アプライアンスのデプロイを開始するには、 vSphere Web Client (Flex) または vSphere Client (HTML5) からデプロイ ウィザードを開いて、OVF テンプレートをデプロイします。

VMware Cloud Director アプライアンスのサイジング オプションと利用可能な構成の詳細については、 VMware Cloud Director アプライアンスのサイジング ガイドラインを参照してください。

手順

  1. vSphere Web Client または vSphere Client でインベントリ オブジェクトを右クリックし、[OVF テンプレートのデプロイ] をクリックします。
  2. VMware Cloud Director.ova ファイルのパスを入力し、[次へ] をクリックします。
  3. 仮想マシンの名前を入力し、vCenter Server リポジトリを参照して、アプライアンスをデプロイするデータセンターまたはフォルダを選択し、[次へ] をクリックします。
  4. アプライアンスをデプロイする ESXi ホストまたはクラスタを選択し、[次へ] をクリックします。
  5. テンプレートの詳細を確認し、[次へ] をクリックします。
  6. 使用許諾契約書を読んで同意し、[次へ] をクリックします。
  7. デプロイのタイプおよびサイズを選択して、[次へ] をクリックします。
    ラボ システムまたはテスト システムに適している VMware Cloud Director アプライアンスのサイズは、プライマリ(大)およびスタンバイ(小)です。他のサイズは本番システムの最小サイズ要件を満たします。ワークロードによっては、リソースの追加が必要になる場合があります。
    オプション 説明
    プライマリ(小)

    12 GB の RAM と 2 つの vCPU を搭載したアプライアンスを、VMware Cloud Director サーバ グループの最初のメンバーとしてデプロイします。

    プライマリ セルの組み込みデータベースは、VMware Cloud Director データベースとして設定されます。データベース名は vcloud、データベース ユーザーは vcloud です。

    プライマリ(中)

    16 GB の RAM と 8 つの vCPU を搭載したアプライアンスを、VMware Cloud Director サーバ グループの最初のメンバーとしてデプロイします。

    プライマリ セルの組み込みデータベースは、VMware Cloud Director データベースとして設定されます。データベース名は vcloud、データベース ユーザーは vcloud です。

    プライマリ(大)

    24 GB の RAM と 16 つの vCPU を搭載したアプライアンスを、VMware Cloud Director サーバ グループの最初のメンバーとしてデプロイします。

    プライマリ セルの組み込みデータベースは、VMware Cloud Director データベースとして設定されます。データベース名は vcloud、データベース ユーザーは vcloud です。

    プライマリ(特大)

    32 GB の RAM と 24 つの vCPU を搭載したアプライアンスを、VMware Cloud Director サーバ グループの最初のメンバーとしてデプロイします。

    プライマリ セルの組み込みデータベースは、VMware Cloud Director データベースとして設定されます。データベース名は vcloud、データベース ユーザーは vcloud です。

    スタンバイ(小)

    データベース HA クラスタにプライマリ(小)セルを追加する場合に使用します。

    12 GB の RAM と 2 つの vCPU を搭載したアプライアンスを、データベース高可用性構成の VMware Cloud Director サーバ グループの 2 番目または 3 番目のメンバーとしてデプロイします。

    スタンバイ セルの組み込みデータベースは、プライマリ データベースを使用してレプリケーション モードで設定されます。

    スタンバイ(中)

    データベース HA クラスタに primary-medium セルを追加する場合に使用します。

    16 GB の RAM と 8 つの vCPU を搭載したアプライアンスを、データベース高可用性構成の VMware Cloud Director サーバ グループの 2 番目または 3 番目のメンバーとしてデプロイします。

    スタンバイ セルの組み込みデータベースは、プライマリ データベースを使用してレプリケーション モードで設定されます。

    スタンバイ(大)

    データベース HA クラスタに primary-large セルを追加する場合に使用します。

    24 GB の RAM と 16 つの vCPU を搭載したアプライアンスを、データベース高可用性構成の VMware Cloud Director サーバ グループの 2 番目または 3 番目のメンバーとしてデプロイします。

    スタンバイ アプライアンスの組み込みデータベースは、プライマリ データベースを使用してレプリケーション モードで設定されます。

    スタンバイ(特大)

    データベース HA クラスタに primary-extralarge セルを追加する場合に使用します。

    32 GB の RAM と 24 つの vCPU を搭載したアプライアンスを、データベース高可用性構成の VMware Cloud Director サーバ グループの 2 番目または 3 番目のメンバーとしてデプロイします。

    スタンバイ アプライアンスの組み込みデータベースは、プライマリ データベースを使用してレプリケーション モードで設定されます。

    Cloud Director セル アプリケーション

    8 GB の RAM と 8 つの vCPU を搭載したアプライアンスを、VMware Cloud Director サーバ グループの後続のメンバーとしてデプロイします。

    vCD アプリケーション セル内の組み込みデータベースは使用されません。vCD アプリケーション セルは、プライマリ データベースに接続されます。

    重要: VMware Cloud Director サーバ グループ内のプライマリ セルおよびスタンバイ セルは、同じサイズである必要があります。データベース HA クラスタは、1 つのプライマリ(小)セルと 2 つのスタンバイ(小)セル、1 つのプライマリ(中)セルと 2 つのスタンバイ(中)セルで構成できます。

    デプロイ後に、アプライアンスのサイズを再構成できます。

  8. 仮想マシン構成ファイルと仮想ディスクのディスク フォーマットとデータストアを選択し、[次へ] をクリックします。
    シック フォーマットはパフォーマンスを向上させ、シン フォーマットはストレージ容量を節約します。
  9. [ターゲット ネットワーク] セルのドロップダウン メニューから、アプライアンスの eth1 NIC および eth0 NIC のターゲット ネットワークを選択します。
    ソース ネットワーク リストが逆順になっていることがあります。各ソース ネットワークに対して正しいターゲット ネットワークを選択していることを確認します。
    重要: 2 つのターゲット ネットワークは異なっている必要があります。
  10. [IP アドレスの割り当て設定] ドロップダウン メニューから [固定 - 手動] IP アドレスの割り当てと [IPv4] プロトコルを選択します。
  11. [次へ] をクリックします。
    VMware Cloud Director の詳細を設定するウィザードの [テンプレートのカスタマイズ] 画面にリダイレクトされます。
  12. [VCD アプライアンス設定] セクションで、アプライアンスの詳細を構成します。
    設定 説明
    NTP サーバ

    使用する NTP サーバのホスト名または IP アドレスです。

    複数の NTP サーバを指定するには、スペース区切りリストを入力します。

    初期の root パスワード
    アプライアンスの初期 root パスワード。8 文字以上(大文字、小文字、数字、特殊文字をそれぞれ 1 文字以上)を含める必要があります。
    重要: 初期 root パスワードがプライベート キーのパスワードになります。クラスタ環境では、初期導入時にすべてのセルに同じ root パスワードを設定する必要があります。起動プロセスが完了したら、目的の任意のセルの root パスワードを変更できます。

    FIPS モードを使用する場合は、アプライアンスの root パスワードを 14 文字以上にする必要があります。

    注: OVF デプロイ ウィザードは、パスワードの基準に対して初期 root パスワードを検証しません。
    最初のログイン時に root パスワードを期限切れにする 最初のログイン後も初期パスワードを引き続き使用する場合は、初期パスワードが root パスワードの基準を満たしていることを確認する必要があります。最初のログイン後も初期 root パスワードを引き続き使用するには、このオプションを選択解除します。
    SSH ルート ログインの有効化 デフォルトでは無効になっています。
    注: アプライアンスの日付、時刻、タイム ゾーンの変更については、「 https://kb.vmware.com/kb/59674」を参照してください。
  13. (オプション) ネットワーク トポロジで必要な場合は、[追加のネットワーク プロパティ] セクションに eth0 および eth1 ネットワーク インターフェイスのスタティック ルートを入力し、[次へ] をクリックします。

    デフォルト以外のゲートウェイ ルートを経由してホストにアクセスする場合は、スタティック ルートの指定が必要になる場合があります。たとえば、管理インフラストラクチャにアクセスするには、eth1 インターフェイスを使用する必要がありますが、デフォルト ゲートウェイは eth0 に設定されています。通常は、この設定を空のままで構いません。

    スタティック ルートは、カンマ区切リストの形式でルートを指定する必要があります。ルート指定には、ターゲット ゲートウェイの IP アドレスと、オプションとして Classless Inter-Domain Routing (CIDR) ネットワーク指定を含める必要があります。たとえば、172.16.100.253 172.16.100.0/19, 172.16.200.253 のように指定します。

  14. [ネットワーク プロパティ] セクションに eth0 NIC および eth1 NIC のネットワークの詳細を入力し、[次へ] をクリックします。
    設定 説明
    デフォルト ゲートウェイ アプライアンスのデフォルト ゲートウェイの IP アドレス。
    ドメイン名 DNS 検索ドメイン(mydomain.com など)。
    ドメイン検索パス アプライアンスのホスト名検索用のドメイン名のカンマ区切りリストまたはスペース区切りリスト(subdomain.example.com など)。
    注: [ドメイン名] テキスト ボックスに入力したドメイン名が、ドメイン検索パス リストの最初の要素になります。
    ドメイン ネーム サーバ アプライアンスのドメイン ネーム サーバの IP アドレス。
    eth0 ネットワークの IP アドレス eth0 インターフェイスの IP アドレス。
    eth0 ネットワーク ネットマスク eth0 インターフェイスのネットマスクまたはプリフィックス。
    eth1 ネットワークの IP アドレス eth1 インターフェイスの IP アドレス。
    eth1 ネットワーク ネットマスク eth1 インターフェイスのネットマスクまたはプリフィックス。
  15. [設定内容の確認] 画面で、VMware Cloud Director アプライアンスの設定を確認し、[完了] をクリックしてデプロイを開始します。

次のタスク

  1. 新しく作成した仮想マシンパワーオンします。
  2. VMware Cloud Director プライマリ アプライアンスの構成またはVMware Cloud Director のスタンバイ セルとアプリケーション セルの構成