リモート デスクトップでスマート カード リダイレクトが有効になっている場合、クライアント システムに接続されたスマート カード リーダーを使用して、デスクトップに対する認証を行うことができます。スマート カード リダイレクトを設定するには、いくつかの手順を実行する必要があります。

スマート カード リダイレクトの概要

スマート カード リダイレクトは、指定したバージョンの Horizon Agent がインストールされている次の Linux ディストリビューションのデスクトップでサポートされます。

表 1. スマート カード リダイレクトのシステム要件
Linux ディストリビューション Horizon Agent
RHEL 8.1 Horizon Agent7.12 以降
RHEL 8.0 Horizon Agent7.10 以降
RHEL 7.1 以降 Horizon Agent7.8 以降
RHEL 6.6 以降 Horizon Agent 6.2.1 以降
Ubuntu 20.04/18.04/16.04 Horizon Agent7.9 以降
SLED/SLES 12.x SP3 Horizon Agent7.9 以降

Horizon Agent をインストールする前に、SELinux を無効にする必要があります。スマート カード リダイレクトのコンポーネントを明確に選択する必要もあります。コンポーネントはデフォルトでは選択されません。詳細については、install_viewagent.sh コマンドライン オプションを参照してください。

仮想マシンでスマート カード リダイレクト機能が有効になっていると、vSphere Client の USB リダイレクトはスマート カードで動作しません。

スマート カード リダイレクトでは、一度に 1 つのスマートカード リーダーのみがサポートされます。複数のリーダーをクライアント システムに接続すると、この機能は動作しません。

スマート カード リダイレクトでは、カードで 1 つの証明書のみがサポートされます。複数の証明書がカードに存在する場合、最初のスロットの証明書が使用され、その他の証明書は無視されます。この動作は Linux の制限です。

注: スマート カード リダイレクトは、Linux デスクトップの PIV カードをサポートします。 Horizon Client for Linux で、ブローカーの認証を PIV カードで行う場合、TLSv1.2 サポートを PIV スマート カードに設定し、SSL エラーを回避する必要があります。VMware のナレッジベースの記事 http://kb.vmware.com/kb/2150470 にある解決策に従ってください。
注: Horizon 7 バージョン 7.0.1 以降では、スマート カード SSO が有効になっています。RHEL 6.x デスクトップはスマート カード SSO をサポートしていますが、RHEL 7.x および RHEL 8.x デスクトップはこの機能をサポートしていません。

スマート カード リダイレクトの設定

スマート カード リダイレクトを構成するには、次のタスクを実行します。

  1. Linux ディストリビュータとスマート カード ベンダーからの指示に従って、デスクトップ用のスマート カードを設定します。
  2. Linux ディストリビューションの手順に従って、デスクトップと Active Directory ドメインを統合します。
  3. Linux ディストリビューションの手順に従って、デスクトップでスマート カード リダイレクトを設定します。