VMware vCenter Server に OVA をインポートすることで、VMware Aria Operations for Networks Collector を設定することができます。

コレクタ仮想マシンを追加するには、次の手順を実行する必要があります。
  1. コレクタ仮想マシン OVA のダウンロード
  2. 共有シークレットの生成
  3. vSphere Web Client または vSphere Windows ネイティブ クライアントを使用してデータ コレクタ仮想マシン OVA をデプロイ
注: 最適なパフォーマンスを実現するために、コレクタ仮想マシンの追加前にコレクタ展開の推奨事項を確認して従います。コレクタ展開の要件については、 システムの推奨事項と要件トピックを参照してください。

共有シークレットの生成

VMware Aria Operations for Networks コレクタ仮想アプライアンスを生成してインポートすることができます。

共有シークレットを生成し、 VMware Aria Operations for Networks コレクタ仮想アプライアンスをインポートします。

手順

  1. VMware Aria Operations for Networks ユーザー インターフェイスにログインします。
  2. 次のいずれかのアカウントをクリックします。
    • VMware vCenter Server
    • VMware Cloud (VMC)
    • VMware SD-WAN by VeloCloud
    注: Amazon AWS や Microsoft Azure などのパブリック クラウド アカウントにコレクタを追加する必要はありません。
  3. [コレクタ仮想マシンの追加] をクリックします。
  4. コレクタをダウンロードしていない場合は、[ダウンロード] をクリックします。
  5. [コピー] をクリックして共有シークレットをコピーし、[閉じる] をクリックします。
    この共有シークレットは、 VMware Aria Operations for Networks コレクタ OVA の展開時に必要になります。

vSphere Web Client を使用した導入

vSphere Web Client を使用して、VMware Aria Operations for Networks コレクタ OVA をインポートできます。

手順

  1. アプライアンスをインストールする [データセンター] を右クリックし、[OVF テンプレートの展開] を選択します。
  2. インターネットから OVA パッケージをダウンロードしてインストールするための URL を入力します。または、コンピュータを参照して OVA パッケージのソースの場所を選択します。
  3. 展開されたテンプレートの名前を指定し、保存する場所を指定します。[次へ] をクリックします。
  4. 展開されたテンプレートを実行するリソース(ホストまたはクラスタ)を選択します。[次へ] をクリックします。
  5. テンプレートのすべての詳細を確認します。[次へ] をクリックします。
  6. [エンド ユーザー使用許諾契約書] を読み、[同意] をクリックします。[次へ] をクリックします。
  7. 展開の設定を選択します。[次へ] をクリックします。
  8. 展開されたテンプレートのファイルを保存する場所を選択します。
    1. 仮想ディスク フォーマットとして [シン プロビジョニング] を選択します。
    2. 仮想ディスクを格納するフォーマットを指定します。
    3. ファイルをインストールするデータストアを選択します。
    4. [次へ] をクリックします。
  9. ソース ネットワークのターゲット ネットワークを指定します。[次へ] をクリックします。
  10. 展開用のテンプレートをカスタマイズします。ユーザー インターフェイスで生成される共有シークレット キーを指定します。仮想マシン コンソールを使用してアプライアンスを手動で設定する必要があります。[次へ] をクリックします。
  11. すべての設定データを確認します。[終了] をクリックします。
  12. コレクタ OVA がインストールされたら、仮想マシンを起動してコンソールを起動します。
  13. 画面に表示されているコンソール認証情報を使用してログインし、setup コマンドを実行します。
  14. support ログイン用のパスワードを作成し、consoleuser 用のパスワードを変更します。
    注:
    • パスワードの長さは 6 文字以上にする必要があります。単一引用符 (') は許可されていません。
    • 組織のポリシーに準拠するには、supportconsoleuser のパスワードを定期的に変更する必要があります。
  15. [ネットワーク構成]:ネットワークに関連付ける IP アドレス ファミリを入力します。
    • IPv4 機能を使用してネットワークを構成するには、ipv4 と入力します。
    • IPv6 機能を使用してネットワークを構成するには、ipv6 と入力します。
    • IPv4 と IPv6 の両方の機能を使用してネットワークを構成するには、dual-stack と入力します。
  16. 手順 15 の選択に基づいて、IP アドレス ファミリの詳細を入力します。
    アクション 手順
    ipv4

    IPv4 ネットワーク構成の詳細を次のように入力します。

    1. [IP_Address]:2 番目の予約済み固定 IPv4 アドレス。
    2. [Netmask]:固定 IPv4 アドレスのサブネット マスク。
    3. [Default_Gateway]:ネットワークのデフォルト ゲートウェイ。
    4. [DNS]:お使いの環境の DNS サーバ。複数の DNS サーバを入力するには、スペースを使用します。
    5. [Domain_Search]:DNS 参照用に追加する必要のあるドメイン。
    6. y と入力して設定を保存します。
    ipv6

    IPv6 ネットワーク構成の詳細を次のように入力します。

    1. [IPv6_Address]:2 番目の予約済み固定 IPv6 アドレス。
    2. [IPv6_Netmask]:固定 IPv6 アドレスのサブネット マスク。
    3. [IPv6_Default Gateway]:ネットワークのデフォルト ゲートウェイ。
    4. [IPv6_DNS]:お使いの環境の DNS サーバ。複数の DNS サーバを入力するには、スペースを使用します。
    5. [Domain_Search]:DNS 参照用に追加する必要のあるドメイン。
    6. y と入力して設定を保存します。
    dual-stack IPv4 と IPv6 の両方のネットワーク構成の詳細を入力します。
  17. [ネットワーク タイム サーバの構成]:NTP サーバまたはセキュアな NTP サーバを構成します。
    • NTP サーバでネットワーク時刻のセキュリティがサポートされている場合は、y と入力します。ネットワーク時刻のセキュリティは、セキュアな NTP サーバでのみサポートされます。
    • NTP サーバでネットワーク時刻のセキュリティがサポートされていない場合は、n と入力します。
  18. 手順 16 での選択に基づいて、NTP サーバまたはセキュアな NTP サーバの IP アドレスまたは FQDN の詳細を入力します。仮想マシンからこれらのサーバにアクセスできることを確認します。NTP 時刻が同期されていない場合は、サービスの起動が失敗します。
    複数のサーバを入力するには、カンマを使用します。
  19. (オプション) Web プロキシを構成するには、次の手順を実行します。
    1. y と入力します。
    2. Web プロキシの詳細を入力します。
  20. 共有シークレット キーが構成されているかどうかを確認するチェックが行われます。コレクタは、対応するプラットフォームとペアになります。この処理には、数分かかる場合があります。
  21. すべてのサービスが検証されます。
  22. オンボード ページに次のメッセージが表示されたら、[終了] をクリックします。[プロキシが検出されました。]ログイン画面にリダイレクトされます。

コレクタの推奨事項とその他の要件

展開のパフォーマンスを最適化するには、展開の最小推奨事項に適合する必要があります。

コレクタ展開の推奨事項

表 1. コレクタ ブリック サイズの仕様

ブリック サイズ

2.1 GHz CPU に必要なコア数

2.3 GHz CPU に必要なコア数

2.6 GHz CPU に必要なコア数

RAM

ディスク

5

5

4

12 GB

200 GB

10

9

8

16 GB

200 GB

特大

10

9

8

24 GB

200 GB

2X Large

20

18

16

48 GB

300 GB

注:

各ノードの CPU 速度と RAM の予約は、上記に指定した値の 100% である必要があります。

表 2. コレクタの展開 - 最大容量

コレクタ サイズ

仮想マシン数

(K = 1,000)

1 日あたりのフロー

(M = 1,000,000)

4 日間のフロー数

(M = 1,000,000)

VMware SD-WAN の Edge 数

(K = 1,000)

4,000

250 万

325 万

4,000

1 万

500 万

650 万

6,000

特大

3.5 万

1,000 万

1,300 万

1 万

2X Large

45K

1,700 万

2,200 万

1 万

注:
  • 表に記載されている仮想マシンと Edge の数は、単一環境の個別の上限です。したがって、セットアップに Edge が含まれている場合は、仮想マシン数の削減が必要になる場合があります。

  • 仮想マシンの数には、VMware vCenter Server 上のテンプレートも含みます。

  • 単一の展開内に複数のコレクタが含まれている場合は、プラットフォームのキャパシティに基づいてコレクタ全体の合計フローが制限されます。

その他の要件と考慮事項

  • NTP サービスの可用性は、システム操作にとって重要です。NTP サービスが使用できない場合は、プラットフォーム ノードまたはコレクタ ノードを再起動しないようにしてください。

  • 最適なパフォーマンスを得るためにプラットフォーム仮想マシンとコレクタ仮想マシン間で推奨されるネットワーク遅延は、最大 150 ミリ秒です。この制限を超えると、システムのパフォーマンスが低下することがあります。

  • ネットワーク マップの場合、VMware NSX-T Manager ごとにサポートされるファイアウォール ルールの最大数(DFW ルールおよび Edge ルールを含む)は 5,000 です。

サポート対象 Web ブラウザ

  • Google Chrome:最新の 2 つのバージョン。

  • Mozilla Firefox:最新の 2 つのバージョン。

コレクタで High Availability をサポートする際の推奨事項

vSphere HA オプションをカスタマイズして、コレクタに対して vSphere High Availability を有効にすることができます。

  • [ホスト失敗] -仮想マシンの再起動

  • [ホスト隔離] - 無効

  • [ハートビートのないゲスト]-無効