ハイブリッド リンク モードを構成する前に、次の前提条件を満たしていることを確認します。
共通の前提条件
次の前提条件はリンク元が vCenter Cloud Gateway の場合と、クラウド SDDC の場合で共通です。
- オンプレミス データセンターと SDDC の間の接続を構成します。SDDC を提供するサービスによっては、Direct Connect、VPN、またはその両方を使用できる場合があります。詳細については、お使いのサービスのネットワークのドキュメントを参照してください。
- 選択する接続タイプに関係なく、vCenter Server の FQDN をプライベート IP アドレスに解決する必要があります。これはデフォルトの設定ではありません。詳細については、vCenter Server の FQDN 解決アドレスの設定を参照してください。
- オンプレミスのデータセンターとクラウド SDDC が、NTP サービスなどの信頼できるタイム ソースと同期していることを確認します。ハイブリッド リンク モードを使用する場合、オンプレミス データセンターとクラウド SDDC 間の時刻の許容最長差は、10 分です。
- クラウド SDDC とオンプレミス データセンター間の往復遅延時間は、100 ミリ秒以下にする必要があります。
- どのオンプレミス ユーザーにクラウド管理者権限を付与するかを決定します。ID ソース内のグループに対象のユーザーを追加します。このグループに、オンプレミス環境へのアクセス権があることを確認します。
vCenter Cloud Gateway とリンクする場合の前提条件
次の前提条件は、vCenter Cloud Gateway とリンクする場合に適用されます。
- GUI を使用した vCenter Cloud Gateway のインストールの説明に沿って vCenter Cloud Gateway をインストールします。
- オンプレミス環境で、vSphere 6.5 パッチ d 以降が実行されています。
- vCenter Cloud Gateway と、使用中の vCenter Server インスタンスが、ネットワークを介して相互にアクセスできることを確認します。以下のファイアウォール ポートが開かれていることを確認します。
ソース ターゲット ポート 目的 ユーザーの Web ブラウザ vCenter Cloud Gateway 5480 サポート バンドルの収集 vCenter Cloud Gateway オンプレミス vCenter Server 7444 オンプレミス VMware Single Sign-On への接続 vCenter Cloud Gateway オンプレミス vCenter Server 443 ハイブリッド リンク モード vCenter Cloud Gateway オンプレミス Platform Services Controller 443、389 ハイブリッド リンク モード vCenter Cloud Gateway クラウド SDDC vCenter Server 443 ハイブリッド リンク モード vCenter Cloud Gateway クラウド ESXi ホスト 902 仮想マシン コンソール vCenter Cloud Gateway オンプレミスの Active Directory サーバ(使用状況に応じたポート) 389, 636, 3268, 3269 ID ソース vCenter Cloud Gateway https://vcgw-updates.vmware.com/ 443 ハイブリッド リンク モードのリンク、クラウド ゲートウェイの自動更新 次の図は、vCenter Cloud Gateway とのリンクのために開く必要があるポートを示しています。