SDDC Manager インベントリにホストを追加することをコミッショニングと呼びます。ホストを個別に追加することも、JSON テンプレートを使用して一度に複数のホストをコミッショニングすることもできます。複数のホストのコミッショニング タスクを同時に実行することもできます。

コミッショニングするホストは、一連の基準を満たしている必要があります。ホストの詳細を指定し、ホストを関連付けるネットワーク プールを選択すると、 VMware Cloud Foundation は各ホストを検証してコミッショニングします。各ホストがフリー プールに追加され、VI ワークロード ドメインおよび vSphere クラスタに使用できるようになります。
  • vSAN ストレージを使用するホストは、vSAN ベースのワークロード ドメインでのみ使用できます。
  • NFS ストレージを使用するホストは、NFS ベースのワークロード ドメインでのみ使用できます。
  • VMFS on FC ストレージを使用するホストは、VMFS on FC ベースのワークロード ドメインでのみ使用できます。
  • vVol ストレージを使用するホストは、vVol ベースのワークロード ドメインでのみ使用できます。
注: 管理ドメインには、vSAN ストレージを使用するホストのみを含めることができます。

一度にコミッショニングできるホストの最大数と、並行して実行できるホストのコミッショニング タスクの最大数については、VMware 構成の上限を参照してください。

ネットワーク プールで、ホストに選択したストレージ タイプ(vSAN、NFS、VMFS on FC、vVol)がサポートされていることを確認します。ネットワーク プール管理を参照してください。

外部 CA によって生成された証明書を使用するホストでブリングアップする場合、ワークロード ドメイン(管理または VI)の拡張や VI ワークロード ドメインの作成に使用するホストにも、外部 CA によって生成された証明書を使用する必要があります。署名付き証明書を使用した ESXi ホストの構成を参照してください。

注: ホストのコミッショニング中にホストを追加すると、ホスト キーを取得するために、 SDDC Manager がホストで SSH を一時的に有効にします。ホスト キーを取得すると、 SDDC Manager はホストで SSH を無効にします。

前提条件

コミッショニングしている各ホストが次の基準を満たしていることを確認します。
  • vSAN ベースのワークロード ドメインのホストが vSAN に準拠し、VMware ハードウェア互換性ガイドで認定されている。
  • NFS ベースのワークロード ドメインのホストが VMware ハードウェア互換性ガイドで認定されている。
  • VMFS on FC ベースのワークロード ドメインのホストが VMware 互換性ガイドで認定されている。また、ホストに、サポート対象の FC カード(ホスト バス アダプタ)とドライバがインストールされ、構成されている必要があります。互換性がある FC カードについては、VMware 互換性ガイドを参照してください。
  • vVol ベースのワークロード ドメインのホストが VMware ハードウェア互換性ガイドで認定されている。
    • vVol on FC ベースのワークロード ドメインの場合は、ワークフローを開始する前に、すべての ESXi ホストが FC アレイにアクセスできることを確認します。
    • vVol on NFS ベースのワークロード ドメインの場合は、すべての ESXi ホストが、IP アドレス プールに割り当てられている NFS ネットワークから NFS サーバにアクセスできる必要があります。

    • vVol on iSCSI ベースのワークロード ドメインの場合は、各 ESXi ホストで iSCSI ソフトウェア イニシエータが有効になっていて、VASA プロバイダの URL が動的ターゲットとしてリストに表示されている必要があります。

  • 最低 10 Gbps の速度の 2 つの NIC ポート。1 つのポートは空で、もう 1 つのポートは標準スイッチに構成されている必要があります。このスイッチは、管理ポート グループに制限する必要があります。
  • ホストに VMware ハードウェア互換性ガイドで指定されているドライバとファームウェアのバージョンがある。
  • サポートされているバージョンの ESXi がホストにインストールされている。サポートされているバージョンの詳細については、『VMware Cloud Foundation リリース ノート』を参照してください。
  • DNS には、正引きおよび逆引きのルックアップと FQDN が構成されている。
  • ホスト名が FQDN と同じである必要がある。
  • 自己署名証明書がホストの FQDN に基づいて再生成されている。すべてのホストでの自己署名証明書の再生成を参照してください。
  • 管理 IP アドレスが、最初の NIC ポートに構成されている。
  • ホストに標準スイッチがあり、vmnic0 で始まり逐次増加する 10 Gbps(速度)のデフォルトのアップリンクが構成されている。
  • ハードウェアの健全性ステータスが正常で、エラーがない。
  • HDD および SSD 上のすべてのディスク パーティションが削除されている。
  • ネットワーク プールを作成し、ホストのコミッショニングの前に使用できるようにする必要がある。
  • vSAN ベースのワークロード ドメインのホストが、vSAN が有効なネットワーク プールに関連付けられている必要がある。
  • NFS ベースのワークロード ドメインのホストが、NFS が有効なネットワーク プールに関連付けられている。
  • ホストが適切なゲートウェイで構成されている。ゲートウェイは管理サブネットの一部である。

手順

  1. ナビゲーション ペインで、[インベントリ] > [ホスト] をクリックします。
  2. [ホストのコミッショニング] をクリックします。
  3. [チェックリスト] 画面で、前提条件を確認し、[すべて選択] をクリックして確認します。
  4. [続行] をクリックします。
  5. 一度に 1 台ずつホストを追加するか、JSON ファイルから一度に複数のホストをインポートするかを選択します。
    オプション 説明
    新規追加 追加するホストの次の情報を入力します。
    • ホストの FQDN

      ホストの FQDN は、DNS 構成中に指定されたホスト名と一致する必要があります(大文字小文字の区別も含む)。

    • プリンシパル ストレージのストレージ タイプ(vSAN、vSAN リモート、NFS、VMFS on FC、または vVol)
      • ストレージ タイプとして vVol を選択する場合は、vVol ストレージ プロトコル タイプ(FC、iSCSI、または NFS)を指定します。
      • ストレージ タイプとして vSAN を選択する場合は、vSAN タイプ(ローカル vSAN またはリモート vSAN(HCI メッシュ)コンピューティング)を指定します。
        注: VxRail は、HCI メッシュ コンピューティング専用機能をサポートしていません。
    • ネットワーク プール名(ドロップダウン メニューからネットワーク プールを選択)
    • ユーザー名とパスワード(ESXi ホストの root 認証情報)

    [追加] をクリックします。

    ESXi ホストをさらに追加するか、次の手順に進みます。
    インポート
    1. JSON テンプレートをダウンロードするには、リンクをクリックします。
    2. JSON テンプレート ファイルを開き、追加するホストに関する情報を入力します。
      • ホストの FQDN
      • ユーザー名とパスワード(ESXi の root 認証情報)
      • プリンシパル ストレージのストレージ タイプ(vSAN、vSAN リモート、NFS、FC、または vVol)
      • ネットワーク プール名
        注: ストレージ タイプとして VVOL を使用している場合のみ、vVol ストレージ プロトコル タイプ(FC、ISCSI、または NFS)を指定する必要があります。
        サンプル JSON ファイル
    3. ホスト情報を含む JSON ファイルを見つけて選択するには、[参照] をクリックします。
    4. [アップロード] をクリックします。
    1 台または複数のホストが [追加されたホスト] セクションに表示されます。
  6. 各ホストのサーバ フィンガープリントが正しいことを確認して、[フィンガープリントの確認] アイコン フィンガープリントの確認アイコン をクリックします。
  7. [すべてを検証] をクリックします。
    VMware Cloud Foundation は指定したホスト情報を検証します。各ホストは、 [有効] または [無効] としてマークされます。

    ホストが無効な場合は、問題を修正して再度検証するか、ホストを選択して [削除] をクリックし、有効なホストのコミッショニングを続行します。

  8. [次へ] をクリックします。
  9. [コミッショニング時に失敗したホストをスキップ] を有効または無効にします。
    この設定はデフォルトで有効です。有効にすると、障害が発生したホストはスキップされ、残りのホストでコミッショニングが続行されます。
  10. [コミッショニング] をクリックします。
    [ホスト] 画面が表示され、コミッショニング タスクのステータスが [タスク] ウィンドウに表示されます。
    注: vMotion ネットワークをテストするために複数の VMkernel が作成されます。そのため、MAC アドレスと IP アドレスの関係が変更される可能性があります。物理インフラストラクチャで MAC アドレスのフィルタリングが有効になっている場合、vMotion ネットワーク接続の検証が失敗するなどの問題が発生する可能性があります。

結果

コミッショニングされたホストは、割り当てられていないホストとして、SDDC Manager インベントリのホスト テーブルに追加されます。