VMware Cloud Director サーバー グループにはいつでもサーバーを追加できます。サーバ グループのすべてのサーバは、同じデータベース接続の詳細を使用して構成する必要があるため、グループの最初のメンバーを構成したときに作成した応答ファイルを使用する必要があります。

重要: Linux 上の VMware Cloud Director インストールおよび VMware Cloud Director アプライアンス環境を 1 つのサーバ グループ内で混在させることはできません。

前提条件

  • このサーバ グループに最初のメンバーを構成したときに作成した応答ファイルにアクセスできることを確認します。ネットワークおよびデータベース接続の構成を参照してください。
  • 共有転送ストレージを /opt/vmware/vcloud-director/data/transferVMware Cloud Director サーバ グループの最初のメンバーにマウントしたことを確認します。

手順

  1. ターゲット サーバに root としてログインします。
  2. インストール ファイルをターゲット サーバーにダウンロードします。
    メディアでソフトウェアを購入した場合は、ターゲット サーバからアクセス可能な場所にインストール ファイルをコピーします。
  3. インストール ファイルが実行可能であることを確認します。
    インストール ファイルには 実行 権限が必要です。この権限を確実にインストール ファイルに設定するには、コンソール、シェル、またはターミナル ウィンドウを開き、次の Linux コマンドを実行します。 installation-file は、 VMware Cloud Director インストール ファイルへのフル パス名です。
    [root@cell1 /tmp]# chmod u+x installation-file
  4. インストール ファイルを実行します。
    インストール ファイルを実行するには、フル パス名を入力します。次に例を示します。
    [root@cell1 /tmp]# ./installation-file
    ファイルには、インストール スクリプトと組み込みの RPM パッケージが含まれます。
    注: パス名に埋め込まれたスペース文字を含むディレクトリからインストール ファイルを実行することはできません。
    ターゲット サーバに VMware パブリック キーをインストールしなかった場合、インストーラは次の形式の警告を出力します。
    warning:installation-file.rpm: Header V3 RSA/SHA1 signature: NOKEY, key ID 66fd4949

    インストーラは次のアクションを実行します。

    1. ホストがすべての要件を満たすことを確認する。
    2. インストール ファイルのデジタル署名を検証する。
    3. vcloud ユーザーとグループを作成する。
    4. VMware Cloud Director RPM パッケージを展開する。
    5. ソフトウェアをインストールする。
    インストールが完了すると、インストーラにより、構成スクリプトを実行してネットワーク接続とデータベース接続を構成するよう求めるメッセージが表示されます。
  5. n と入力し、Enter キーを押して構成スクリプトの実行を拒否します。
    応答ファイルを入力として指定することによって、後で構成スクリプトを実行します。
  6. /opt/vmware/vcloud-director/data/transfer に共有転送ストレージをマウントします。
    サーバ グループのすべての VMware Cloud Director サーバは、このボリュームを同じマウントポイントにマウントする必要があります。
  7. このサーバーからアクセスできる場所に応答ファイルをコピーします。
    応答ファイルのパス名にあるすべてのディレクトリは、ルートから読み取り可能である必要があります。
  8. 構成スクリプトを実行します。
    1. 応答ファイルのパス名を指定して、configure コマンドを実行します。
      /opt/vmware/vcloud-director/bin/configure -r /responses.properties
      スクリプトは、応答ファイルを vcloud.vcloud で読み取り可能な場所にコピーし、応答ファイルを入力として使用して構成スクリプトを実行します。
    2. プロンプトで、HTTP サービスの IP アドレスを入力します。
      VMware Cloud Director 10.4 以降のコンソール プロキシでは、REST API と同じ IP アドレスとポートが使用されます。
      • VMware Cloud Director 10.4.1 以降ではコンソール プロキシ機能のレガシー実装がサポートされないため、configure コマンドでコンソール プロキシ パラメータを使用しないでください。
      • VMware Cloud Director 10.4 では、すべてのコンソール プロキシ パラメータはオプションです。VMware Cloud Director から、コンソール プロキシ サービスの IP アドレスの指定を要求される場合があります。レガシー コンソール プロキシ モードを有効にする場合は、コンソール プロキシの IP アドレスを入力します。レガシー コンソール プロキシ モードを有効にせずに、コンソール プロキシ IP アドレスに関するプロンプトを無視する場合は、Enter を押します。
    3. 構成スクリプトが応答ファイルに保存されているパス名に有効な証明書を見つけられない場合は、プロンプトに対して証明書のパス名とパスワードを入力します。

    スクリプトは情報を検証し、サーバをデータベースに接続して、VMware Cloud Director セルを起動するように指示します。

  9. (オプション) y と入力して VMware Cloud Director サービスを起動します。
    service vmware-vcd start コマンドを実行して、後でサービスを起動することもできます。

次のタスク

  • このサーバ グループに他のサーバを追加するには、上記の手順を繰り返します。

    VMware Cloud Director サービスがすべてのサーバ上で稼動しているときに、VMware Cloud Director データベースを、ライセンス キー、システム管理者アカウント、および関連情報で初期化する必要があります。セル管理ツールを使用してデータベースを初期化するには、system-setup サブコマンドを使用します。『VMware Cloud Director インストール環境の構成』を参照してください。

  • VMware Cloud Director 10.4 でコンソール プロキシのレガシー実装を使用する場合は、この機能を有効にして、VMware Cloud Director を再起動します。
    注: VMware Cloud Director 10.4.1 以降では、コンソール プロキシ機能のレガシー実装はサポートされていません。
    1. VMware Cloud Director Service Provider Admin Portal の上部ナビゲーション バーで [管理] を選択します。
    2. [機能フラグ] 設定メニューに移動し、[LegacyConsoleProxy] 機能を有効にします。
    3. global.properties ファイルと response.properties ファイルのレガシー コンソール プロキシ プロパティが見つからない場合は、configure コマンドを再実行し、レガシー コンソール プロキシのすべてのプロパティを指定します。
    4. VMware Cloud Director を再起動します。