VMware Fusion 11.5.0 | 2019 年 9 月 19 日 | ビルド 14634996 |
リリース ノートの概要
本リリース ノートには、次のトピックが含まれています。VMware Fusion について
VMware Fusion® 11 は、最も迅速かつ容易に、Mac 上で Windows およびその他の x86 ベースのオペレーティング システムを再起動なしで実行できるようにする、信頼性に優れたソリューションです。
詳細については、VMware Fusion のドキュメントを参照してください。
システム要件
-
ハードウェア
2011 年以降に発売された Mac はすべてサポートされます。以下はサポート対象外です。-
Intel® Xeon® W3565 プロセッサを搭載した 2012 Mac Pro クアッドコア
-
2010 Mac Pro Six Core、Eight Core、および Twelve Core
-
-
ソフトウェア
macOS 10.13 High Sierra 以降が必要
新機能
このリリースの VMware Fusion は、すべての VMware Fusion 11 ユーザーに無料で提供されるアップグレードです。このリリースでは、次の機能が提供されます。
- 次のゲスト OS のサポート:
- Windows 10 19H2
- macOS 10.15
- Debian 10.0/10.1
- Debian 9.11
- Oracle Linux 8.0
- SLE 15 SP1
- FreeBSD 12.0
- PhotonOS 3.0
- ダーク モード:Mac でダーク モードが有効になっている場合、Fusion は暗めのテーマに変わります。ダーク モードの同期が有効になっている場合、ホスト システムのライト モード/ダーク モードの設定は、ゲスト OS に自動的に同期されます。
- Sidecar のサポート:IPad を、仮想マシンの 2 番目のディスプレイとして使用できます。macOS Sidecar の詳細については、Appleを参照してください。
- ジャンボ フレームのサポート:仮想ネットワークは、最大 9194 バイトの MTU サイズで構成できるようになりました(Fusion Pro のみ)。
- PVSCI デバイスのサポート :PVSCSI アダプタが Fusion で正式にサポートされるようになりました。これにより、Fusion と vSphere 間での仮想マシンの移行の互換性が向上します。
- Open VM Tools が、適用可能な Linux 仮想マシンのデフォルトの VMware Tools となります。詳細については、Fusion 11.5の製品ドキュメントを参照してください。
- パフォーマンスの向上、バグの修正およびセキュリティ アップデート。
重要な修正
このリリースの VMware Fusion は、以下の問題に対処しています。
- Fusion 11.5.0 は、解放後使用 (use-after-free) およびサービス拒否 (DoS) の脆弱性に対処します。CVE (Common Vulnerabilities and Exposures) プロジェクト (cve.mitre.org) では、これらの問題に次の ID が割り当てられています。
- CVE-2019-5527(解放後使用)
- CVE-2019-5535(サービス拒否)
詳細については、VMSA-2019-0014 を参照してください。
以前のリリース
以前にリリースされた VMware Fusion 11 の機能と既知の問題は、各リリース ノートに記載されています。以前のリリースのリリース ノートを表示するには、次の該当するリンクをクリックします。
- VMware Fusion 11.1.1
- VMware Fusion 11.1.0
- VMware Fusion 11.0.3
- VMware Fusion 11.0.2
- VMware Fusion 11.0.1
- VMware Fusion 11
解決した問題
- Fusion がインターネットにアクセスできない macOS 10.14.5 以上のホストに展開されていると、仮想マシンが起動しない
Fusion の大規模環境パッケージ (Deploy VMware Fusion.mpkg) を使用して、インターネットにアクセスできない macOS 10.14.5 以上に Fusion を展開した後、展開された Fusion の起動時に Fusion カーネル拡張機能をロードできません。そのため、仮想マシンの起動に失敗します。
この問題は解決されました。
- VMware Fusion app の署名が、自動更新を使用してアップグレードされた後に無効になる
VMware Fusion.app を、組み込みのソフトウェア更新ツールで新しいリリースにアップグレードすると、アップグレード後に VMware Fusion.app の署名が無効になります。
Fusion 11.5 のリリースで、この問題は修正されました。VMware は、この問題を報告してくれた Mikey (@ 0xmachos) に感謝します。
既知の問題
- iMac Pro または Mac Pro マシンで、起動中に macOS 10.15 仮想マシンでパニックが生じる
iMac Pro または Mac Pro の物理マシンで Fusion 11.5 を使用して新しい macOS 10.15 仮想マシンを作成する場合、オペレーティング システムが macOS 10.15 Beta 5 よりも新しいバージョンであれば、macOS 仮想マシンはインストールと起動を正常に完了できます。
ただし、Fusion 11.5 を使用して既存の macOS 仮想マシンを古いバージョン(macOS 10.15 Beta 5 以前)から macOS 10.15 Beta 5 よりも新しいバージョンにアップグレードすると、macOS 仮想マシンがアップグレード後、起動プロセスでパニックを起こします。
回避策:回避策については、https://kb.vmware.com/s/article/74672 を参照してください。
- macOS 10.15 Catalina ホストで、仮想マシン内のファイルをコピーすると、仮想マシンのウィンドウの外にマウスを移動した後に、そのファイルがホストに貼り付けられる
仮想マシン内のファイルをコピーすると、マウスを仮想マシンのウィンドウの外に移動した後に、そのファイルはホスト上の /tmp/VMwareDnd/ フォルダに貼り付けられます。貼り付け操作を行うことによってのみファイルがホストに貼り付けられると考えられているため、この動作は想定されていません。また、コピー中に [Finder] を右クリックすると応答しなくなります。コピー操作が完了すると、Finder が応答を開始します。
回避策:想定外のコピーを停止するためにコピーの進行状況バーで [キャンセル] をクリックし、ドラッグ アンド ドロップまたは共有フォルダ機能を使用して、仮想マシンとホスト間でファイルを転送または共有します。
- 2 台を超えるディスプレイが接続されている場合に、Windows Vista または Windows 7 仮想マシンでは、ユニティ モードおよびすべてのディスプレイ モードを使用したフルスクリーンを開始できない
仮想マシンが [ディスプレイのトポロジ更新要求は、ゲストで完了できませんでした。] というメッセージを表示して、ユニティ モードの開始に失敗します。仮想マシンが、すべてのディスプレイ モードを使用したフルスクリーンになっているときは、すべてのディスプレイがミラーリングされた画面として表示されます。
回避策:[設定を開く] > [ディスプレイ] に移動し、[Retina ディスプレイのフル解像度を使用] チェックボックスを選択解除してから、ログオフして仮想マシンに再度ログインします。
- Intel HD Graphics 530 グラフィックス カードを搭載した macOS 10.15 Catalina ホストでの実行時に、一部の仮想マシンでグラフィックに異常が発生することがある
Intel HD Graphics 530 グラフィックス カードと macOS 10.15 Catalina がインストールされている Mac ホストでは、[3D グラフィックスの高速化] チェックボックスがオンで、[バッテリー寿命] が [3D アプリケーションにのみ高性能グラフィックスを使用する] または [高性能グラフィックスを使用しない] に設定されている場合に、一部の仮想マシンのグラフィックに異常が発生する可能性があります。
回避策:仮想マシンの [ディスプレイ設定] で、[3D グラフィックスの高速化] がオンのときは [バッテリー寿命] を [常に高性能グラフィックスを使用する] に設定します。または、[3D グラフィックスの高速化] チェックボックスを選択解除します。
- VMware Tools 11.0.0 カーネル拡張機能を macOS 10.11 または10.12 仮想マシンで起動できない
macOS 10.11 または macOS 10.12 仮想マシンに VMware Tools 11.0.0 をインストールした後、kextstat | grep vm コマンドをターミナルで実行すると、仮想マシン内で VMware Tools のカーネル拡張機能が起動されていないことが示されます。その結果、VMware Tools のすべての機能が使用できなくなり、仮想マシンの解像度が仮想マシンのウィンドウのサイズに適合できなくなり、共有フォルダ機能が動作しなくなります。
回避策:VMware Tools 10.3.10 を代わりに使用します。