FQDN.eng.vmware.com" /> <layer4-enabled value="true" /> <ui-balancing-enabled value="true" /> </load-balancer>
- <load-balancer>...</load-balancer> セクションで、high-availability-ip の値が現在の設定と異なる場合は、この値を更新します。
- ロード バランサの FQDN も更新してください。
- [管理] タブの [クラスタ] サブタブを使用して Web ユーザー インターフェイスから再起動します。リストされた各ノードに対して、ホスト名または IP アドレスを選択して詳細パネルを開き、[Operations for Logs の再起動] をクリックします。
構成変更がすべてのクラスタ ノードに自動的に適用されます。
- Cassandra サービスを開始するために必要な時間が確保されるよう、VMware Aria Operations for Logs サービスが開始した後に 2 分間待機してから、他のワーカー ノードをオンラインにします。
- VMware Aria Operations for Logs の構成セクションで、次のような行を検索します。
次のタスク
リストア後の VMware Aria Operations for Logs ノードに、バックアップの取得元とは異なる IP アドレスと FQDN が割り当てられていることを確認します。