Horizon Client 2106.1 for Linux | 2021 年 8 月 24 日

本リリース ノートには、次のトピックが含まれています。

主な特長

VMware Horizon Client for Linux を使えば、サポート対象の Linux システムから簡単にリモート デスクトップまたは公開アプリケーションにアクセスでき、ローカル エリア ネットワーク (LAN) やワイド エリア ネットワーク (WAN) 上で最高のユーザー エクスペリエンスを実現できます。

  • Ubuntu と Red Hat Enterprise Linux (RHEL) のサポート - VMware のダウンロード サイトから入手できる Horizon Client インストーラは、これらのオペレーティング システムをサポートします。
  • 比類のない性能 - VMware Blast と PCoIP 表示プロトコルの適応能力は、低バンド幅かつ高遅延の接続でも、最高のユーザー エクスペリエンスを提供するために最適化されています。ユーザーの場所に関わらず、デスクトップは高速でレスポンスが高くなります。
  • シンプルな接続 - Horizon Client for Linux は、VMware Horizon と緊密に連携し、シンプルなセットアップと接続を実現しています。
  • あらゆる場所でセキュリティを確保 デスクでもオフィスの外でも、ユーザーの場所に関わらずデータは安全に配信されます。拡張証明書確認がクライアントで実行されます。Horizon Client for Linux は、オプションの RADIUS および RSA SecurID 認証もサポートします。

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本リリースの新機能

Horizon Client 2106.1 for Linux の新機能は次のとおりです。

  • Microsoft Teams のメディア最適化のロケール サポートの拡張
    このリリースでは、ドイツ語、フランス語、およびスペイン語 (DE/FR/ES) ロケールでの Microsoft Teams 機能のメディア最適化のサポートが追加されています。Horizon Client 2106 for Linux 以降、他のすべてのロケールがサポートされています。

    DE/FR/ES ロケールの即時サポートを有効にするには、Horizon Client 2106.1 for Linux に更新します。手順については、「VMware 製品ダウンロードからの Horizon Client for Linux のインストールまたはアップグレード」を参照してください。 

    注:DE/FR/ES ロケールのサポートを追加するソフトウェア アップデートが Microsoft から提供される予定ですが、Horizon Client 2106.1 for Linux に更新して、ただちにサポートを有効にすることをお勧めします。

    Microsoft Teams のメディア最適化の詳細については、「Microsoft Teams でのメディア最適化の設定」を参照してください。 

    Microsoft Teams のメディア最適化のロケール サポートの拡張を除いて、Horizon Client 2106.1 for Linux の機能は、Horizon Client 2106 for Linux と同等です。詳細については、『VMware Horizon Client for Linux のインストールとセットアップ ガイド』を参照してください。

Horizon Client 2106 for Linux の新機能は次のとおりです。

  • VMware Blast の変更
    [HEVC (High Efficiency Video Decoding) を許可] オプションがデフォルトで有効になります。以前は、デフォルトで無効になっていました。クライアント マシンに HEVC デコードをサポートする GPU が搭載されている場合、このオプションを選択すると、パフォーマンスとイメージ品質が向上します。このオプションを選択してもクライアント マシンに HEVC デコード対応の GPU がない場合、またはエージェントが HEVC エンコードに対応していない場合は、H.264 が選択されていても Horizon Client は H.264 デコードを使用します。H.264 が選択されていない場合、Horizon Client は Blast コーデックのデコードを使用します。また、view.enableHEVC のデフォルト設定が FALSE から TRUE に変更されています。「VMware Blast オプションの構成」と「Horizon Client 構成およびコマンドライン オプション」を参照してください。
  • Raspberry Pi 4 のサポート強化
    Raspberry Pi 4 デバイスで リアルタイム オーディオビデオ (RTAV) がサポートされるようになりました。
  • シリアル ポート リダイレクトの機能強化
    このリリースでは、シリアル ポート リダイレクト機能に次の機能強化が行われています。
    • [管理用テンプレート] > [VMware View Agent の構成] > [シリアル COM] > [すべてのポートを自動的に接続] でリモート デスクトップに構成した GPO ポリシー設定が、Linux クライアント マシンのシリアル ポート接続に適用されるようになりました。「VMware View Agent 構成 ADMX テンプレートの設定」を参照してください。
    • vmwsprrdctl.exe コンソール ユーティリティを実行すると、クライアント マシンの送信元ポートとリダイレクト ステータスに関する詳細情報を確認できます。「シリアル ポート リダイレクトの使用」を参照してください。
  • Unity アプリケーション ウィンドウのフィルタリングの強化
    Unity フィルタ ルール リスト」エージェント グループ ポリシー設定で、正規表現 (regex) エントリに基づいて classname 値を照合できるようになりました。このポリシー設定では、Microsoft ウィンドウ スタイルに基づくルールを適用できる新しい style 特性もサポートされます。これらの機能により、未使用の Unity ウィンドウを簡単に除外できるため、Linux クライアント ユーザーのリモート アプリケーション ウィンドウの表示動作が向上します。「特別な Unity ウィンドウの管理」を参照してください。
  • 永続的なアプリケーション
    Horizon 2106 以降では、管理者は「セッション タイムアウトを回避」設定を構成すると、アプリケーション セッションを永続的に実行することができます。永続的なアプリケーションは、アイドル セッションと Horizon Server のタイムアウトから除外されます。永続的なセッションの使用中にタイムアウトが発生すると、セッションが終了しません。永続的なセッションを終了する場合は、手動で終了する必要があります。非認証ユーザーに対しては、永続的に実行されるアプリケーション セッションはサポートされません。「セッション タイムアウトを回避」オプションの詳細については、「Horizon での公開されたデスクトップとアプリケーションのセットアップ」を参照してください。
  • Microsoft Teams のメディア最適化
    このリリースでは、Microsoft Teams のメディア最適化がサポートされます。この機能により、音声通話、ビデオ通話、デスクトップ共有の表示が仮想デスクトップではなく、クライアント マシンで処理されます。この機能は、デフォルトで Horizon Client for Linux と一緒にインストールされます。「Microsoft Teams でのメディア最適化の設定」を参照してください。
  • USB デバイスのパスの変更
    USB デバイスのパスが変更されている場合があります。たとえば、2106 リリースで viewusb.ExcludePath="bus-1/0/0_port-02" を構成した場合、値を viewusb.ExcludePath"bus-1/0_port-01" に変更する必要がある場合があります。USB フィルタリング プロパティを使用する場合は、生成されたデバイス パスを Horizon ログで確認し、必要に応じて [パスを除外する] と [パスを含める] のプロパティを編集します。「USB 構成プロパティの設定」を参照してください。

新しいリモート デスクトップ機能の詳細については、VMware Horizon バージョン 2106 のリリース ノートを参照してください。

利用可能な言語

Horizon Client のユーザー インターフェイスとドキュメントは、英語、日本語、フランス語、ドイツ語、簡体中国語、繁体中国語、韓国語、およびスペイン語で使用可能です。

注:クライアント ユーザー インターフェイスで簡体中国語の文字を使用できるようにするには、クライアント システムで zh_CN ロケールを使用するように設定します。クライアント システムで zh_SG ロケールを使用するように設定すると、ユーザー インターフェイスは英語で表示されます。

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ご使用前の注意事項

注:以下の説明と『VMware Horizon Client for Linux のインストールとセットアップ ガイド』に記載されているサポート対象システムは、VMware が提供している Horizon Client for Linux でサポートされるシステムを意味します。VMware のパートナー数社が VMware Horizon の展開用にシンおよびゼロ クライアント デバイスを提供しています。それぞれのシンまたはゼロ クライアント デバイスで使用可能な機能と対応オペレーティング システムは、ベンダーとモデル、および企業が採用する構成によって決まります。これらのクライアント デバイスのベンダーとモデルの詳細については、VMware 互換性ガイドを参照してください。

  • VMware 提供のインストーラを使用する場合、Horizon Client 2106.1 for Linux は次の 64 ビット オペレーティング システムでテストされ、サポートされています。
    • Ubuntu x64 18.04 および 20.04
    • Red Hat Enterprise Linux (RHEL) 7.9 および 8.4
  • Horizon Client for Linux は、ThinLinx オペレーティング システム (TLXOS) または Stratodesk NoTouch オペレーティング システムがインストールされている Raspberry Pi 4 Model B デバイスを制限付きでサポートしています。Blast Extreme、USB リダイレクト、リアルタイム オーディオ-ビデオ (RTAV)、H.264 デコード(1 台のモニターで 1920 x 1920 未満の解像度)などの Horizon Client 機能がサポートされます。
  • VMware Horizon Client for Linux は、VMware Horizon 2106 および VMware Horizon 7 バージョン 7.5 以降の最新のメンテナンス リリースでサポートされます。
  • Horizon Client for Linux をインストールするには、VMware Horizon Client ダウンロード ページからインストーラをダウンロードします。
  • Horizon Client for Linux には GTK+ ライブラリが同梱されていませんが、ホスト システムにインストールされているライブラリを使用します。システムのライブラリが、公開されているセキュリティの脆弱性の修正を含むバージョンにアップデートされていることを確認してください。公開されているセキュリティの脆弱性の一覧、および影響を受ける GTK+ のバージョンについては、https://www.cvedetails.com/vulnerability-list/vendor_id-666/GTK.htmlを参照してください。
  • ネスト モードでサポートされる機能については、VMware のナレッジベースの記事 KB67248「VMware Horizon Guidelines for Nested Mode」を参照してください。
  • Horizon Client 2006 for Linux から、仮想印刷(ThinPrint ともいいます)はサポートされていません。代わりに VMware Integrated Printing を使用してください。

システム要件とインストール手順については、『VMware Horizon Client for Linux のインストールとセットアップ ガイド』を参照してください。

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ディストリビューション パートナー向けの情報

以下のデプロイ手順とライブラリの依存関係に関する情報は、VMware ディストリビューション パートナーを対象にしています。

この手順では、tar.gz パッケージを使用して Horizon Client for Linux と個々の Horizon Client コンポーネントを展開する方法について説明します。.bundle インストーラ ファイルを使用して Horizon Client for Linux をインストールする方法については、「VMware 製品ダウンロードから Horizon Client for Linux をインストールまたはアップグレードする」を参照してください。

デプロイ手順

  1. VMware ダウンロード サイトから VMware-Horizon-Client-Linux-YYMM-x.x.x-yyyyyyyy.tar.gz ファイルをダウンロードします。ダウンロードした tar.gz パッケージの内容をシステムに展開します。YYMM はマーケティング バージョン番号、x.x.x は内部バージョン番号、yyyyyyyy はビルド番号です。 
  2. ご使用の CPU 命令セット アーキテクチャのフォルダに移動します。Horizon Client のコンポーネントごとに tar.gz パッケージがあります。たとえば、x64 フォルダには、Horizon Client の次の tar.gz パッケージが展開されます。

    VMware-Horizon-Client-YYMM-x.x.x-yyyyyyyy.x64.tar.gz
    VMware-Horizon-PCoIP-YYMM-x.x.x-yyyyyyyy.x64.tar.gz
    VMware-Horizon-serialportClient-YYMM-x.x.x-yyyyyyyy.x64.tar.gz
    VMware-Horizon-USB-YYMM-x.x.x-yyyyyyyy.x64.tar.gz
    VMware-Horizon-scannerClient-YYMM-x.x.x-yyyyyyyy.x64.tar.gz
    VMware-Horizon-integratedPrinting-YYMM-x.x.x.yyyyyyyy.x64.tar.gz
    VMware-Horizon-html5mmr-YYMM-x.x.x-yyyyyyyy.x64.tar.gz
    VMware-Horizon-TeamsOptimization-YYMM-x.x.x-yyyyyyyy.x64.tar.gz
  3. Horizon Client の追加コンポーネントの tar.gz パッケージは、次の場所にあります。
    SkypeForBusiness Redirection フォルダ - VMware-Horizon-Media-Provider-XXX.x64.tar.gz
     
  4. 以下の手順に従って、それぞれの tar.gz パッケージを展開します。
  • Horizon Client for Linux

    VMware-Horizon-Client-YYMM-x.x.x-yyyyyyyy.ARCH.tar.gz パッケージに VMware Horizon Client バイナリが含まれています。以下の手順を参考にして VMware Horizon Client バイナリ ファイルを設定します。

    VMware-Horizon-PCoIP-YYMM-x.x.x-yyyyyyyy.ARCH.tar.gz パッケージに、PCoIP と VMware Blast の両方の表示プロトコルで使用される必須のバイナリが含まれています。以下の手順を参考にして Horizon Client の表示プロトコル ファイルを設定します。

    1. VMware-Horizon-Client-YYMM-x.x.x-yyyyyyyy.ARCH.tar.gz パッケージを展開します。
    2. 展開された VMware-Horizon-Client-YYMM-x.x.x-yyyyyyyy.ARCH フォルダに移動して、展開された Horizon Client ファイルを推奨のシステム フォルダに移動します。ご使用の Linux 環境によっては、以下と異なるフォルダを選択できる場合があります。
      1. bin フォルダの中身を /usr/bin フォルダに移動します。
      2. lib フォルダの中身を /usr/lib フォルダに移動します。
      3. doc フォルダの中身を /usr/share/doc フォルダに移動します。
      4. share/locale フォルダの中身を /usr/share/locale フォルダに移動します。
    3. VMware-Horizon-PCoIP-YYMM-x.x.x-yyyyyyyy.ARCH.tar.gz パッケージの内容を展開します。
    4. 展開された VMware-Horizon-PCoIP-YYMM-x.x.x-yyyyyyyy.ARCH フォルダに移動して、lib ファイルの内容を /usr/lib フォルダにコピーします。ご使用の Linux 環境によっては、/usr/lib と異なるフォルダを選択できる場合があります。
      注:lib フォルダからファイルをコピーするときに cp コマンドに -a オプションを指定し、属性が変更されないようにします。
  • USB リダイレクト
    VMware-Horizon-USB-YYMM-xxx-yyyy.ARCH.tar.gz パッケージには、USB リダイレクト機能で使用されるバイナリが含まれています。 
    1. VMware-Horizon-USB-YYMM-xxx-yyyy.ARCH.tar.gz パッケージを展開します。
    2. パッケージの展開先に移動して、展開されたフォルダを推奨のシステム フォルダにコピーします。
      1. bin フォルダの中身を /usr/bin フォルダにコピーします。
      2. lib フォルダの中身を /usr/lib フォルダにコピーします。
      3. init.d フォルダの中身を /etc/init.d フォルダにコピーします。
    3. USB リダイレクト機能を構成します。たとえば、Ubuntu システムの場合、次の手順に従います。
      1. 次のいずれかの方法で、システムの自動起動スクリプトに USB アービトレータ デーモンをセットアップします。# はシステムのランレベル(2、3、4 または 5)です。
        • 次のコマンドでシンボリック リンクを作成します。
          sudo ln -s  /etc/init.d/vmware-USBArbitrator /etc/rc#.d/S50vmware-USBArbitrator 
        • システムの /etc/rc.local ファイルに /etc/init.d/vmware-USBArbitrator start を追加します。/etc/rc.local に実行権限があることを確認します。
      2. 次のコマンドを使用して、システムの再起動または停止前に USB アービトレータ デーモンを自動的に停止します。# はシステムのランレベル(0 または 6)です。
        sudo ln -s /etc/init.d/vmware-USBArbitrator /etc/rc#.d/K08vmware-USBArbitrator
      3. 次のコマンドを使用して、USB アービトレータ デーモンを必要に応じて手動で開始、停止または再起動します。
        sudo /etc/init.d/vmware-USBArbitrator [start|stop|restart]
  • シリアル ポート リダイレクト
    シリアル ポート リダイレクト機能をインストールする場合は、VMware-Horizon-serialportClient-YYMM-x.x.x.yyyyyyyy.ARCH.tar.gz ファイルに含まれる README ファイルを参照してください。このファイルは、VMware のダウンロード サイトからダウンロードした vmware-view-client-linux-YYMM-x.x.x-yyyyyyyy.ARCH.tar.gz ファイルに含まれています。
  • スキャナ リダイレクト 
    スキャナ リダイレクト機能をインストールする場合は、VMware-Horizon-scannerClient-x.x.x.yyyyyyyy.ARCH.tar.gz ファイルに含まれる README ファイルを参照してください。このファイルは、VMware のダウンロード サイトからダウンロードした vmware-view-client-linux-x.x.x-yyyyyyyy.ARCH.tar.gz ファイルに含まれています。
  • Skype for Business 
    Skype for Business 機能をインストールするには、VMware-Horizon-Media-Provider-XXX.ARCH.tar.gz ファイルに含まれている Skype for Business の README ファイルを参照してください。このファイルは、VMware のダウンロード サイトからダウンロードできます。
  • VMware Integrated Printing
    VMware Integrated Printing 機能をインストールする場合は、VMware-Horizon-integratedPrinting-x.x.x.yyyyyyyy.ARCH.tar.gz ファイルに含まれている README ファイルを参照してください。このファイルは、VMware のダウンロード サイトからダウンロードできます。
  • HTML5 マルチメディア リダイレクト
    HTML5 マルチメディア リダイレクト機能をインストールする場合は、VMware-Horizon-html5mmr-x.x.x-yyyyyyyy.ARCH.tar.gz ファイルに含まれている README ファイルを参照してください。このファイルは、VMware のダウンロード サイトからダウンロードできます。
  • Microsoft Teams のメディア最適化
    Microsoft Teams のメディア最適化機能をインストールする場合は、VMware-Horizon-TeamsOptimization-x.x.x-yyyyyyyy.ARCH.tar.gz ファイルに含まれている README ファイルを参照してください。このファイルは、VMware のダウンロード サイトからダウンロードできます。

依存関係の構築

Horizon Client for Linux をビルドして実行するには次のライブラリが必要です。

  • gcc 6.4 以降

シームレス ウィンドウ機能を使用する Horizon Client for Linux をビルドするには、以下の環境変数が必要です。

export VIEW_LIBCRTBORA=1

Horizon Client コンポーネントのインストール後に、前に展開した Horizon Client パッケージの /bin ディレクトリに移動します。この bin ディレクトリで vmware-view-lib-san スクリプトを実行し、ビルドの依存関係を確認します。

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解決された問題

解決された問題の前に付いている番号は、VMware 内部の問題追跡システムの番号を表しています。
  • (2805934) ドイツ語、フランス語、スペイン語 (DE/FR/ES) ロケールでは、Microsoft Teams のメディア最適化はサポートされていません。Horizon Client には「VMware メディアが接続されていない」というバナーが表示され、Microsoft Teams がフォールバック モードで実行されていることを示します。

    回避策:DE/FR/ES ロケールの場合は、Microsoft Teams をフォールバック モードで使用します。Teams の通話と会議はフォールバック モードで引き続き機能します。

既知の問題

  • 複数の Horizon Client が同じ RDS デスクトップまたはリモート アプリケーションに同時にアクセスし、同じ名前が付いたロケーションベースのプリンタにマップされている場合、最初のクライアント セッションではプリンタが表示されますが、その後のクライアント セッションでは表示されません。
    回避策:クライアント セッションでプリンタが表示されない場合は、手動で更新します。リモート デスクトップの場合は、F5 キーを押して [デバイスとプリンタ] ウィンドウを更新します。リモート アプリケーションの場合は、[アプリケーション印刷] ダイアログ ボックスを閉じてから再び開きます。ロケーションベースのプリンタがプリンタ リストに表示されます。

  • クライアント システムが pcsc-lite バージョン 1.5 を実行している場合、スマート カード取り外しポリシーが機能しない場合や、Windows リモート デスクトップのログオフ、シャットダウン、あるいはリセットを実行すると画面が真っ黒になる場合があります。また、ユーザーが複数のデスクトップに対してのスマート カード セッションを実行している時に、Horizon Client メニューに約 10 秒間何も表示されなくなりユーザーが 1 台のデスクトップから切断される可能性があります。
    回避策:pcsc-lite 1.7.4 以降にアップグレードしてください。

  • PulseAudio サウンド システムを使用している場合、ゲスト システムのボリューム スライダーを使用してボリュームを設定するときに雑音が出る場合があります。
    回避策:Linux クライアント システムのボリューム スライダーを使用します。あるいは、~/.vmware/config または /etc/vmware/config 設定ファイルに sound.backendType = alsa を追加して、ALSA オーディオを使用します。

  • FreeRDP を使用してリモート デスクトップに接続して個別のディスクに接続するようにデスクトップを設定した場合、ディスク名に ASCII 以外の文字が含まれていると、ディスク名をリモート デスクトップに正しく表示することができません。たとえば、ASCII 以外の文字をディスク名に使用して、次のコマンド ライン オプションを使用して Horizon Client を起動します。
    '--rdpclient=xfreerdp' および '--xfreerdpOptions="/drive: , /home/user"'
    ディスク名がリモート デスクトップに正しく表示されません。

    回避策:なし

  • FreeRDP 接続を使用し、エンド ユーザーが選択した構成と競合するモニター構成を指定すると、Horizon Client のパフォーマンスが低下し、クライアントがまったく応答しなくなることがあります。たとえば、ユーザーが [全画面表示 - このモニター] を選択した場合に、Horizon Client を起動する次のコマンドを実行すると、問題が発生することがあります。

    vmware-view --enableNla --rdpclient=xfreerdp--xfreerdpOptions="/sec:nla /cert-ignore /p:password/u:crt\administrator /multimon"
     

    回避策:ベスト プラクティスとして、/multimon/workarea などの FreeRDP オプションはディスプレイに指定しないようにします。代わりに、Horizon Client でトポロジを制御します。

  • Xorg エラーが原因で、RedHat Enterprise Linux Workstation を実行しているクライアント システムで FreeRDP (xfreerdp) もリモート デスクトップ (rdesktop) も機能しません。

    回避策:代わりに Blast プロトコルを使用します。

  • FreeRDP (xfreerdp) とリモート デスクトップ (rdesktop) の両方を使用すると、Red Hat Enterprise Linux が実行されているクライアント システムで X サーバがクラッシュします。

    回避策:なし。

  • ユーザーは、rdesktop 1.8.x を使用して Horizon 7 Windows デスクトップに接続できません。これは、Horizon 7 がデフォルトで TLSv1.0 をサポートしておらず、rdesktop 1.8.x が TLSv1.0 のみをサポートしているためです。
    回避策:次のレジストリ キーを設定することによって、デスクトップで TLSv1.0 を有効にします。
    [HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Control\SecurityProviders\SCHANNEL\Protocols\TLS 1.0\Server]"Enabled"=dword:00000001
    TLSv1.0 は安全性が不十分であるとみなされていることに留意してください。Windows 7 デスクトップでは、Microsoft KB https://support.microsoft.com/en-us/kb/3080079 もインストールされている必要があります。

  • Red Hat Enterprise Linux マシンで rdesktop RDP クライアントを使用してリモート デスクトップに接続する場合、TLS 接続を確立できません。

    回避策:なし

  • MMR を有効にすると、一部のビデオ ファイルはリモート デスクトップで再生されない場合があります。
    回避策:ビデオ フォーマットがサポートされており、ビデオ用の適切なデコーダ プラグインがクライアントにインストールされていることを確認します。

  • Windows 7 リモート デスクトップで、Internet Explorer を使用してビデオを再生してから新しいタブを開くと、MMR ビデオ フレームが新しいタブの上に重ねて表示されます。
    回避策:ビデオの再生中は、新しいタブを開いたり、別のタブに切り替えたりしないでください。

  • MMR が有効になっていて、ネットワークの遅延が 75 ミリ秒を上回る場合、リモート デスクトップでビデオがスムーズに再生されず、音声が再生されません。
    回避策:ネットワークの遅延が 75 ミリ秒を上回る場合は、MMR を無効にしてください。

  • HP ThinPro 5.2.0 (T6X52011) オペレーティング システムがインストールされている一部の HP シン クライアントで、リモート デスクトップで動画を再生しているときに、Windows Media Player の早送りボタンを押すと、Horizon Client for Linux がクラッシュしたり、画面が真っ黒になる場合があります。
    回避策:OS を HP ThinPro 6.1.0 (T7X61007) または最新バージョンにアップグレードします。

  • システム トレイ リダイレクト機能がサポートされていないため、システム トレイからリモート アプリケーション セッションを終了できません。
    回避策: リモート アプリケーションのユーザー インターフェイスを使用して、アプリケーション セッションを終了します。たとえば、Skype セッションを終了するには、[設定] アイコンを選択して、[ファイル] > [終了] の順に選択します。

  • アプリケーション ランチャーがサポートされていないため、ランチャーからアプリケーションを開始できません。
    回避策:Linux クライアントのユーザー インターフェイスからリモート アプリケーションを開始します。

  • キーボード レイアウトがセカンダリ キーボード レイアウトに切り替わると、Blast セッション内でマウスが機能しません。
    回避策:次の構成オプションを /etc/vmware/config ファイルに手動で追加します。
            RemoteDisplay.allowVMPointerEvent2 = FALSE

  • クライアントの Linux オペレーティング システムとリモートの Windows オペレーティング システムに、まったく同一のショートカットで機能が異なるショートカットがあると、シームレスなウィンドウ アプリケーションがアクティブな場合、Windows オペレーティング システムのショートカットが機能しません。Linux オペレーティング システムのショートカットのみが機能します。たとえば、デフォルトでは Alt を押すと、Ubuntu オペレーティング システムの場合は検索ダイアログ ウィンドウが開き、Windows オペレーティング システムの場合はアプリケーションのメニューが表示されます。シームレスなウィンドウ アプリケーションを有効にしているときに Alt を押すと、Ubuntu オペレーティング システムの検索メニューは表示されますが、アプリケーションのメニューは表示されません。

    回避策:ホストの Linux オペレーティング システムまたはリモートの Windows オペレーティング システムでショートカットを変更し、2 つのオペレーティング システムでショートカットが競合しないようにします。

  • Horizon Client for Linux では Linux オペレーティング システムの GNOME テーマを使用しているため、Horizon Client for Linux の認証用ドメイン リスト、デスクトップおよびアプリケーション プロトコル リスト、ディスプレイ リストが一部の Linux オペレーティング システムで黒色で表示されるため、リストが読みづらくなります。

    回避策:Linux オペレーティングシステムで GNOME テーマを変更します。たとえば、Ubuntu システムの場合は、gnome-tweak-tool がインストールされていない場合はそれをインストールし、gnome-tweak-tool を実行して GTK+ テーマを Ambiance から Radiance に変更します。

  • クライアント ユーザーがマルチモニタ構成で公開アプリケーションに接続しているときに、構成内のモニターを切断または再接続すると、ディスプレイで予期しない動作が発生することがあります。 

    回避策:公開アプリケーションから切断して再接続します。

  • RHEL 7 クライアント ユーザーが、VMware Blast 表示プロトコルを使用して Windows Server 公開デスクトップに接続しているときに、セッションからログアウトしようとすると、Horizon Client がハングすることがあります。この問題は、PC/SC Lite (pcsclite) ライブラリ バージョン 1.8.8 に関連するプロセスの競合が原因で発生します。

    回避策:RHEL 7 システムで、pcsclite ライブラリを 1.8.8 より新しいバージョンにアップグレードします。

  • リモート デスクトップの Microsoft Edge でローカル URL を開くと、マルチメディア コンテンツが予想どおりにクライアント システムにリダイレクトされません。デフォルトでは、Edge ブラウザの HTML5 マルチメディア リダイレクトは、ローカル以外の URL にあるコンテンツに対してのみ機能します。ローカル URL からコンテンツをリダイレクトするには、Microsoft Edge の特定の設定を行う必要があります。

    回避策:リモート デスクトップで、コマンド プロンプト ウィンドウを開き、次のコマンドを実行します。

    CheckNetIsolation LoopbackExempt -a -n=Microsoft.MicrosoftEdge_8wekyb3d8bbwe
  • ThinLinX または Stratodesk を実行している Raspberry Pi からリモート アプリケーションに接続すると、キーボードとマウスが動作しません。リモート アプリケーション セッションで ThinLinX または Stratodesk Raspberry Pi を使用して H.264 デコードを使用すると、システムで競合が発生します。

    回避策:VMware Blast の設定で H.264 デコードを無効にします。

  • HTML5 マルチメディア リダイレクトが有効になっているリモート デスクトップに接続し、ビデオ コンテンツを含む Web ページを開くと、ビデオのサムネイルが正しく表示されないことがあります。この問題は、再生機能ではなく、ビデオのサムネイル表示にのみ影響します。

    回避策:なし

  • Horizon Client は、Ubuntu 20.04 のダーク表示設定をサポートしていません。

    回避策:なし

  • Stratodesk を実行しているクライアント システムからリモート アプリケーションを使用すると、システムがハングすることがあります。

    回避策:GPU メモリを 128 MB まで減らします。たとえば、Raspberry Pi で実行されている Stratodesk の場合、[設定] > [サービス] > [Raspberry Pi] の順に移動し、[GPU メモリ (MB)] を 128 に変更します。

  • Horizon Client for Mac または Horizon Client for Linux 公開アプリケーションで Microsoft Teams の最適化パックを使用している場合、画面共有はサポートされません。

    回避策:なし。

  • Raspberry Pi 4 クライアント ユーザーが、接続された USB Web カメラでサポートされていないカスタム高解像度(1280 x 800 など)で RTAV ビデオを再生しようとすると、リモート デスクトップにビデオが表示されません。

    回避策:接続された USB Web カメラでサポートされている標準解像度を使用します。

  • クライアント デバイスの CPU とメモリが限られているため、Raspberry Pi 4 クライアント ユーザーが高解像度で RTAV ビデオを再生すると、ビデオのフレーム レート (FPS) が低くなります。

    回避策:なし

  • 次の状況で、リモート デスクトップに接続すると、Horizon Client がクラッシュします。

    • Horizon Client が Intel Ice Lake 以降のハードウェアを搭載した Ubuntu 20.04 システムで実行されています。
    • セッション プロトコルが HEVC 4:4:4 エンコードの VMware Blast です

    Ubuntu 20.04 にデフォルトで含まれている Intel メディア ドライバには、Horizon Client がクラッシュする原因となるバグが存在します。以降のバージョンのドライバには、このバグの修正が含まれています。

    回避策:最新バージョンの intel-media-va-driver-non-free をインストールして、Intel メディア ドライバを更新します。

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