センサーのインストール前またはインストール後に BPF の前提条件を手動で確認するには、次の手順を実行します。

手順

  1. カーネルに BTF メタデータが含まれているかどうかを判断します。

    Linux カーネル ファイルを確認するには、次のコマンドを実行します。

    $ ls /sys/kernel/btf/vmlinux
  2. 起動構成ファイルの設定を確認して、カーネルで BPF 機能が有効になっているかどうかを判断します。
    1. CONFIG_BPFCONFIG_BPF_SYSCALLCONFIG_BPF_JITCONFIG_BPF_EVENTS のフラグがすべて y に設定されているかどうかを確認するには、次のコマンドを実行します。
      $ egrep '(CONFIG_BPF|CONFIG_BPF_SYSCALL|CONFIG_BPF_JIT|CONFIG_BPF_EVENTS)=' /boot/config-$(uname -r)
    2. 次のいずれかのフラグ(CONFIG_HAVE_BPF_JIT または CONFIG_HAVE_EBPF_JIT)を y に設定する必要があります:
      $ egrep '(CONFIG_HAVE_BPF_JIT|CONFIG_HAVE_EBPF_JIT)=' /boot/config-$(uname -r)
  3. カーネル ヘッダーがカーネルに事前構成されているかどうかを確認するには、次のコマンドを実行します。事前構成されている場合は、パッケージをインストールする必要はありません。
    $ cat /boot/config-$(uname -r) | grep CONFIG_IKHEADERS
    注: Oracle UEK では、このコマンドの実行からの出力がない場合があります。

    CONFIG_IKHEADERS=m または CONFIG_IKHEADERS=y のいずれかの結果は、BPF のヘッダーをインストールする必要がないことを示しています。その他の結果は、カーネル ヘッダー パッケージを手動でインストールする必要があることを意味します。

    カーネル ヘッダーが事前構成されている場合、カーネル モジュールは /tmp の下にヘッダーを含むディレクトリを作成します。

    このヘッダー ディレクトリが存在するかどうかを確認するには、次のコマンドを実行します。

    $ ls -ld /tmp/kheaders-$(uname -r)*

次のタスク

次の Linux バリアントの手順を実行して、カーネル ヘッダーを確認し、必要に応じてインストールします。
注:
  • パッケージをインストールするには、サブスクリプションを有効にするか、パッケージ リポジトリを構成する必要がある場合があります。
  • Linux ディストリビューションではカーネル パッケージが定期的に更新されるため、古いカーネル ヘッダー パッケージがリポジトリに保持されない場合があります。カーネルに関連付けられたヘッダー パッケージが見つからない場合は、システムをサポートされている新しいカーネルに更新し、関連するカーネル ヘッダー パッケージをインストールしてから、新しいカーネルを起動します。必要なだけカーネルを更新し、センサーがサポートするバージョンに更新します。詳細については、「Linux オペレーティング システムとそれぞれのセンサー」を参照してください。
  • カーネルを更新する場合は、再起動する前にカーネル ヘッダー パッケージも更新する必要があります。