Cloud Foundation API を使用して、SDDC Manager 仮想マシンのバックアップ スケジュールを設定します。タスクベース(状態の変化に基づく)バックアップを有効にすることもできます。タスクベースのバックアップを有効にすると、各 SDDC Manager タスク(ワークロード ドメインやホストの操作、パスワードのローテーションなど)の後にバックアップがトリガされます。また、会社の保持ポリシーに準拠するようにバックアップ保持ポリシーを定義することもできます。

この手順では、トークンベースの認証によって保護される Cloud Foundation API を使用します。次のベスト プラクティスに従ってください。
  • 他のワークフローが実行されていないときにバックアップをスケジュール設定します。
  • 日単位または週単位の頻度で定期的にバックアップを実行します。
  • 環境でワークフローが正常に完了していないときに、スケジュール設定されたバックアップが実行された場合は、できるだけ早く障害を解決して、スケジュール設定されていないバックアップを実行します。未解決の障害を含むバックアップから環境をリストアすることは、クリーンなバックアップからのリストアに比べて困難です。

    環境が中間の状態でなければ、ワークフローは解決されます。ワークフローによっては、障害の状態を修正してから操作を再試行しないと解決できません。対応する削除操作を呼び出して解決できるワークフローもあります。たとえば、ワークロード ドメインにホストを追加しようとして失敗した場合は、ワークフローが失敗した状況を修正するか、クラスタからホストを削除するワークフローを実行します。ワークフローを解決できない場合は VMware のサポートにお問い合わせください。

前提条件

手順

  1. アクセス トークンを取得するには、次のコマンドを実行します。
    curl 'https://SDDC_MANAGER_IP/v1/tokens' -k -X POST -H 'Content-Type: application/json' -H 'Accept: application/json' -d '{"username" : "user_name","password" : "user_password"}'
    
    
    SDDC Manager の IP アドレス、ユーザー名、およびパスワードを実際の環境の情報に置き換えます。
    このコマンドは、アクセス トークンと更新トークンを返します。
    {"accessToken":"eyJhbGciOiJIUzI1NiJ9.eyJqdGkiOiI2ZGRmZmU3MC0zZGEwLTQ5NmUtOTQzMC1hOGNkNTQ0YTk2ZGMiLCJpYXQiOjE1ODU3ODE3ODcsInN1YiI6ImFkbWluaXN0cmF0b3JAdnNwaGVyZS5sb2NhbCIsImlzcyI6InZjZi1hdXRoIiwiYXVkIjoic2RkYy1zZXJ2aWNlcyIsIm5iZiI6MTU4NTc4MTc4NywiZXhwIjoxNTg1Nzg1Mzg3LCJ1c2VyIjoiYWRtaW5pc3RyYXRvckB2c3BoZXJlLmxvY2FsIiwibmFtZSI6ImFkbWluaXN0cmF0b3JAdnNwaGVyZS5sb2NhbCIsInNjb3BlIjpbIkJBQ0tVUF9DT05GSUdfUkVBRCIsIkNSRURFTlRJQUxfUkVBRCIsIlVTRVJfV1JJVEUiLCJPVEhFUl9XUklURSIsIkJBQ0tVUF9DT05GSUdfV1JJVEUiLCJPVEhFUl9SRUFEIiwiVVNFUl9SRUFEIiwiQ1JFREVOVElBTF9XUklURSJdfQ.WCpUPRIm5A6X_406HTJF7TbTSa0g91_AQbt7OcBPblM","refreshToken":{"id":"47c07f35-0a89-4df5-a3a3-f31265ebbb7a"}}
  2. バックアップ スケジュールを設定します。次に例を示します。
    curl 'https://SDDC_MANAGER_IP/v1/system/backup-configuration' -i -X PATCH -H 'Content-Type: application/json' -H 'Authorization: Bearer eyJhbGciOiJIUzI1NiJ9.eyJqdGkiOiI2ZGRmZmU3MC0zZGEwLTQ5NmUtOTQzMC1hOGNkNTQ0YTk2ZGMiLCJpYXQiOjE1ODU3ODE3ODcsInN1YiI6ImFkbWluaXN0cmF0b3JAdnNwaGVyZS5sb2NhbCIsImlzcyI6InZjZi1hdXRoIiwiYXVkIjoic2RkYy1zZXJ2aWNlcyIsIm5iZiI6MTU4NTc4MTc4NywiZXhwIjoxNTg1Nzg1Mzg3LCJ1c2VyIjoiYWRtaW5pc3RyYXRvckB2c3BoZXJlLmxvY2FsIiwibmFtZSI6ImFkbWluaXN0cmF0b3JAdnNwaGVyZS5sb2NhbCIsInNjb3BlIjpbIkJBQ0tVUF9DT05GSUdfUkVBRCIsIkNSRURFTlRJQUxfUkVBRCIsIlVTRVJfV1JJVEUiLCJPVEhFUl9XUklURSIsIkJBQ0tVUF9DT05GSUdfV1JJVEUiLCJPVEhFUl9SRUFEIiwiVVNFUl9SRUFEIiwiQ1JFREVOVElBTF9XUklURSJdfQ.WCpUPRIm5A6X_406HTJF7TbTSa0g91_AQbt7OcBPblM' -d '{ "backupSchedules" : [ { "resourceType" : "SDDC_MANAGER", "frequency" : "WEEKLY", "daysOfWeek" : [ "MONDAY" ], "hourOfDay" : 12, "minuteOfHour" : 23 } ] }'
    オプション 説明
    リソースのタイプ SDDC_MANAGER と入力します。
    頻度 HOURLY または WEEKLY と入力します。
    曜日 SDDC Manager をバックアップする曜日を入力します。複数の曜日を入力する場合は、カンマを使用して区切ります。例:"daysOfWeek" : [ "SUNDAY", "THURSDAY" ]
    注: 頻度を WEEKLY に設定した場合にのみ設定できます。
    時間 バックアップを実行する時刻の時間部分を入力します。
    バックアップを実行する時刻の分部分を入力します。
    返される <id> をメモしておきます。
  3. バックアップ スケジュールの設定のステータスを確認します。
    curl -H "Authorization: Bearer eyJhbGciOiJIUzI1NiJ9.eyJqdGkiOiIxN2M5YThmOC00NGQwLTQ5MzYtYjQwMC0xMzc5NzMyMjdmOWUiLCJpYXQiOjE1ODU3ODQ5MTgsInN1YiI6ImFkbWluaXN0cmF0b3JAdnNwaGVyZS5sb2NhbCIsImlzcyI6InZjZi1hdXRoIiwiYXVkIjoic2RkYy1zZXJ2aWNlcyIsIm5iZiI6MTU4NTc4NDkxOCwiZXhwIjoxNTg1Nzg4NTE4LCJ1c2VyIjoiYWRtaW5pc3RyYXRvckB2c3BoZXJlLmxvY2FsIiwibmFtZSI6ImFkbWluaXN0cmF0b3JAdnNwaGVyZS5sb2NhbCIsInNjb3BlIjpbIkJBQ0tVUF9DT05GSUdfUkVBRCIsIkNSRURFTlRJQUxfUkVBRCIsIlVTRVJfV1JJVEUiLCJPVEhFUl9XUklURSIsIkJBQ0tVUF9DT05GSUdfV1JJVEUiLCJPVEhFUl9SRUFEIiwiVVNFUl9SRUFEIiwiQ1JFREVOVElBTF9XUklURSJdfQ.Ya4XsZntsRHUZFRBNKGY7Js6xrGYGe8KdgJ2QbihFmg" -H 'Content-Type: application/json' -k -X GET https://SDDC_MANAGER_IP/v1/tasks/<id>|json_pp
    <id> を前の手順の ID に置き換えます。
  4. タスクのステータスが SUCCESSFUL になるまで、前の手順を繰り返します。
    タスクベースのバックアップと保持ポリシーの詳細については、『 VMware Cloud Foundation API リファレンス ガイド』を参照してください。