VMware Cloud Director アプライアンスの PostgreSQL の設定を変更するには、PostgreSQL の ALTER SYSTEM コマンドを使用します。
ALTER SYSTEM コマンドを実行すると、パラメータ設定の変更内容が
postgresql.auto.conf ファイルに書き込まれます。PostgreSQL を初期化時には、このファイルが
postgresql.conf ファイルよりも優先されます。設定によっては PostgreSQL サービスを再起動する必要がありますが、それ以外の設定は動的に構成されるため、再起動する必要はありません。
Postgresql.conf ファイルを変更しないでください。クラスタの操作でこのファイルを定期的に上書きする必要があり、変更は維持されないためです。
手順
- プライマリ アプライアンスの OS に root として直接ログインするか、SSH クライアントを使用して接続します。
- ユーザーを postgres に変更します。
- PostgreSQL ALTER SYSTEM コマンドを使用して、パラメータを変更します。
psql -c "ALTER SYSTEM set parameter='value';"
- 変更する構成パラメータごとに 手順 3 を繰り返します。
- 変更するパラメータの中に PostgreSQL サービスの再起動を要求するものがある場合は、vpostgres プロセスを再起動します。
systemctl restart vpostgres
- 使用環境内にスタンバイ ノードがある場合は、postgresql.auto.conf ファイルをスタンバイ アプライアンスにコピーし、必要に応じて PostgreSQL サービスを再起動します。
- プライマリ ノードからスタンバイ ノードに postgresql.auto.conf ファイルをコピーします。
scp /var/vmware/vpostgres/current/pgdata/postgresql.auto.conf postgres@<standby-node-address>:/var/vmware/vpostgres/current/pgdata/
- コピーした postgresql.auto.conf ファイル内の一部のパラメータを有効にするために再起動する必要がある場合は、スタンバイ ノードで vpostgres プロセスを再起動します。
systemctl restart vpostgres
- スタンバイ ノードごとに 手順 a および 手順 b を繰り返します。