SoS ユーティリティを使用して、システム内のさまざまなソフトウェア コンポーネントのログを収集します。

環境のさまざまなコンポーネントからサポート ログを取得する場合は、次のオプションを使用します。

  • すべてのコンポーネントからすべてのログを収集するには、コンポーネント固有のオプションを指定せずに SoS ユーティリティを実行します。
  • 特定のコンポーネントのログを収集するには、適切なオプションを指定してユーティリティを実行します。

    たとえば、--domain-name は重要なオプションです。省略した場合、SoS 操作は管理ドメインでのみ実行されます。SoS ユーティリティのオプション を参照してください。

SoS ユーティリティを実行した後、結果のログを調べて問題をトラブルシューティングしたり、必要に応じて VMware テクニカル サポートにログを提供したりできます。VMware テクニカル サポートは、サポート リクエストを受け取ったときに、技術的な問題を解決するためにこれらのログを要求する場合があります。SoS ユーティリティを使用して収集される診断情報には、VMware Cloud Foundation 環境に展開されているさまざまな VMware ソフトウェア コンポーネントおよびソフトウェア製品のログが含まれています。

表 1. SoS ユーティリティのログ ファイルのオプション
オプション 説明
--api-logs

SDDC マネージャ インベントリと LCM の REST エンドポイントから出力を収集します。

--esx-logs

ESXi ホストからのみログを収集します。

ログは、環境で使用可能な各 ESXi ホストから収集されます。

--log-dir LOGDIR ログを保存するディレクトリを指定します。
--log-folder LOGFOLDER ログ ディレクトリの名前を指定します。
--no-clean-old-logs

ユーティリティが前回実行した収集の出力を削除しないようにするには、このオプションを使用します。デフォルトでは、SoS ユーティリティです。

デフォルトで、出力をディレクトリに書き込む前に、このユーティリティは以前実行した出力ファイルがあれば削除します。古い出力ファイルを保持する場合は、このオプションを指定します。

--no-health-check

ログ収集の一部として実行された健全性チェックをスキップします。

--nsx-logs

NSX Manager および NSX Edge インスタンスからのみログを収集します。

--rvc-logs

Ruby vSphere Console (RVC) からのみログを収集します。RVC は ESXi および vCenter Server のインターフェイスです。

注: Bash シェルが vCenter Server で有効になっていない場合、RVC ログ収集はスキップされます。
注: デフォルトでは、RVC ログは ./sos ログ収集では収集されません。RVC ログを収集するには、RVC を有効にする必要があります。
--sddc-manager-logs

SDDC Manager からのみログを収集します。sddc<timestamp>.tgz には、SDDC Manager ファイル システムの etctmpusr、および var パーティションのログが含まれています。

--test

ファイルを検証してテスト ログを収集します。

--vc-logs

vCenter Server インスタンスからのみログを収集します。

ログは、環境内の各 vCenter Server から収集されます。

--vm-screenshots すべての仮想マシンのスクリーンショットを収集します。
--vrealize-logs

vRealize Suite Lifecycle Manager からログを収集します。

手順

  1. SSH を使用し、次の認証情報を使用して SDDC Manager 仮想マシン にログインします。
    ユーザー名: vcf

    パスワード:展開パラメータ ワークブックで指定したパスワードを使用。

  2. ログを収集するには、コンポーネント固有のオプションを指定せずに SoS ユーティリティを実行します。
    sudo /opt/vmware/sddc-support/sos
    プロンプトが表示されたら、 vcf パスワードを入力します。
    特定のコンポーネントのログを収集するには、適切なオプションを指定してユーティリティを実行します。
    sudo /opt/vmware/sddc-support/sos --option-name
    注: デフォルトで、出力をディレクトリに書き込む前に、このユーティリティは以前実行した出力ファイルがあれば削除します。古い出力ファイルを保持する場合は、 --no-clean-old-logs オプションを指定します。
    --log-dir オプションを指定しない場合、このユーティリティは出力を SDDC Manager 仮想マシン/var/log/vmware/vcf/sddc-support ディレクトリに書き込みます。

結果

ユーティリティは、すべてのラックのさまざまなソフトウェア コンポーネントからログ ファイルを収集し、--log-dir オプションで指定したディレクトリに出力を書き込みます。そのディレクトリ内で、ユーティリティは出力を特定のディレクトリ構造で生成します。

vcf@sddc-manager [ ~ ]$ sudo /opt/vmware/sddc-support/sos --domain-name MGMT --skip-known-host-check --log-dir /tmp/new
[sudo] password for vcf
Welcome to Supportability and Serviceability(SoS) utility!
Performing SoS operation for MGMT domain components
Logs : /tmp/new/sos-2019-09-03-21-04-40-11793
Log file : /tmp/new/sos-2019-09-03-21-04-40-11793/sos.log
Log Collection completed successfully for : [HEALTH-CHECK, SDDC-MANAGER, NSX_MANAGER, API-LOGS, ESX, VMS_SCREENSHOT, VCENTER-SERVER, VCF-SUMMARY]    

次のタスク

出力ディレクトリに移動して、収集されたログ ファイルを確認します。