特定の条件下では、View Composer レプリカが vCenter Server と関連付けられたリンク クローンを保持しなくなってもそのまま vCenter Server に残る場合があります。
問題
未使用レプリカが vCenter Server フォルダにそのまま残っています。vSphere Client を使用してもレプリカを削除することができません。
原因
View Composer の操作時にネットワークが停止したか、または適切な View コマンド使用せずに関連のリンク クローンを vSphere から直接削除した場合、vCenter Server に未使用レプリカが残る可能性があります。
レプリカは、vCenter Server 内の保護されたエンティティです。通常の vCenter Server または vSphere Client 管理コマンドではそれらを削除できません。
解決方法
SviConfig FindUnusedReplica コマンドを使用して、指定したフォルダ内のレプリカを検索します。-Move パラメータを使用すると、レプリカを別のフォルダに移動することができます。-Move パラメータにより、移動前に未使用レプリカの保護が解除されます。
SviConfig ユーティリティは、View Composer アプリケーションと同じ場所にあります。デフォルト パスは C:\Program Files (x86)\VMware\VMware View Composer\sviconfig.exe です。
開始する前に、レプリカと関連付けられたリンク クローンが存在しないことを確認します。
SviConfig FindUnusedReplica パラメータについて理解しておく必要があります。
- DsnName。データベースへの接続に使用する DSN。
- UserName。データベースへの接続に使用するユーザー名。このパラメータを指定しない場合、Windows 認証が使用されます。
- Password(パスワード)-データベースに接続するユーザーのパスワード。このパラメータが指定されておらず、Windows 認証が使用されない場合、後でパスワードの入力を求められます。
- ReplicaFolder。レプリカ フォルダの名前。ルート フォルダには空の文字列を使用します。デフォルト値は VMwareViewComposerReplicaFolder です。
- UnusedReplicaFolder。すべての未使用レプリカを含めるフォルダの名前。デフォルト値は UnusedViewComposerReplicaFolder です。Move パラメータを使用する際にこのパラメータを使用してターゲット フォルダを指定します。
- OutputDir。unused-replica-*.txt ファイルに保存される、未使用レプリカのリストを示す出力ディレクトリの名前が収集されます。デフォルト値は現在のワーキング ディレクトリです。
- Move。未使用レプリカ仮想マシンの保護を解除し、それらを指定したフォルダに移動するかどうかを決定します。UnusedReplicaFolder パラメータでは、ターゲット フォルダが指定されます。Move パラメータのデフォルト値は false です。
DsnName、Username、Password の各パラメータが必要です。DsnName は空の文字列にはできません。
次の手順を実行します。
- View Composer サービスを停止します。
- View Composer コンピュータの Windows コマンド プロンプトから、次の形式で SviConfig FindUnusedReplica コマンドを実行します。
sviconfig -operation=findunusedreplica -DsnName=DSN の名前 -Username=データベース管理者ユーザー名 -Password=データベース管理者パスワード [-ReplicaFolder=レプリカ フォルダ名] [-UnusedReplicaFolder=未使用のレプリカ フォルダ名] [-OutputDir=出力ファイル ディレクトリ] [-Move=true or false]
例:
sviconfig -operation=FindUnusedReplica -DsnName=SVI -Username=SVIUser -Password=1234 -Move=True
- View Composer サービスを再起動します。
- (オプション)レプリカを新しいフォルダに移動したら、vCenter Server からレプリカ仮想マシンを削除します。