VI ワークロード ドメインをアップグレードする前に、環境内の管理ドメインをアップグレードする必要があります。VMware Cloud Foundation 4.4 にアップグレードするには、環境内のすべての VI ワークロード ドメインが VMware Cloud Foundation 4.1 以降である必要があります。ご使用の環境が 4.1 より前のバージョンである場合は、ワークロード ドメインを 4.1 にアップグレードしてから 4.4 にアップグレードする必要があります。
VI ワークロード ドメイン内のコンポーネントは、次の順序でアップグレードする必要があります。
- NSX-T。NSX-T Data Center のアップグレードまたはフェデレーション環境での NSX-T Data Center のアップグレードを参照してください。
注: NSX-T アップグレードは、vSphere Lifecycle Manager イメージ ベースのストレッチ クラスタではサポートされていません。アップグレードを続行する前に、クラスタのストレッチを解除する必要があります。
- vCenter Server。vCenter Server のアップグレードを参照してください。
- ESXi。ESXi のアップグレードを参照してください。
- vSphere with Tanzu を備えたクラスタ上のワークロード管理。ワークロード管理は、vCenter Server を介してアップグレードできます。vSphere with Tanzu 環境の更新を参照してください。
- ESXi または NSX のメンテナンス モードへの切り替え事前チェックを抑止している場合は、/opt/vmware/vcf/lcm/lcm-app/conf/application-prod.properties ファイルから次の行を削除し、LCM サービスを再起動します。
lcm.nsxt.suppress.dry.run.emm.check=true
lcm.esx.suppress.dry.run.emm.check.failures=true
- 環境内にストレッチ クラスタがある場合は、vSAN Witness (監視) ホストをアップグレードします。vSAN Witness (監視) ホストのアップグレードを参照してください。
NFS ベースのワークロード ドメインのアップグレード後の手順
VI ワークロード ドメインをアップグレードした後、NFS ゲートウェイを介して NFS ストレージにアクセスするには、ホストのスタティック ルートを追加する必要があります。このプロセスは、ワークロード ドメインを拡張する前に完了しておく必要があります。
- ワークロード ドメインの NFS サーバ の IP アドレスを特定します。
- クラスタ内のホストに関連付けられているネットワーク プール、およびネットワーク プールの NFS ゲートウェイを特定します。
- SDDC Manager にログインします。
- をクリックして、アップグレード後の手順を実行しているワークロード ドメインをクリックします。
- [クラスタ] タブをクリックし、NFS ベースのクラスタをクリックします。
- [ホスト] タブをクリックし、ホストのネットワーク プールを書き留めます。
- ネットワーク プール名の横にある情報アイコンをクリックし、NFS ゲートウェイを書き留めます。
- NFS ゲートウェイから NFS サーバにアクセスできることを確認します。ゲートウェイが存在しない場合は、作成します。
- NFS トラフィック用に構成されているクラスタ内の各ホスト上の vmknic を特定します。
- NFS ゲートウェイから NFS サーバにアクセスするために、各ホストでスタティック ルートを構成します。
esxcli network ip route ipv4 add -g NFS-gateway-IP -n NFS-gateway
- 新しいルートが NFS vmknic を使用してホストに追加されていることを確認します。
esxcli network ip route ipv4 list
- vmkping コマンドを使用して、NFS クラスタ (nfs-cluster-1) 内のホストが NFS vmkernel (vmk2) を介して NFS ゲートウェイ (10.0.24.1) にアクセスできることを確認します。
vmkping -4 -I vmk2 -s 1470 -d -W 5 10.0.22.250
- NFS ストレージを使用している各クラスタで手順 2 ~ 7 を繰り返します。