ブラウザ リダイレクト機能をサポートするには、エージェントとクライアント ソフトウェアをインストールするリモート デスクトップとクライアント システムが特定の要件を満たしている必要があります。また、Linux クライアント システムの ~/.vmware/config/usr/lib/vmware/config、または /etc/vmware/config ファイルでオプション機能を設定できます。

ブラウザ リダイレクトを使用すると、エンドユーザーがリモート デスクトップの Chrome または Microsoft Edge (Chromium) ブラウザで Web サイトを開いたときに、その Web ページはエージェント システムではなくクライアント システムでレンダリングされ、リモート ブラウザのビューポートにオーバーレイとして表示されます。ビューポートは、Web ページのコンテンツを含むブラウザ ウィンドウの一部です。

ブラウザ リダイレクトのシステム要件

クライアント システム
リモート デスクトップ
  • Horizon Agent 7.10 以降を仮想デスクトップまたは公開デスクトップの RDS ホストにインストールする必要があります。『Horizon 8 でのデスクトップとアプリケーション』ドキュメントで、Horizon Agent のインストールに関するトピックを参照してください。
  • Active Directory サーバでエージェント側の VMware ブラウザ リダイレクト グループ ポリシーが構成されている必要があります。『Horizon リモート デスクトップの機能と GPO』ドキュメントでブラウザ リダイレクトの構成に関するトピックを参照してください。
  • Chrome ブラウザまたは Microsoft Edge (Chromium) ブラウザがインストールされている必要があります。
  • ブラウザに VMware Horizon ブラウザ リダイレクト拡張機能がインストールされている必要があります。『Horizon リモート デスクトップの機能と GPO』ドキュメントで、エージェント マシンのブラウザ リダイレクトの構成に関するトピックを参照してください。
リモート セッションの表示プロトコル
  • PCoIP
  • VMware Blast

ブラウザ リダイレクト機能の制限

Linux クライアントのブラウザ リダイレクト機能には、次の制限があります。

  • 公開アプリケーションからのリダイレクトはサポートされていません。

ブラウザ リダイレクトの構成

ブラウザ リダイレクト機能を構成するには、次の表で説明するオプションの設定を指定します。設定を行うには、Linux クライアント システムで次のいずれかの構成ファイルを編集します。

  • ~/.vmware/config
  • /usr/lib/vmware/config
  • /etc/vmware/config

これらの設定を行なわなかった場合、ブラウザ リダイレクト機能はデフォルトの構成を使用します。

設定 説明
html5mmr.bcr.enableBCR このオプションを使用して、ブラウザ リダイレクト機能の有効状態を指定します。この機能を有効にするには "TRUE" を指定します。無効にするには "FALSE" を指定します。デフォルトは "TRUE" です。
html5mmr.bcr.mediaStreamEnabled このオプションは、ブラウザ リダイレクト機能でクライアントの Web カメラの使用を許可するかどうかを制御します。Web カメラの使用を許可するには "TRUE" を指定します。許可しない場合は "FALSE" を指定します。デフォルトは "TRUE" です。
html5mmr.bcr.ignoreCerts このオプションは、ブラウザ リダイレクト機能で証明書エラーのある Web サイトへのアクセスを許可するかどうかを制御します。証明書エラーのある Web サイトへの移動を許可するには "TRUE" を指定します。許可しない場合は、"FALSE" を指定します。デフォルトは "FALSE" です。
html5mmr.bcr.useCacheEnabled このオプションは、ブラウザ リダイレクト機能が Cookie を保存するかどうかを制御します。Cookie を保存すると、ユーザーはリモート セッション全体で Web サイトにログインした状態を維持できます。Cookie を保存するには "TRUE" を指定します。保存しない場合は "FALSE" を指定します。デフォルトは "TRUE" です。