VMware Horizon Client 2312 for Mac | 2024 年 1 月 23 日

VMware Horizon® Client™ for Mac を使用すると、Mac から簡単にリモート デスクトップまたは公開アプリケーションにアクセスでき、ローカル エリア ネットワーク (LAN) やワイド エリア ネットワーク (WAN) 上で最高のユーザー エクスペリエンスを実現できます。

新機能

Horizon Client 2312 for Mac の新機能は次のとおりです。

  • Horizon Client for Mac での FIPS モードのサポート

    Horizon Client for Mac で FIPS モードがサポートされるようになりました。 

  • リモート アプリケーションのヘルプ コンテンツが Web ブラウザに直接表示されるようになりました。

  • TLS 1.3 のサポート

    Horizon Client の接続セッションで TLS 1.3 セキュリティ プロトコルがサポートされます。管理者は、[VMware Horizon Client] > [設定] > [セキュリティ] > [詳細] に移動して、TLS 1.3 の有効化状態と暗号スイート リストを構成できます。

新しいリモート デスクトップ機能の詳細については、「VMware Horizon 8 2312 リリース ノート」を参照してください。

ご使用前の注意事項

  • Horizon Client for Mac では、64 ビットの Intel または ARM ベース Mac で実行される macOS Monterey (12)、macOS Ventura (13)、または macOS Sonoma (14) オペレーティング システムが必要です。

  • Horizon Client for Mac は、次のデプロイ タイプの最新のメンテナンス リリースでサポートされます。

    • VMware Horizon 8 バージョン 2006 以降

    • VMware Horizon 7 バージョン 7.13 以降

    • VMware Horizon Cloud Service - next-gen

    • Microsoft Azure での Horizon Cloud

  • Horizon Client for Mac をインストールするには、ディスク イメージ ファイルを「VMware Horizon Client ダウンロード ページ」からダウンロードします。システム要件とインストール手順については、『Horizon Client for Mac ガイド』ドキュメントを参照してください。

  • Horizon Client 2006 for Mac から、仮想印刷(ThinPrint ともいいます)はサポートされていません。代わりに VMware Integrated Printing を使用してください。

解決された問題

以下のリストでは、今回のリリースで解決された主な問題について説明します。解決された問題の前に付いている番号は、VMware 内部の問題追跡システムの番号を表しています。

  • VCART-1420、VCART-1408:このリリースには、Chromium CVE-2023-5217 のセキュリティ脆弱性に対する修正が含まれています。Chromium 機能は、HTML5MMR リダイレクト、ブラウザ コンテンツ リダイレクト、位置情報リダイレクトで使用されます。WebRTC 機能は、MS Teams 最適化 SDK および WebRTC リダイレクト SDK で使用されます。

既知の問題

ディスプレイとキーボード

  • MacBook 2012 以前でアプリケーション セッションを開いているときに、マウス ポインタが遅れたり、ちらつくことがある

    MacBook 2012 以前でアプリケーション セッションを開いているときに、アプリケーション ウィンドウを上に移動すると、マウス ポインタが遅れたり、ちらついたりすることがあります。

    回避策:viewClient.allowLossyCursor 設定を ~/Library/Preferences/VMware Horizon View/config に追加し、Horizon Client を再起動します。 ~/Library/Preferences/VMware Horizon View/ フォルダが存在しない場合は、Terminal.app から次のコマンドを実行してフォルダを作成します。 mkdir -p ~/Library/Preferences/VMware\ Horizon\ View

  • VMware Blast 表示プロトコルを使用してリモート デスクトップに接続すると、デスクトップが応答しなくなる

    NVIDIA GeForce GT 755M グラフィックス カードを搭載する Mac クライアント システムから、VMware Blast 表示プロトコルを使用してリモート デスクトップに接続すると、デスクトップが応答しなくなります。

    回避策:なし。これはサードパーティの問題です。

  • ディスプレイをフル解像度に変更すると、リモート デスクトップで自動調整が機能しない

    Retina または 5K 対応モニター搭載の iMac で、PCoIP 表示プロトコルを使用してリモート デスクトップを全画面表示モードまたはウィンドウ モードで起動し、画面サイズが 4K (4096 x 2160) を超えたときに、ディスプレイをフル解像度に変更すると、リモート デスクトップで自動調整が機能しなくなります。

    回避策:なし。この問題は PCoIP の制限が原因で発生します。

  • 全画面表示モードまたはウィンドウ モードで VMware Blast 表示プロトコルを使用してリモート デスクトップを起動すると、リモート デスクトップが起動しない

    Retina ディスプレイ搭載の iMac または 5K 対応モニターをフル解像度で使用しているときに、VMware Blast 表示プロトコルを使用してリモート デスクトップを全画面表示モードまたはウィンドウ モードで起動して切断し、PCoIP 表示プロトコルを使用して再接続すると、接続に失敗し、リモート デスクトップが起動しません。

    回避策:この問題は PCoIP の制限が原因で発生します。標準モードに変更し、PCoIP または VMware Blast 表示プロトコルを使用します。

スマート カード認証

  • 物理スマートカードの TokenD サポートが機能しない

    macOS Catalina 10.15.4 以降で、物理スマート カードの TokenD サポートが正常に機能しません。

    回避策:代わりに CTK を使用するか、次のオプションを変更して TokenD サポートを有効にします。

    #sudo defaults write /Library/Preferences/com.apple.security.smartcard Legacy -bool true

  • スマート カード PIN がキャッシュに保存されているときに、サーバ認証でクライアントがスマート カードの PIN を検証しないことがある

    SafeNet Authentication Client ミドルウェアがインストールされているときに、IDPrime .Net カードを使用すると、スマート カードのキャッシュ タイプを確認または変更できます。IDPrime .Net カードのキャッシュ タイプが通常のキャッシュのときに、スマート カードの PIN がキャッシュに保存されていると、サーバ認証でクライアントがスマート カードの PIN を確認できない場合があります。

    回避策:IDPrime .Net カードのキャッシュ タイプを「常に確認」に変更します。この設定により、ユーザーがサーバに接続するたびに、クライアントがスマート カードの PIN を確認できるようになります。

  • 有効なルート署名証明書を持つサーバに接続すると、Horizon Client が応答しなくなる

    Horizon Client のセキュリティ環境設定([VMware Horizon Client] > [環境設定] > [セキュリティ])を [サーバ ID 証明書を検証しない] に設定して、有効なルート署名付き証明書を持つサーバに接続すると、Horizon Client は応答を停止することがあります。

    回避策:スマート カード リーダーを外してから、もう一度取り付けます。

  • スマート カード認証の問題

    macOS 10.15 以降で TokenD ドライバを使用している場合、スマート カードまたはスマートカード リーダーを取り外して再度取り付けると、キーチェーン アクセス アプリケーションが更新されません。Mac クライアントでスマート カードの更新状態を確認できません。このため、macOS 10.15 以降で実装している Horizon Client で次の問題が発生することがあります。

    • スマート カードまたはスマート カード リーダーを取り外して、もう一度取り付けると、スマート カード認証が機能しません。

    • スマート カードまたはスマート カード リーダーを取り外して、もう一度取り付けると、スマート カード リダイレクトが機能しません。

    • Horizon Console で「スマート カードを取り出すときはユーザー セッションを切断します」オプションが機能しません。

    • エージェント マシンで、スマート カード取り外しポリシーが機能しない場合があります。

    回避策:macOS 10.15 以降の場合、CryptoTokenKit ドライバに切り替えます。引き続き TokenD ドライバを使用し、スマート カード認証で問題が発生した場合は、キーチェーン アクセスと Horizon Client アプリケーションの両方を終了し、Horizon Client を再起動してから、キーチェーン アクセスが起動していない状態でスマート カード認証を再度行います。スマート カード リダイレクトに問題がある場合は、Mac クライアント マシンを再起動して Horizon Client を起動し、キーチェーン アクセスが起動していないことを確認した上で、スマート カード認証を再度行います。TokenD ドライバの使用時にスマート カード取り外しポリシーで問題が発生した場合、回避策はありません。

Touch Bar

  • Windows Server 2016 でホストされている公開アプリケーションを切り替えると、最前面ウィンドウのフォーカスが失われる

    Windows Server 2016 でホストされている公開アプリケーションを Touch Bar を使用して切り替えると、最前面ウィンドウのフォーカスを失う場合があります。「Command+~」を押す、またはドック アイコンをクリックしてウィンドウを切り替えたときも、この問題が発生することがあります。この問題は、通常、ウィンドウの切り替えを数回行った後で発生します。

    回避策:マウスでウィンドウをクリックして、フォーカスを取り戻します。

USB リダイレクト

  • 「システム拡張がブロックされました」エラー

    macOS 10.15 以降のシステムで USB サービスを開始すると、[システムの機能拡張がブロックされました] ダイアログ ボックスが表示されます。

    回避策:[System Extension Block] ダイアログ ボックスで [OK] をクリックして、[システム環境設定] > [セキュリティとプライバシー] の順に移動し、拡張機能の読み込みを許可します。

  • パスワードで保護されたストレージ デバイスを接続すると正しく動作しないことがある

    PCoIP 表示プロトコルを使用している場合、パスワードで保護されたストレージ デバイス (IronKey USB フラッシュ デバイスなど) を接続すると正しく動作しない場合があります。たとえば、デバイスをリモート デスクトップにリダイレクトした後、パスワードのプロンプトが表示されません。リモート デスクトップには新しいドライブが追加されたと表示され、さらに新しいドライブ文字が表示されますが、デバイスを識別するための対応するラベルは表示されません。

    回避策:デバイスを挿入したときに Horizon Client が自動的に接続するように構成します。[Horizon Client] メニュー バーから、[デスクトップ] > [USB] > [USB デバイスを自動接続] の順に選択します。

  • USB リダイレクト機能を使用しているときに、ドライブにコピーまたは移動したファイルがドライブに表示されない

    USB リダイレクト機能を使用して、Transcend USB 3.0 外部ハード ドライブを Mac クライアント システムからリモート デスクトップに接続する場合、ドライブをリモート デスクトップから切断すると、ドライブにコピーまたは移動するファイルはドライブに表示されません。

    回避策:外部ハード ドライブをリモート デスクトップに再びリダイレクトします。ファイルがドライブに表示されます。

  • エージェント到達不能エラー

    Windows リモート デスクトップに接続して USB サービスを起動し、USB ストレージ デバイスをリモート デスクトップにリダイレクトして、リモート デスクトップから切断してリモート デスクトップに再接続しようとすると、USB サービスがリモート デスクトップで利用できなくなるか、リモート デスクトップに再接続できなくなります。Horizon Console で、マシンの状態が「エージェントに到達できません」になります。

    回避策:エンド ユーザーである場合は、Horizon Client を再起動して再試行します。Horizon 管理者であれば、マシンで Horizon Agent を再起動します。

  • USB の [起動時に自動接続] 設定が有効になっていると、デスクトップ接続が切断されることがある

    USB の [起動時に自動接続] が有効になっているリモート デスクトップに接続すると、デスクトップ接続が切断される場合があります。

    回避策:なし。

その他

  • Horizon スキャナ リダイレクトを使用する Mac OS バージョン 13.5.2 でスキャナ プロパティ「白黒」オプションがブロックされる

    回避策:バージョン 13.5.2 以外の Mac OS バージョンを使用します。VMware KB 95187 を参照してください。

  • macOS 14 で PDF ファイルへの印刷が機能しない

    macOS 14 では、PostScript および EPS ファイルを PDF 形式に変換する機能が削除されました。したがって、PostScript ベースのローカル プリンタで VMware Integrated Printing を使用している場合、Horizon Client は PDF ファイルに印刷できません。

    回避策:詳細については、「VMware のナレッジベース記事 KB 94729」を参照してください。

  • Moom ユーザー インターフェイスが機能しない

    UWP 公開アプリケーションで Moom ユーザー インターフェイスが機能しません。

    回避策:なし。

  • VMware App Volumes アプリケーションを起動できない

    クライアント システムの Dock から VMware App Volumes アプリケーションを起動できません。

    回避策:Horizon Client からアプリケーションを起動するか、ショートカットを使用します。

  • Horizon Client for Mac が応答しない

    外部グラフィック処理ユニット (GPU) を取り外すと、Horizon Client for Mac が応答しなくなります。

    回避策:なし。

  • 最大化アイコンの上にマウスを置いても Moom のユーザー インターフェイスが表示されない

    Moom 3.2.12 (3240) を使用している場合、Office 2016 と 2019 アプリケーションで最大化アイコンではなく、[閉じる] アイコンの上にマウス カーソルを置くと、Moom のユーザー インターフェイスが表示されます。

    回避策:なし。

  • Windows Server 2016 ホスト型リモート アプリケーションの応答が遅い

    MacBook Pro Late 2016 のクライアント システムで、Windows Server 2016 アプリケーションを起動するか、Horizon Client と Windows Server 2016 アプリケーションの間でウィンドウを切り替えると、Windows Server 2016 にホスティングされているリモート アプリケーションの応答が最初の数秒間遅くなります。

    回避策:なし。これはサードパーティの問題です。

  • [このパスワードを記憶する] が選択されていると、別のユーザーとして同じサーバにログインできない

    サーバにログインする際、[このパスワードを記憶する] チェックボックスを選択すると、サーバの認証情報を保存するタイムアウト期間 (clientCredentialCacheTimeout) がまだ終了していない場合、別のユーザーとして同じサーバにログインできません。Horizon Client は、保存された認証情報を自動的に使用してサーバへのログインを可能にします。

    回避策:セレクタ ウィンドウからサーバを削除し(サーバ アイコンを右クリックして、[削除] メニュー項目を選択)、[サーバの追加] ボタンをクリックして再度サーバを追加します。次に別のユーザーとしてサーバにログインします。

  • Horizon Console でアプリケーション プールを編集し、別のアプリケーションを参照するようにパスを変更すると、予期しない結果が発生することがある

    管理者が Horizon Console でアプリケーション プールを編集して、すでに関連付けられたアプリケーション プールを持つ別のアプリケーションにパスの指定を変更すると、予期しない結果が生じることがあります。たとえば、元のアプリケーションが新しいアプリケーションではなく、Mac Dock から起動されることがあります。

    回避策:ファーム内の各アプリケーションが 1 つのアプリケーション プールだけに関連付けられていることを確認します。

  • Web カメラとオーディオ デバイスへの変更が検出されない

    Mac クライアントに接続中であるかまたは Mac クライアントから切断された Web カメラとオーディオ デバイスにリモート デスクトップ セッション中に変更を加えた場合、それらの変更はリアルタイム オーディオビデオ機能によって検出されません。

    回避策:webcam およびオーディオ デバイスに加えた変更を検出させるには、リモート デスクトップ セッションからいったん切断し、接続し直します。たとえば、リモート デスクトップ セッション中に USB ヘッドセットを Mac クライアント システムに接続し、そのヘッドセットをリモート デスクトップで使用する場合は、リモート デスクトップ セッションから切断し、もう一度接続して、ヘッドセットを使用可能な状態にする必要があります。

ドキュメント

VMware Horizon Client for Mac のドキュメントは、VMware Horizon ドキュメント センターにあります。

利用可能な言語

Horizon Client のユーザー インターフェイスとドキュメントは、英語、日本語、フランス語、ドイツ語、簡体中国語、繁体中国語、韓国語、およびスペイン語で使用可能です。

サポートの連絡先情報

サポートを受けるには、VMware Customer Connectにアクセスします。サポート ポリシーの詳細については、サポート ポリシーを参照してください。

Customer Connect および Cloud Services ポータル経由でサポート リクエストを発行する方法については、https://kb.vmware.com/s/article/2006985にある VMware ナレッジベースの記事を参照してください。

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