Microsoft Teams のメディア最適化機能は、クライアント システムとリモート セッション間でシームレスな使用環境を実現するため、音声通話、ビデオ通話、デスクトップ共有の表示をリダイレクトします。これにより、仮想インフラストラクチャへの悪影響や、ネットワークの過負荷状態を回避します。Microsoft Teams のメディア処理は、仮想デスクトップではなくクライアント マシン上で行われます。リアルタイム オーディオビデオ (RTAV) には依存しません。
Microsoft Teams のメディア最適化機能
Microsoft Teams のメディア最適化は、次の機能を提供します。
- 音声通話とビデオ通話の発着信
- マルチパーティのオーディオ/ビデオ会議
- 通話の転送、ミュート、再開
- ダイアル パッドでの PSTN 通話
- デスクトップ画面の共有
- マルチ モニター画面の共有と画面共有でのスクリーン ピッカー
- リモート デスクトップのボリューム コントロール
- 現在のスピーカー識別
- 1:1 と チーム 会議でのライブ キャプション*
- カスタム Together モード シーン*
- E911 とロケーション ベースのルーティング*
Mac クライアント(2111 以降)と Windows クライアント(5.5.4 以降、2111 以降)でのみサポートされます。Linux クライアントではサポートされていません。
Horizon Client で Dynamic E911 をサポートするには、クライアント アプリケーションで OS 位置情報サービスを有効にする必要があります。Horizon 2111 バージョンの『VMware Horizon Client for Windows のインストールとセットアップ ガイド』および Horizon 2111 バージョンの 『VMware Horizon Client for Mac のインストールとセットアップ ガイド』で「Microsoft Teams での E911 サービスの構成」を参照してください。Static E911 では、位置情報サービスを有効にする必要はありません。
この機能を使用するために、「Microsoft Teams で E911 を有効にする」グループ ポリシー設定を有効にする必要があります。VMware HTML5 機能のポリシー設定の「VMware WebRTC リダイレクト機能」を参照してください。
- WebRTC 1.0*
- ギャラリー ビュー (2x2)
- ラージ ギャラリー (7x7)
- Together モード
- 通話キュー
- ライブ Web セミナー(最適化)
- 通話品質ダッシュボード
Microsoft Teams のメディア最適化のシステム要件
システム | 要件 |
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Microsoft サーバ | Microsoft 365 |
Microsoft Teams Client(最適化) |
注: Microsoft Teams Web クライアントは、Teams Optimization Pack でサポートされていません。ブラウザ リダイレクトでは、Web ブラウザ メディア オフロードがサポートされています。サポートされるブラウザとクライアントについては、
ブラウザ リダイレクトの設定を参照してください。Microsoft Teams Web クライアントでサポートされるブラウザについては、Microsoft のドキュメントを参照してください。
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仮想デスクトップのオペレーティング システム | Horizon Agent でサポートされているオペレーティング システムの最小要件は vCPU 2 つです。 |
クライアント マシンのオペレーティング システム | ハードウェアの最小要件:2.4 GHz デュアル コア。 サポートされているクライアント オペレーティング システムについては、VMware ナレッジベースの記事 KB86475を参照してください。 |
展開 | オンプレミスとクラウド:
クラウド:Windows 10 Enterprise マルチセッションと Horizon Cloud Service on Azure のすべての展開タイプ。 |
表示プロトコル | VMware Blast と PCoIP(RDP なし) |
TCP ポート | 9427 |
ネットワーク | IPv4 |
マイクロフォンと Web カメラ | Microsoft Teams との連携が認定されたデバイス |
オーディオ コーデック | 詳細については、https://developer.mozilla.org/en-US/docs/Web/Media/Formats/WebRTC_codecsを参照してください。
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ビデオ コーデック | 詳細については、https://developer.mozilla.org/en-US/docs/Web/Media/Formats/WebRTC_codecsを参照してください。
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メディア機能パック | Windows 10 N および KN バージョンの場合には、リモート デスクトップにインストールする必要があります。メディア機能は、Microsoft のダウンロード ページ(https://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=48231)からインストールできます。 |
Microsoft Teams でのメディア最適化のインストールと設定
デフォルトでは、インタラクティブなインストール ウィザードを使用すると、Microsoft Teams のメディア最適化機能が Horizon Client for Windows と一緒にインストールされます。詳細については、『VMware Horizon Client for Windows のインストールとセットアップ ガイド』を参照してください。
Linux クライアント(2106 以降)および Mac クライアント(2103 以降)は、7.13.1 以降の Agent でサポートされます。デフォルトでは、Microsoft Teams のメディア最適化機能がインストールされます。サポートされているエージェントとクライアントのバージョンについては、KB86475を参照してください。
Microsoft Teams をインストールする前に、Horizon Agent をインストールする必要があります。Horizon Agent をインストールする前に Microsoft Teams をインストールする場合は、%APPDATA%\Microsoft\Teams
フォルダを削除して Microsoft Teams を再起動します。
機能を使用するには、Microsoft Teams のメディア最適化グループ ポリシー設定を有効にする必要があります。VMware HTML5 機能のポリシー設定の「VMware WebRTC リダイレクト機能」を参照してください。
インストール、セットアップ、展開の要件、パーシステント/非パーシステント デスクトップのガイドライン、リモート デスクトップで Microsoft Teams を使用する場合の制限については、Microsoft のドキュメントTeams for Virtualized Desktop Infrastructureを参照してください。
Microsoft は、Teams の推奨バージョンを定期的に更新しています。Horizon Client または Horizon Agent を更新せずに新しい機能を使用するには、Microsoft でアップデートを確認して最新の推奨バージョンをインストールします。
Microsoft Teams でのメディア最適化のインストールと構成の詳細については、TechZone の記事Microsoft Teams Optimization with VMware Horizonを参照してください。
すべてのクライアントでの Microsoft Teams のメディア最適化の制限
制限 | コメント |
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着信への応答と終了の HID ボタンはサポートされていません。 | VMware の制限 |
アプリケーション ウィンドウ共有の送信はサポートされていません。 | VMware の制限 |
仮想バックグラウンドはサポートされていません。 | Microsoft と VMware の制限 |
デスクトップ画面共有の許可または制御はサポートされていません。 | Microsoft の制限 |
チャット、電話、または会議のウィンドウをポップアウトします。 | Microsoft の制限Horizon Client バージョン 2106 リリースでは、チャット、電話、または会議のウィンドウ ポップアウトが Microsoft の VDI でサポートされません。 |
ユーザーがビデオ通話を保留している場合、カメラのライトは点灯したままになります(ただし、ビデオは送信されません)。 | Microsoft の制限 |
ビデオ通話中に、リモート デスクトップ ユーザーがデスクトップ共有を開始すると、ユーザーのビデオが自動的にオフになります。デスクトップ共有を終了すると、リモート デスクトップ ユーザーはビデオ ボタンをクリックしてビデオを再度オンにすることができます。 | Microsoft の制限 |
Microsoft Teams のビデオ通話ウィンドウを最小化すると、右下の小さな [Microsoft Teams] ウィンドウにアクティブなビデオが表示されません。 | Microsoft の制限 |
RDSH マシンでフォールバック モードの Microsoft Teams は、リモート マシンのマイクとスピーカーにアクセスできません。 | 回避策については、ナレッジベースの記事https://kb.vmware.com/s/article/84205を参照してください。 |
通話テスト | Microsoft の制限 |
VDI 参加者は、ブレークアウト ルームを作成できませんが、参加することは可能です。 | Microsoft の制限 |
ライブ イベントは最適化されていませんが、参加者としてサポートされます。VDI ユーザーの場合、プロデューサ ロールとプレゼンター ロールはサポートされません。 | Microsoft の制限 |
直接ルーティングのメディア バイパスはサポートされていません。 | Microsoft の制限 |
1080p ビデオはサポートされていません。 | Microsoft の制限 |
Microsoft Teams でズームイン/ズームアウト機能はサポートされていません。 | Microsoft の制限 |
会議は低解像度で開始します。その後、会議参加者のバンド幅やビデオ ウィンドウ サイズなどのネットワーク条件に応じて解像度が段階的に上がっていきます。 | Microsoft の制限 |
Microsoft Teams のサービス品質 (QoS) はサポートされていません。 | VMware の制限 |
3x3 ビデオ ギャラリーはサポートされていません。 | Microsoft の制限 |
特定のクライアントでの Microsoft Teams のメディア最適化の制限
制限 | コメント |
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最適化モードで Microsoft Teams がアプリケーションとして公開されている場合、Mac クライアントまたは Linux クライアントで画面共有はサポートされません。 | VMware の制限 |
Linux クライアントでは、リモート デスクトップからのボリューム制御はサポートされていません。通話中にボリュームを変更するには、Linux クライアントのボリュームを変更します。 | VMware の制限 |
Linux クライアントおよび Mac クライアントのメディア最適化では、プロキシ構成がサポートされません。 | VMware の制限 |
HTML Access Web client でのメディア最適化のサポートは、Microsoft ソフトウェアの WebRTC 1.0 アップデートのリリースに依存します。HTML Access のメディア最適化を有効にしても、WebRTC 1.0 のアップデートが適用されていないと、Teams の音声通話とビデオ通話が失敗します。詳細については、HTML Access での Microsoft Teams のメディア最適化の構成を参照してください。 | Microsoft の制限 |
Chrome クライアントと HTML Access Web client では、画面共有に次の制限があります。
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VMware の制限 |
Chrome クライアントと HTML Access Web client では、画面共有に次の制限があります。
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Google の制限 |
HTML Access Web client でブラウザ ページを更新すると、メディア最適化が使用できなくなります。ページの更新後にメディア最適化を使用するには、リモート デスクトップで Microsoft Teams を再起動します。 | VMware の制限 |
メディア最適化は、Chrome クライアントと HTML Access Web client のマルチモニター構成をサポートしていません。 | VMware の制限 |
Microsoft Teams がアプリケーションとして公開されている場合、Chrome クライアントと HTML Access Web client でメディア最適化はサポートされません。 | VMware の制限 |
Horizon Client 2106 以降を実行している Windows 11 クライアント マシンで、全画面表示モードを使用せずに Microsoft Teams を使用してリモート デスクトップを共有すると、デスクトップのタイトル バーと境界がちらつきます。デスクトップを共有する前に、表示モードを [全画面表示 - すべてのモニター] に変更します。 | Microsoft の制限 |
VDI クライアントまたはエージェント GPO ポリシーを使用して、E911 機能でサポートされる場所の共有を有効または無効にすると、VDI デスクトップで Teams が再起動されるまで、VDI の Teams の通話ページにはキャッシュ内の E911 の位置情報ステータスが引き続き表示されます。 | VMware の制限 |
ネイティブと VDI の両方の Teams で、E911 機能によって表示される場所が Google アプリケーションに表示されている情報と一致しない場合があります。 | Microsoft の制限 |
Microsoft の問題により、ネイティブまたは VDI の Teams からログアウトしてから再度ログインすると、E911 機能によってクライアント デバイスの緊急対応の場所が表示されるまでに最大 2 分の遅延が発生する可能性があります。 | Microsoft の制限 |
セッションのペアリング モード
- 最適化:バナーに [VMware Media Optimized] が表示されている場合、Microsoft Teams は最適化モードで実行されています。このモードでは、[Microsoft Teams でメディア最適化を有効にする] GPO が有効になっています。Microsoft Teams は仮想デスクトップで実行され、音声とビデオはクライアント マシンにオフロードされています。
- フォールバック:バナーに [VMware メディアが接続されていない] が表示されている場合、Microsoft Teams はフォールバック モードで実行されています。このモードでは、[Microsoft Teams でメディア最適化を有効にする] GPO が有効になっています。Microsoft Teams は最適化モードでの起動を試みますが、使用されている Horizon Client が Microsoft Teams の最適化に対応していません。RTAV が使用されます。Microsoft Teams からのオーディオとビデオはクライアント マシンにオフロードされません。フォールバック モードには、最適化モードと同じ制約があります。フォールバック モードで通話を行うと、次のような警告が表示されます。
[お使いのデバイスは VMware の最適化をサポートしていません。オーディオとビデオの品質が低下する場合があります。IT 管理者にご相談ください。]
- 最適化なし:バナーのメッセージに [VMware] という文字がない場合、[Microsoft Teams でメディア最適化を有効にする] GPO が有効になっていません。RTAV が使用されます。Microsoft Teams からのオーディオとビデオはクライアント マシンにオフロードされません。