Horizon 7 環境では、ログオン ストームがバンド幅要件を決定するうえでの主要な考慮事項になります。

Horizon 7 環境をサポートするストレージ システムの設計には重要な要素が多数ありますが、サーバ構成の観点から見た場合、適切なストレージバンド幅の計画が不可欠です。また、ポート統合ハードウェアの影響も考慮する必要があります。

Horizon 7 環境では、すべての仮想マシンが同時にアクティビティを実行しているときに、I/O ストームの負荷が発生することがあります。I/O ストームは、ウィルス対策ソフトウェアやソフトウェア更新エージェントなどのゲスト ベースのエージェントによってトリガされることがあります。また、従業員全員が朝のほぼ同じ時刻にログインした場合のように、人間の動作によって I/O ストームがトリガされることもあります。VMware は、10,000 のデスクトップでログオン ストームのシナリオをテストしました。詳細については、View Composer パフォーマンス テストの結果を参照してください。

仮想マシンごとに更新の時刻をずらすなどの運用上のベスト プラクティスによって、このストーム ワークロードを最小限に抑えることができます。また、パイロット段階でさまざまなログオフ ポリシーをテストして、ユーザーがログオフした場合のサスペンドまたは電源オフによって I/O ストームが発生するかどうかを判別することもできます。View Composer レプリカを個別の高性能データストアに格納することにより、集約型の同時読み取り操作を高速化して I/O ストームの負荷に対処することができます。たとえば、次のストレージ戦略のいずれかを使用できます。

  • プール設定を手動で構成して、レプリカが別の高性能なデータストアに保存されるようにします。
  • vSphere 5.5 Update 1 以降で利用可能な vSAN を使用します。これは、ソフトウェア ポリシーベースの管理を使用し、レプリカに使用するディスクの種類を決定します。
  • vSphere 6.0 以降で利用可能な Virtual Volumes を使用します。Virtual Volumes ではソフトウェア ポリシーベース管理を使用し、レプリカに使用するディスクの種類を決定します。

ベスト プラクティスの特定に加え、バンド幅の平均使用量が 1Gbps の 10 分の 1 未満であっても、仮想マシン 100 台あたり 1Gbps のバンド幅を提供することをお勧めします。このように余裕をもって計画すると、ピーク時の負荷にも十分なストレージの接続性を確保できます。