vSphere Lifecycle Manager ベースラインを使用するワークロード ドメイン内のクラスタの場合、ベンダーのカスタム ISO を使用して ESXi をアップグレードできます。
前提条件
インターネットに接続しているコンピュータ上で、適切なベンダー固有の ISO をダウンロードします。必要なバージョンの ESXi でベンダー固有の ISO が利用できない場合は、作成できます。ESXi のカスタム ISO イメージの作成を参照してください。
手順
- VMware ESXi の VMware ソフトウェア アップデート バンドルをダウンロードします。SDDC Manager からのバンドルのダウンロードを参照してください。
- SSH を使用して、SDDC Manager アプライアンスにログインします。
- /nfs/vmware/vcf/nfs-mount ディレクトリの下に、ベンダー ISO のディレクトリを作成します。たとえば、/nfs/vmware/vcf/nfs-mount/esx-upgrade-partner-binaries などです。
- ベンダー固有の ISO を SDDC Manager アプライアンスで作成したディレクトリにコピーします。たとえば、ISO を /nfs/vmware/vcf/nfs-mount/esx-upgrade-partner-binaries ディレクトリにコピーできます。
- ISO をコピーしたディレクトリの権限を変更します。たとえば、
chmod -R 775 /nfs/vmware/vcf/nfs-mount/esx-upgrade-partner-binaries/
- 所有者を vcf に変更します。
chown -R vcf_lcm:vcf /nfs/vmware/vcf/nfs-mount/esx-upgrade-partner-binaries/
- 次のテンプレートを使用して、ESX カスタム イメージ JSON を作成します。
{ "esxCustomImageSpecList": [{ "bundleId": "bundle ID of the ESXI bundle you downloaded", "targetEsxVersion": "ESXi version for the target VMware Cloud Foundation version", "useVcfBundle": false, "customIsoAbsolutePath": "Path_to_custom_ISO" }] }
説明:パラメータ 説明と値の例 bundleId ダウンロードした ESXi アップグレード バンドルの ID。バンドル ID を取得するには、[ライフサイクル管理] > [バンドル管理] 画面に移動し、[詳細表示] をクリックしてバンドル ID を表示します。 たとえば、 8c0de63d-b522-4db8-be6c-f1e0ab7ef554 です。注: 誤ったバンドル ID を指定すると、アップグレードは VMware Cloud Foundation のストック ISO を使用して実行され、環境内のカスタム VIB はストック VIB に置き換えられます。targetEsxVersion ダウンロードした ESXi バンドルのバージョン。ターゲットの ESXi バージョンを取得するには、[ライフサイクル管理] > [バンドル管理] 画面に移動し、[詳細表示] をクリックして、[バージョンへの更新] を表示します。 useVcfBundle アップグレードに VMware Cloud Foundation ESXi バンドルを使用するかどうかを指定します。 注: カスタム ISO イメージを使用してアップグレードする場合は、これが false に設定されていることを確認します。customIsoAbsolutePath SDDC Manager アプライアンスのカスタム ISO ファイルへのパス。たとえば、/nfs/vmware/vcf/nfs-mount/esx-upgrade-partner-binaries/VMware-VMvisor-Installer-7.0.0.update01-17325551.x86_64-DellEMC_Customized-A01.iso です。 次に、完成した JSON テンプレートの例を示します。
{ "esxCustomImageSpecList": [{ "bundleId": "8c0de63d-b522-4db8-be6c-f1e0ab7ef554", "targetEsxVersion": "6.7.0-10302608", "useVcfBundle": false, "customIsoAbsolutePath": "/nfs/vmware/vcf/nfs-mount/esx-upgrade-partner-binaries/VMware-VMvisor-Installer-7.0.0.update01-17325551.x86_64-DellEMC_Customized-A01.iso" }] }
- JSON ファイルを /nfs/vmware/vcf/nfs-mount 内の esx-custom-image-upgrade-spec.json として保存します。
注: JSON ファイルが正しいディレクトリに保存されていない場合、 VMware Cloud Foundation のストック ISO がアップグレードに使用され、カスタム VIB が上書きされます。
- /nfs/vmware/vcf/nfs-mount/esx-custom-image-upgrade-spec.json ファイルに対して適切な権限を設定します。
chmod -R 775 /nfs/vmware/vcf/nfs-mount/esx-custom-image-upgrade-spec.json
chown -R vcf_lcm:vcf /nfs/vmware/vcf/nfs-mount/esx-custom-image-upgrade-spec.json
- /opt/vmware/vcf/lcm/lcm-app/conf/application-prod.properties ファイルを開きます。
- lcm.esx.upgrade.custom.image.spec= パラメータで、JSON ファイルへのパスを追加します。
たとえば、 lcm.esx.upgrade.custom.image.spec=/nfs/vmware/vcf/nfs-mount/esx-custom-image-upgrade-spec.json です。
- ナビゲーション ペインで、[インベントリ] > [ワークロード ドメイン] をクリックします。
- [ワークロード ドメイン] 画面で、アップグレードするドメインをクリックし、[更新/パッチ] タブをクリックします。
- ESXi アップグレード バンドルをスケジュール設定します。
- アップグレードの進行状況を監視します。更新の監視を参照してください。
- アップグレードが完了したら、[現在のバージョン] をクリックして ESXi バージョンを確認します。ESXi ホストの表に、現在の ESXi バージョンが表示されます。