クラスタのバックアップを開始するには、最初にバックアップ保護を有効にする必要があります。定期的なバックアップを自動的に開始するようにスケジュールを設定したり、1 回限りのバックアップを作成したりできます。

クラスタのバックアップとリストアを開始する前に

以前に VMware Cloud Director Object Storage ExtensionVelero バージョンをカスタマイズした場合は、最新の VMware Cloud Director Object Storage Extension バージョンにアップグレードした後に、 VMware Cloud Director Object Storage Extension CLI で次のパラメータを構成する必要があります。
oss.k8s.velero.helm-chart-tgz.url = https://github.com/vmware-tanzu/helm-charts/releases/download/velero-3.0.0/velero-3.0.0.tgz
oss.k8s.velero.repository = velero/velero
oss.k8s.velero.tag = v1.10.0
oss.k8s.velero.aws.plug.image = velero/velero-plugin-for-aws:v1.6.0
Velero ノード エージェントの CPU とメモリの設定がバックアップに不十分な場合は、次のパラメータを使用してノード エージェントの CPU とメモリを増やす必要があります。
oss.k8s.velero.node-agent.cpu=2000m
oss.k8s.velero.node-agent.memory=2048Mi
Object Service Extension の SSL 証明書が自己署名されている場合は、次のパラメータを使用して証明書の検証をバイパスする必要があります。
oss.k8s.velero.insecure.skip.tls.verify=true

パラメータを適用するには、ose args set スクリプトを実行し、OSE サービスを再起動する必要があります。「VMware Cloud Director Object Storage Extension のコマンドライン インターフェイス リファレンス」を参照してください。

保護されたクラスタの Velero のアップグレード

既存のクラスタの Velero をバージョン 1.10 にアップグレードする必要があります。

手順

  1. VMware Cloud Director tenant portal にログインします。
  2. [その他の操作] ドロップダウン メニューから [オブジェクト ストレージ] を選択します。
  3. [Kubernetes クラスタ] をクリックし、[保護されたクラスタ] をクリックします。
  4. クラスタを選択し、[アクション] > [保護を停止] をクリックします。
    バックアップ バケットの名前をメモします。
  5. リストから Kubernetes クラスタを選択し、手順 4 でメモしたバックアップ バケットを選択して、[保存] をクリックします。
  6. [保存] をクリックします。