視覚障害者向けの画面や 4K モニターなどの高解像度画面を使用しているユーザーは、通常、クライアント システムで 100% より大きい DPI (Dots Per Inch) を設定してスケーリングを有効にしています。DPI の設定では、テキスト、アプリケーション、アイコンのサイズを制御します。DPI を低く設定すると小さく表示され、高く設定すると大きく表示されます。リモート デスクトップと公開アプリケーションは、ディスプレイ スケーリング機能によってクライアント システムのスケーリング設定に対応し、非常に小さいサイズではなく通常サイズで表示されます。

Horizon Client は、リモート デスクトップまたは公開アプリケーションから受信した DPI 設定とクライアント システムの DPI 設定を比較します。DPI 設定が一致せず、ディスプレイのスケーリング機能が有効になっている場合は、Horizon Client によってスケール ファクタが計算されます。たとえば、リモート デスクトップの DPI 設定が 100% で、クライアント システムの DPI 設定が 200% の場合、Horizon Client は、リモート デスクトップの DPI 設定を 2 倍にします (200/100 = 2)。

Horizon Client は、各リモート デスクトップのディスプレイのスケーリング設定を個別に保存します。公開アプリケーションの場合、現在ログインしているユーザーが使用できるすべての公開アプリケーションにディスプレイのスケーリング設定が適用されます。

複数のモニターがある環境で、画面スケーリング機能を使用しても、Horizon Client がサポートするモニター数や最大解像度は影響を受けません。ディスプレイのスケーリングが許可され、使用されている場合、クライアント システムの DPI 設定を基準にスケーリングされます。

Horizon Client[ロックしたゲストのサイズ] グループ ポリシー設定を有効にして、ディスプレイのスケーリング設定を非表示にできます。

すべてのリモート デスクトップと公開アプリケーションでディスプレイのスケーリングを有効または無効にするには、[ディスプレイのスケーリングを許可する] グループ ポリシー設定を使用します。詳細については、グループ ポリシーによる Horizon Client の設定を参照してください。[ディスプレイのスケーリングを許可する] はデフォルトで有効になっています。また、このオプションがユーザー インターフェイスでオンになっています。

手順

  1. Horizon Client を起動し、サーバに接続します。
  2. リモート デスクトップおよび公開アプリケーションの選択ウィンドウで、リモート デスクトップまたはアプリケーションを右クリックし、[設定] を選択します。
  3. [ディスプレイのスケーリングを許可する] オプションをオンに切り替えます。
    管理者がディスプレイのスケーリングを事前に設定している場合、このチェック ボックスはグレーアウトされます。管理者がディスプレイのスケーリング設定を非表示にしている場合、このチェック ボックスは表示されません。