On-Premises to Cloud Director Replication Appliance をインストールする前に、オンプレミス サイトがデプロイ要件を満たしていることを確認します。また、オンプレミス サイト内およびクラウド サイトへのネットワーク通信を許可します。
ネットワーク要件
開く必要のあるファイアウォール ポートのリストを取得するには、「VMware Cloud Director Availability ネットワーク ポート」を参照してください。
次の図は、データ フローの方向とデータ トラフィックのタイプを示しています。この図は、On-Premises to Cloud Director Replication Appliance とディザスタ リカバリ インフラストラクチャ間の通信に必要なネットワーク ポートも示しています。
接続の要件
VMware Cloud Director Availability は、HAProxy、Nginx、Fortinet など、アプライアンス間に配置された TLS 終端製品またはソリューションをサポートしません。このようなツールが配置されている場合は、VMware Cloud Director Availability の TLS トラフィックに干渉しないようにパススルー モード(TCP モードとも呼ばれる)で構成する必要があります。
ハードウェア要件
- 8 vCPU
- 8 GB RAM
- 10 GB ストレージ
デプロイの要件
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ESXi ホストでは、VMkernel インターフェイスをレプリケーション トラフィック専用にすることができます。デフォルトでは、 ESXi は管理 VMkernel インターフェイスを介してレプリケーション トラフィックを処理します。専用のレプリケーション VMkernel インターフェイスを作成して、レプリケーション トラフィックから管理トラフィックを分離することをお勧めします。レプリケーション トラフィック用の VMkernel インターフェイスを作成する場合は、次のタグを使用します。
- 送信レプリケーション トラフィック用に ESXi ホストを構成するには、vSphere Replication タグを使用します。
- 受信レプリケーション トラフィック用に ESXi ホストを構成するには、vSphere Replication NFC タグを使用します。
レプリケーション VMkernel インターフェイスを独自の IP サブネットに構成し、On-Premises to Cloud Director Replication Appliance を同じ仮想ポート グループに接続します。この構成を使用すると、ESXi ホストと On-Premises to Cloud Director Replication Appliance 間のレプリケーション トラフィックは同じブロードキャスト ドメインに残ります。その結果、非圧縮レプリケーション トラフィックはルーターを通過するのを回避し、ネットワーク帯域幅を節約します。専用レプリケーション VMkernel インターフェイスの構成の詳細については、『vSphere Replication』ドキュメントのソース ホストでの vSphere Replication トラフィック用 VMkernel アダプタの設定を参照してください。
- オンプレミス サイトに複数の vCenter Server インスタンスが存在する場合:
- 管理操作専用の vCenter Server インスタンス
- リソース専用の vCenter Server インスタンス