クライアント ドライブ リダイレクト機能を使用すると、ローカル クライアント システムのフォルダとドライブをリモート デスクトップや公開アプリケーションと共有できます。
共有ドライブには、マッピングされたドライブおよび USB ストレージ デバイスを含めることができます。マッピングされたドライブには、UNC(汎用命名規則)パスを設定できます。
共有フォルダ名は 117 文字以下にする必要があります。
クライアント ドライブ リダイレクト機能は、Microsoft OneDrive、Google Drive、企業のファイル ストレージの共有をサポートしていません。
Windows リモート デスクトップで、共有フォルダおよびドライブは、Windows オペレーティング システムのバージョンに応じて [PC] フォルダまたは [コンピュータ] フォルダに表示されます。Notepad などの公開アプリケーションでは、共有フォルダまたはドライブ内のファイルを参照したり開いたりすることができます。
クライアント ドライブ リダイレクトの設定は、すべてのリモート デスクトップと公開アプリケーションに適用されます。
前提条件
フォルダとドライブをリモート デスクトップまたは公開アプリケーションと共有するには、Horizon Agent にクライアント ドライブ リダイレクト機能がインストールされている必要があります。デフォルトでは、クライアント ドライブ リダイレクト機能がインストールされています。
グループ ポリシー設定を有効にして、Horizon Client でクライアント ドライブのリダイレクト機能を非表示にできます。詳細については、グループ ポリシーによる Horizon Client の設定の[ファイルとフォルダを共有しない]を参照してください。
Horizon Agent 7.8 以降では、[リダイレクトされたデバイスとドライブ文字を表示] グループ ポリシー設定を使用して、クライアント ドライブ リダイレクト機能でリダイレクトされるドライブ文字の動作を設定できます。詳細については、『Horizon でのリモート デスクトップ機能の構成』ドキュメントを参照してください。
Horizon Agent 7.9 以降では、[Vid/Pid デバイスを含める] と [Vid/Pid デバイスを除外する] グループ ポリシー設定を使用して、特定のベンダー ID と製品 ID を持つデバイスのフォルダをリダイレクトの対象にしたり、リダイレクトから除外できます。詳細については、『Horizon でのリモート デスクトップ機能の構成』ドキュメントを参照してください。
Horizon Agent 7.10 以降では、[ドライブ文字のマッピング モードを構成] と [ドライブ文字のマッピング テーブルを定義] グループ ポリシー設定を使用して、ドライブ文字のマッピング方法を設定できます。詳細については、『Horizon でのリモート デスクトップ機能の構成』ドキュメントを参照してください。
Connection Server インスタンスでセキュアなトンネルが有効の場合、プロキシ サーバを使用するようにクライアント システムのブラウザを設定すると、クライアント ドライブ リダイレクトのパフォーマンスが低下する可能性があります。クライアント ドライブ リダイレクトの最高のパフォーマンスを得るには、プロキシ サーバを使用しないか、LAN 設定を自動的に検出するようブラウザを設定します。
手順
- [設定] ダイアログ ボックスを開き、[ドライブ共有] パネルを表示します。
オプション 説明 デスクトップとアプリケーションの選択ウィンドウから リモート デスクトップまたは公開アプリケーションのアイコンを右クリックし、[設定] を選択して、表示されるウィンドウの左側のパネルで [ドライブ共有] を選択します。
リモート デスクトップまたは公開アプリケーションに接続したときに表示される [共有する] ダイアログ ボックスから ダイアログ ボックスで、 リンクをクリックします。リモート デスクトップから メニュー バーから
を選択します。 - クライアント ドライブ リダイレクト設定を構成します。
オプション アクション 特定のフォルダまたはドライブを、リモート デスクトップおよび公開アプリケーションと共有する [追加] ボタンをクリックし、共有するフォルダまたはドライブを参照して選択します。
注: USB リダイレクト機能で USB デバイスがリモート デスクトップまたは公開アプリケーションにすでに接続している場合、この USB デバイスでフォルダを共有することはできません。また、USB リダイレクト機能は、起動時またはデバイスの挿入時に USB デバイスを自動的に接続するため、この機能はオンにしないでください。オンにすると、次に Horizon Client を開始するか、USB デバイスを挿入したときに、クライアント ドライブのリダイレクト機能ではなく、USB リダイレクト機能でデバイスが接続されます。
ドライブ文字のマッピングが構成されている場合、共有リストで構成されたフォルダはリダイレクトされません。詳細については、『Horizon でのリモート デスクトップ機能の構成』ドキュメントの「グループ ポリシーによるドライブ文字の動作の設定」を参照してください。
特定のフォルダまたはドライブの共有を停止する フォルダ リストでフォルダまたはドライブを選択し、[削除] ボタンをクリックします。
リモート デスクトップおよび公開アプリケーションからローカル ユーザー ディレクトリのファイルへのアクセスを許可する
[ローカル ファイルを共有ユーザー名] オプションをオンに切り替えます。
リモート デスクトップと公開アプリケーションで USB ストレージ デバイスを共有する
[リムーバブル ストレージへの自動アクセスを許可] オプションをオンに切り替えます。クライアント ドライブ リダイレクト機能により、クライアント システムに挿入されているすべての USB ストレージ デバイス、および FireWire と Thunderbolt で接続されているすべての外部ドライブが自動的に共有されます。共有する特定のデバイスを選択する必要はありません。
注: リモート デスクトップまたは公開アプリケーションに USB リダイレクト機能ですでに接続されている USB ストレージ デバイスは共有されません。暗号化された USB サム ドライブを使用している場合は、 Horizon Client がデバイスを検出できるように、USB デバイスを接続する前に Horizon Client を開始する必要があります。このオプションをオフに切り替えると、USB リダイレクト機能を使用して、USB ストレージ デバイスをリモート デスクトップや公開アプリケーションに接続できます。
リモート デスクトップまたは公開アプリケーションへの接続時に [共有する] ダイアログ ボックスを表示しない [デスクトップやアプリケーションに接続するときにダイアログを表示しない] チェック ボックスをオンにします。 このチェック ボックスをオフにすると、リモート デスクトップや公開アプリケーションに最初に接続したときに [共有する] ダイアログ ボックスが表示されます。たとえば、サーバにログインしてリモート デスクトップに接続すると、[共有する] ダイアログ ボックスが表示されます。さらに、別のリモート デスクトップまたは公開アプリケーションに接続すると、ダイアログ ボックスは表示されなくなります。もう一度ダイアログ ボックスを表示するには、サーバから切断して再度ログインする必要があります。
次のタスク
リモート デスクトップまたは公開アプリケーションで共有フォルダを表示できることを確認してください。
- Windows オペレーティング システムのバージョンに応じて、Windows リモート デスクトップでエクスプローラーを開いて [PC] フォルダを検索するか、Windows エクスプローラーを開いて [コンピュータ] フォルダを検索します。
- 公開アプリケーションで、 の順に選択するか、 の順に選択してフォルダまたはドライブに移動します。
共有に選択したフォルダとドライブには、次のような命名規則が使用されます。
命名規則 | 例 |
---|---|
desktop-name の folder-name | JSMITH-W03 の jsmith |
folder-name (drive-number:) | jsmith (Z:) |
desktoptop-name (drive-number:) の folder-name | JSMITH-W03 (Z:) の jsmith |
Horizon Agent のバージョンによっては、リダイレクトされたフォルダに 2 つのエントリがあります。たとえば、Windows 10 では、[デバイスとドライブ] と [ネットワークの場所] の 2 つがあります。両方のエントリが同時に表示される場合もあります。すべてのボリューム ラベル(A: から Z: まで)が使用済みの場合、リダイレクトされたフォルダのエントリは 1 つだけになります。