ワークロード ドメインをアップグレードする前に、環境内の管理ドメインをアップグレードする必要があります。VMware Cloud Foundation 4.2 にアップグレードするには、環境内のすべてのワークロード ドメインが VMware Cloud Foundation 4.1 または 4.1.0.1 である必要があります。

ワークロード ドメイン内のコンポーネントは、次の順序でアップグレードする必要があります。
  1. NSX-T。NSX-T Data Center のアップグレードを参照してください。
    注: NSX-T アップグレードは、vLCM イメージ ベースのストレッチ クラスタではサポートされていません。アップグレードを続行する前に、クラスタのストレッチを解除する必要があります。
  2. vCenter Server および Platform Services Controller。vCenter Server のアップグレードを参照してください。
  3. ESXi。ESXi のアップグレードを参照してください。
  4. vSphere with Tanzu を備えたクラスタ上のワークロード管理。ワークロード管理は、vCenter Server を介してアップグレードできます。vSphere Lifecycle Manager の操作を参照してください。

NFS ベースのワークロード ドメインのアップグレード後の手順

ワークロード ドメインをアップグレードした後、NFS ゲートウェイを介して NFS ストレージにアクセスするには、ホストのスタティック ルートを追加する必要があります。このプロセスは、ワークロード ドメインを拡張する前に完了しておく必要があります。
  1. ワークロード ドメインの NFS サーバ の IP アドレスを特定します。
  2. クラスタ内のホストに関連付けられているネットワーク プール、およびネットワーク プールの NFS ゲートウェイを特定します。
    1. SDDC Manager にログインします。
    2. [インベントリ] > [ワークロード ドメイン] をクリックして、アップグレード後の手順を実行しているワークロード ドメインをクリックします。
    3. [クラスタ] タブをクリックし、NFS ベースのクラスタをクリックします。
    4. [ホスト] タブをクリックし、ホストのネットワーク プールを書き留めます。
    5. ネットワーク プール名の横にある情報アイコンをクリックし、NFS ゲートウェイを書き留めます。
  3. NFS ゲートウェイから NFS サーバにアクセスできることを確認します。ゲートウェイが存在しない場合は、作成します。
  4. NFS トラフィック用に構成されているクラスタ内の各ホスト上の vmknic を特定します。
  5. NFS ゲートウェイから NFS サーバにアクセスするために、各ホストでスタティック ルートを構成します。

    esxcli network ip route ipv4 add -g NFS-gateway-IP -n NFS-gateway

  6. 新しいルートが NFS vmknic を使用してホストに追加されていることを確認します。

    esxcli network ip route ipv4 list

  7. vmkping コマンドを使用して、NFS クラスタ (nfs-cluster-1) 内のホストが NFS vmkernel (vmk2) を介して NFS ゲートウェイ (10.0.24.1) にアクセスできることを確認します。

    vmkping -4 -I vmk2 -s 1470 -d -W 5 10.0.22.250

  8. NFS ストレージを使用している各クラスタで手順 2 ~ 7 を繰り返します。