アプリケーション プールを作成して手動でアプリケーションを指定する際、[アプリケーション プールを追加] ウィザードからアプリケーションに関する情報を入力するよう求められます。RDS ホストまたはデスクトップ プールにアプリケーションをインストールしておく必要はありません。

このワークシートを印刷し、アプリケーションを手動で指定するときのアプリケーションのプロパティを書き留めることができます。

表 1. ワークシート:アプリケーション プールを手動で作成するためのアプリケーションのプロパティ
プロパティ 説明 値をここに記入
このウィザードの終了後にユーザーに資格を割り当てる プールへのアクセス資格を付与するユーザーのボックスをオンにします。デフォルトでは、このボックスはオンになっています。
RDS ファームまたはデスクトップ プールを選択 サポートされるセッション タイプが「アプリケーション」か「アプリケーションとデスクトップ」のデスクトップのリストから、ファームまたはデスクトップ プールを選択します。
ID Horizon Administrator でプールを識別する一意の名前。このフィールドは必須です。
表示名 Horizon Client にログインする際にユーザーに表示されるプール名。表示名を指定しない場合は、[ID] と同じになります。
バージョン アプリケーションのバージョン。
パブリッシャ アプリケーションのパブリッシャ。
パス アプリケーションのフル パス名。例:C:\Program Files\app1.exe。このフィールドは必須です。
開始フォルダ アプリケーションの開始ディレクトリのフル パス名。
パラメータ アプリケーションの起動時にアプリケーションに渡すパラメータ。たとえば、-username user1 -loglevel 3 を指定できます。
説明 このアプリケーション プールの説明。
事前起動 このオプションは、ユーザーが Horizon Client でアプリケーションを開く前にアプリケーション セッションを開始するように公開アプリケーションを設定する場合に選択します。公開アプリケーションを起動するときに、Horizon Client でより速くアプリケーションを開始できます。

このオプションを有効にすると、Horizon Client からサーバへの接続方法に関係なく、ユーザーが Horizon Client でアプリケーションを開く前に、構成済みのアプリケーション セッションが起動されます。

セッション タイプが「アプリケーションとデスクトップ」のデスクトップから公開されたアプリケーションでこのオプションを有効にすると、デスクトップ セッションを使用できない場合があります。

注: アプリケーション ファームを追加または編集するときに [事前起動セッションのタイムアウト (アプリケーションのみ)] オプションが設定されていると、アプリケーション セッションが切断されます。
複数セッション モード

Horizon 7 バージョン 7.7 よりも前のリリースでは、アプリケーション プールを作成するときに、クライアント デバイス間で公開アプリケーションのセッションを 1 つしか設定できません。この機能は、単一セッション モードといいます。

Horizon 7 バージョン 7.7 以降では、アプリケーション プールを作成するときに、別のクライアント デバイスで同じ公開アプリケーションの複数のセッションを開始するかどうかを指定できます。この機能は、複数セッション モードといいます。

公開アプリケーションのセッションは次のモードで開始できます。

単一セッション:クライアント A でユーザーが公開アプリケーションを単一セッション モードで開き、クライアント B で同じ公開アプリケーションまたは同じファームの別の公開アプリケーションを開くと、クライアント A のセッションが切断し、クライアント B に再接続します。

複数セッション:クライアント A でユーザーが公開アプリケーションを複数セッション モードで開き、クライアント B で同じ公開アプリケーションまたは同じファームの別の公開アプリケーションを開くと、クライアント A の公開アプリケーションは開いたまま、クライアント B で公開アプリケーションの新しいセッションが開きます。これらのセッションは切断時にログオフされます。複数セッション モードを有効にした場合、セッションの事前起動機能は有効にできません。

複数セッション モードには、次の値を設定します。

  • [無効] - 複数セッション モードはサポートされません。
  • [有効(デフォルトはオフ)] - 複数セッション モードはサポートされていますが、デフォルトで無効になっています。複数セッション モードを使用するには、Horizon Client 4.10 以降で、[マルチ起動] の設定を有効にする必要があります。Horizon Client の以前のバージョンを使用している場合、アプリケーションは常に単一セッション モードで起動します。
  • [有効(デフォルトはオン)] - 複数セッション モードはサポートされ、デフォルトで有効になっています。複数セッション モードを無効にするには、Horizon Client 4.10 以降で、[マルチ起動] の設定を無効にします。Horizon Client の以前のバージョンを使用している場合、アプリケーションは常に単一セッション モードで起動します。
  • [有効(適用)] - 複数セッション モードが常に有効になります。Horizon Client のどのバージョンでも、ユーザーはこれを無効にできません、アプリケーションは常に複数セッション モードで起動します。ユーザーが Horizon Client の以前のバージョンを使用している場合、「このアプリケーションは、要求された起動モードをサポートしていません。」というエラー メッセージが表示されます。

複数セッション モードが有効になっている場合、[最大セッション数] も設定できます。これは、異なるクライアント デバイスから同じ公開アプリケーションを同時に開始できるセッションの最大数が設定されます。

複数セッション モードの設定に基づいて、単一セッション モードまたは複数セッション モードで公開アプリケーションを開くことができます。この場合、クライアントに 1 つの単一セッションと 1 つの複数セッションが存在します。

[マルチ起動] 設定の使用方法については、Horizon Client 4.10 のドキュメントを参照してください。

注: この設定は、デスクトップ プールに基づくアプリケーションではサポートされません。
Connection Server の制限

アプリケーション プールへのアクセスを特定の Connection Server に制限するには、[参照] をクリックして、1 台以上の Connection Server を選択します。

VMware Identity Manager からデスクトップへのアクセスを提供することを意図して Connection Server の制限を構成すると、これらのデスクトップが実際には制限されている場合でも VMware Identity Manager アプリケーションでユーザーにデスクトップが表示されることがあります。VMware Identity Manager ユーザーは、これらのデスクトップを起動できません。

カテゴリ フォルダ

Windows クライアント デバイスのアプリケーション プール資格に、スタート メニューのショートカットを含むカテゴリ フォルダの名前を指定します。詳細については、資格のあるプールのショートカットの設定を参照してください。

クライアントの制限

資格を付与されたアプリケーション プールへの特定のクライアント コンピュータからのアクセスを制限するかどうかを選択します。

アプリケーション プールへのアクセスを許可するコンピュータの名前を Active Directory セキュリティ グループに追加する必要があります。アプリケーション プール資格にユーザーまたはグループを追加するときに、このセキュリティ グループを選択できます。