VI ワークロード ドメインをアップグレードする前に、管理ドメインの NSX-T Data Center をアップグレードします。

NSX-T Data Center のアップグレードには、次のコンポーネントが含まれます。
  • Upgrade Coordinator
  • NSX Edge クラスタ(展開されている場合)
  • NSX Edge
  • ホスト クラスタ
  • NSX Manager クラスタ

NSX-T VI ワークロード ドメインは、同じ NSX Manager クラスタと NSX Edge クラスタを共有できます。これらのコンポーネントを 1 つの NSX-T VI ワークロード ドメインに対してアップグレードすると、同じ NSX Manager または NSX Edge クラスタを共有するすべての NSX-T VI ワークロード ドメインに対してもアップグレードされます。NSX-T をアップグレードしている間は、NSX-T ワークロード ドメインで操作を実行することはできません。

アップグレード ウィザードは、ワークロード ドメイン用の NSX-T Data Center をアップグレードするときにある程度の柔軟性を提供します。デフォルトでは、プロセスはすべての NSX Edge クラスタを並行してアップグレードし、次にすべてのホスト クラスタを並行してアップグレードします。並行アップグレードにより、環境のアップグレードに要する時間を短縮できます。NSX Edge クラスタとホスト クラスタを順番にアップグレードすることも選択できます。クラスタを選択することができるので、複数のアップグレード期間を設定でき、特定の時間にすべてのクラスタが使用可能である必要はなくなります。
注: NSX Manager クラスタは、[ホスト クラスタ] タブで [すべてのホスト クラスタをアップグレード] 設定が有効になっている場合にのみアップグレードされます。NSX Manager は、ワークロード ドメイン内のすべてのホスト クラスタがアップグレードされた後にアップグレードされます。アップグレードで導入された新機能は、NSX Manager クラスタがアップグレードされるまで構成できません。

前提条件

NSX-T アップグレード バンドルをダウンロードするには、適用可能なすべてのアップデートがすべての NSX-T ワークロード ドメインに適用されている必要があります。それ以外の場合、NSX-T バンドルのステータスは、すべてのワークロード ドメインに対して [使用可能] ではなく [保留] と表示されます。
  • NSX-T Manager のパスワードが有効であることを検証します。
  • NSX-T Data Center バンドルの VMware ソフトウェア アップデート バンドルをダウンロードします。バンドルのダウンロードを参照してください。
  • NSX-T Data Center の設定をバックアップし、テクニカル サポート ログをダウンロードします。
  • NSX アップグレード ガイド』の「NSX-T Data Center アップグレードの操作上の影響」を確認し、各コンポーネントのアップグレードが環境に与える影響を理解します。
  • vSphere Client を使用するホストまたは vSphere クラスタにアクティブなアラームがないことを確認します。
  • NSX-T アップグレードは、vSphere Lifecycle Manager 対応のストレッチ クラスタではサポートされていません。アップグレードを続行する前に、クラスタのストレッチを解除する必要があります。

手順

  1. ナビゲーション ペインで、[インベントリ] > [ワークロード ドメイン] をクリックします。
  2. [ワークロード ドメイン] 画面で、アップグレードするドメインをクリックし、[更新/パッチ] タブをクリックします。
    選択した VI ワークロード ドメインの NSX-T コンポーネントをアップグレードすると、それらのコンポーネントは NSX Manager クラスタを共有するすべての NSX-T VI ワークロード ドメインに対してアップグレードされます。
  3. アップグレードの事前チェックを実行します。更新の事前チェックの実行を参照してください。
    NSX-T の事前チェックは、環境内の NSX Manager クラスタを共有するすべての NSX-T VI ワークロード ドメインで実行されます。
  4. [使用可能な更新] セクションで、ターゲット リリースを選択します。
  5. VMware ソフトウェア NSX-T バンドルの横にある [今すぐ更新] または [更新のスケジュール設定] をクリックします。

    [更新のスケジュール設定] ウィザードが表示されます。

  6. [NSX-T Edge クラスタ] 画面で、アップグレードする NSX Edge クラスタを選択し、[次へ] をクリックします。
    デフォルトでは、すべての NSX Edge クラスタがアップグレードされます。特定の NSX Edge クラスタを選択するには、 [NSX-T Edge クラスタのみをアップグレード] チェックボックスを選択し、 [Edge 選択の有効化] オプションを選択します。次に、アップグレードする NSX Edge を選択します。
  7. [次へ] をクリックします。
  8. デフォルトでは、すべてのワークロード ドメインのすべての vSphere クラスタがアップグレードされます。アップグレードする特定の vSphere クラスタを選択する場合は、[すべてのホスト クラスタをアップグレード] 設定を無効にします。すべての Edge クラスタがアップグレードされると、ホスト クラスタがアップグレードされます。
    注: NSX-T Manager クラスタは、 [すべてのホスト クラスタをアップグレード] 設定が有効になっている場合にのみアップグレードされます。
    • 環境内に単一のクラスタがある場合は、[すべてのホスト クラスタをアップグレード] 設定を有効にします。
    • 複数のホスト クラスタがあり、そのうちの一部のみをアップグレードすることを選択した場合は、すべてのホスト クラスタがアップグレードされるまで NSX-T アップグレード ウィザードを繰り返し実行する必要があります。アップグレードするクラスタの最終セットを選択するときは、[すべてのホスト クラスタをアップグレード] 設定を有効にして、NSX-T Manager をアップグレードする必要があります。
    • [すべてのホスト クラスタをアップグレード] 設定を有効にせずにすべてのホスト クラスタをアップグレードした場合は、NSX-T アップグレード ウィザードを再度実行し、アップグレードをスケジュール設定して NSX-T Manager をアップグレードします。
  9. [次へ] をクリックします。
  10. [アップグレード オプション] ダイアログで、アップグレードの最適化を選択し、[次へ] をクリックします。
    デフォルトでは、Edge クラスタとホスト クラスタが並行してアップグレードされます。関連するチェックボックスをオンにすると、順次アップグレードを有効にできます。
  11. [アップグレードのスケジュール設定] オプションを選択した場合は、NSX-T バンドルが適用される日付と時刻を指定します。
  12. [次へ] をクリックします。
  13. [確認] 画面で設定内容を確認し、[終了] をクリックします。

    NSX-T Data Center アップグレードが開始し、アップグレード コンポーネントが表示されます。ここに表示されるアップグレード ビューは、バンドルを適用したワークロード ドメインに関連しています。関連付けられているワークロード ドメインへのリンクをクリックすると、それらのワークロード ドメインに関連するコンポーネントが表示されます。

  14. アップグレードの進行状況を監視します。更新の監視を参照してください。
    コンポーネントのアップグレードに失敗すると、関連付けられているすべてのワークロード ドメインに障害が表示されます。問題を解決して、失敗したタスクを再試行してください。

結果

すべての NSX-T Data Center ワークロード コンポーネントが正常にアップグレードされると、背景が緑色でチェックマークが付いたメッセージが表示されます。

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