リアルタイム オーディオビデオ (RTAV) 機能を使用すれば、リモート デスクトップまたは公開アプリケーションでローカル クライアント システムの Web カメラまたはマイクを使用できます。リアルタイム オーディオビデオは、標準の会議アプリケーションやブラウザ ベースのビデオ アプリケーションと互換性があります。標準の Web カメラ、オーディオ USB デバイス、アナログ オーディオ入力をサポートします。

RTAV アコーステック エコー キャンセレーション (AEC)

Horizon 8 2309 リリース以降では、オーディオまたはビデオ会議でマイクを使用するときにアコーステック エコー キャンセレーション (AEC) 機能を有効にしてエコーをキャンセルできます。エコーをキャンセルするには、クライアント レジストリで AEC を有効にして、 Computer\HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\VMware, Inc.\VMware VDM\RTAVEnableAEC という DWORD レジストリ キーを 1 に設定し、セッションを再接続します。
注: AEC を有効にすると、WASAPI を無効にすることはできません。

AEC は、クライアント側のデフォルトのスピーカー デバイスでサポートされます。ユーザーがエージェント側でデフォルト以外のスピーカー デバイスを選択した場合、AEC は有効になりません。AEC が有効であっても、オーディオ データにエコーが含まれている場合があります。

RTAV ハードウェア アクセラレーション

Windows でハードウェア アクセラレーション レジストリ キーを使用するには、次の手順に従います。
  1. regedit.exe ファイルを実行し、HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\VMware, Inc.\VMware VDM\RTAV に移動します。
  2. 必要に応じて次のオプションを設定します。
    • NVIDIA ハードウェア アクセラレーションを有効にする場合は forceNV = 1
    • Intel Quick Sync Video ハードウェア アクセラレーションを有効にする場合は forceQSV = 1

リアルタイム オーディオビデオのハードウェア アクセラレーションは、グラフィック処理ユニットがコンピュータでサポートされ、FFmpeg と互換性がある場合にのみ、クライアントで動作します。

Windows オーディオ セッション (WASAPI) への RTAV オーディオ入力 API のアップグレード

Horizon 8 2212 リリースから、 Horizon Client for Windows では、デフォルトのオーディオ入力 API として Wavein ではなく Windows オーディオ セッション API (WASAPI) を使用します。Wavein をオーディオ入力 API として使用するには、クライアント レジストリで WASAPI を無効にして、 Computer\HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\VMware, Inc.\VMware VDM\RTAVEnableAInWasapi という DWORD レジストリ キーを 0 に設定し、セッションを再接続します。
注: ネスト モードのリアルタイム オーディオビデオ機能の場合、RTAV がバイパス モードで実行されていないときに WASAPI を使用すると、音質が低下することがあります。この問題を回避するには、セカンドホップ クライアントで WASAPI を無効にする必要があります。次の場合、RTAV はバイパス モードです。
  • C1、A1、C2、A2 は Horizon 8 2209 以降のリリースです
  • C1、A1、C2、A2 Horizon 8 2206 以前のリリースです。
上記以外の場合、ネストされた RTAV はバイパス モードではありません。

フレーム レートと画像解像度の構成など、エージェント マシンでリアルタイム オーディオビデオ機能を設定する方法については、『Horizon リモート デスクトップの機能と GPO』ドキュメントを参照してください。