このセクションでは、Cloud Web Security サービスの[データ漏洩防止 (DLP)] 機能についてよく寄せられる質問に対する回答を示します。
- [DLP とは何ですか?]
DLP は「Data Loss Prevention」または「Data Leak Prevention」の略で、潜在的なデータ侵害または転送時のデータ流出を検出する機能です。
- [Cloud Web Security DLP でサポートされていない要求はどれですか?]
SSL 例外の対象となるドメイン、または PAC(プロキシ自動設定)ファイルに含まれているドメインは、DLP によって分析されません。
- [Cloud Web Security DLP でスキャンできるファイル タイプは何ですか?]
Cloud Web Security では、すべてのファイル タイプを検査できます。検査するファイル タイプは、各 DLP ルールで定義できます。ファイル タイプは、メディア/MIME タイプ、マジック ナンバー、およびファイル拡張子によって識別されます。イメージなどの特定のファイル タイプは DLP でスキャンできません。
- [Cloud Web Security DLP のサイズ制限はありますか?]
DLP ポリシーには、ファイル アップロードの DLP ルールで定義できる最大ファイル サイズがあります。定義されているサポートされる最大ファイル サイズは、現在 5 GB に設定されています。
表 1. サポートされる最小コンテンツ サイズ ユーザー入力 ファイル入力 1,024 バイト 5,120 バイト - [Cloud Web Security DLP は zip ファイルおよび暗号化された zip ファイルで動作しますか?]
はい。DLP は zip に圧縮されたファイルを抽出してスキャンします。暗号化された zip ファイルの場合、ユーザーはパスワードの入力を求められます。
- [いくつかのテスト データをアップロードしています。Cloud Web Security DLP がデータ漏洩を検出しないのはなぜですか?]
レポートの一般的な原因は、DLP 機能をテストするときにダミーとして生成されたデータを使用することです。単に検索対象のように見えるからといってそのアイテムが DLP によって検出されることのないように、多くの調査を行いました。したがって、ダミーとして生成されたテスト データは、多くの場合検出するのに十分ではありません。
たとえば、テストのクレジット カード番号の検出に失敗したために連絡を受ける場合があります。これはたとえば、あるブランドのカードに対して、無効な検査数字、無効な開始番号、不正なスペースなどが含まれるダミーのカード番号を使用することが原因で発生します。
- [DLP ファイルはどのようにスキャンされるのですか?すべて RAM に保持されますか、それともすべてディスクに書き込まれますか?]
DLP スキャンは、短時間で一回限り使用されるコンテナ内で実行され、メイン仮想マシンへの最小限のアクセス、ネットワークなし、などにロックダウンされます。ファイルはディスクに一時的に書き込まれ、コンテナ内のファイル システムがそのファイルのみにアクセスできるようにします。スキャンが完了するとすぐに(通常は数秒以内)、コンテナのファイル システム全体と一緒に削除されます。