レプリケーションを中断せずに Replicator Service インスタンスをメンテナンス用に準備する場合、Replicator Service インスタンスからクラウド サイト内の他のローカル Replicator Service インスタンスに受信レプリケーションを退避させることができます。

Replicator Service インスタンスは、登録されている各サイトでメンテナンス モードにする必要があります。この手順は 2 段階のプロセスで、最初にローカル サイトで実行し、次にリモート サイトで繰り返します。
  1. ローカル サイトで、Replicator Service インスタンスをメンテナンス モードに切り替えると、受信するすべてのクラウド レプリケーションがローカル サイトの他の Replicator Service インスタンスに移行されます。また、VMware Cloud Director Availability は、オンプレミス サイトとの間ですべての受信および送信レプリケーションを移行します。
  2. リモート サイトで、残りの送信クラウド レプリケーションをこの Replicator Service インスタンスから他の Replicator Service インスタンスに移行します。リモート サイトにログインし、同じ Replicator Service インスタンスをメンテナンス モードにします。この Replicator Service インスタンスがリモートで登録されている各リモート サイトで、この手順を繰り返します。

新しいレプリケーションは、メンテナンス モードではない Replicator Service インスタンスに配置されます。

前提条件

  • VMware Cloud Director Availability がクラウド サイトに正常にデプロイされていることを確認します。
  • クラウド サイトで複数の Replicator Service インスタンスが動作していることを確認します。
  • 受信レプリケーションのテスト フェイルオーバーを使用した後、クリーンアップ タスクが完了していることを確認します。Replicator Service にフェイルオーバーをテストした仮想マシンが含まれている場合、メンテナンス モードに切り替えようとすると、「予期しないエラーが発生したため、操作が中止されました」というメッセージが表示されます。メンテナンス モードに切り替える前に、フェイルオーバーをテストした仮想マシンまたは vApp でテスト クリーンアップを実行する必要があります。

手順

  1. Manager Service サービス管理インターフェイスにログインします。
    1. Web ブラウザで、https://Appliance-IP-Address:8441/ui/admin に移動します。
    2. [Appliance ログイン] または [SSO ログイン] を選択し、root または single sign-on ユーザー認証情報を入力します。
    3. [ログイン] をクリックします。
  2. 左側のペインで、[Replicator] をクリックします。
  3. 受信レプリケーションを退避させるには、ローカル Replicator Service インスタンスを選択し、[メンテナンス モードに切り替え] をクリックします。
  4. この Replicator Service インスタンスから送信レプリケーションを退避させるには、リモート サイトの Manager Service にログインし、この手順を繰り返します。
    リモート サイトで、リモートで登録されているのと同じ Replicator Service インスタンスを選択します。
    Replicator Service インスタンスがリモートで登録されているすべてのクラウド サイトで、手順 4 を繰り返します。

結果

Replicator Service インスタンスを、ローカル サイトとそれが登録されているすべてのリモート サイトの両方からメンテナンス モードにした後、 VMware Cloud Director Availability はその Replicator Service インスタンスからすべてのレプリケーションを退避させます。 Replicator Service インスタンスはメンテナンス操作の準備が整いました。

次のタスク

メンテナンス操作を実行した後、ローカル サイトで [メンテナンス モードを終了] をクリックします。Replicator Service インスタンスにレプリケーションを再入力するには、レプリケーションを再調整する必要があります。詳細については、レプリケーションの再調整を参照してください。