Horizon Agent の更新には、新機能やバグ修正が含まれる場合があります。この手順を使用して、専用デスクトップ仮想マシンにインストールされている Horizon Agent ソフトウェアを更新します。

注: 次世代環境にまだ完了していない第 1 世代の移行が含まれている場合、システムでは、次世代環境で直接作成されたプール グループでも、このエージェントの更新手順を実行できません。このシナリオでは、 [エージェントの更新] をクリックすると、移行を完了する必要についてのガイダンス メッセージがコンソールに表示されます。

専用デスクトップ仮想マシンにインストールされている Horizon Agent ソフトウェアを更新するには、Horizon Universal Console を使用します。[プール グループ] ページでエージェントの更新プロセスを開始すると、プロセスのフォーカスがプール グループからプールに移動します。次に、プール レベルでエージェントの更新を有効にします。システムは専用デスクトップ仮想マシンの Horizon Agent ソフトウェアを使用可能な最新バージョンに更新します。

注意:

エージェントの更新処理が進行中のときには、プール グループのデスクトップ仮想マシンのいずれかに電源変更操作が発生する可能性のある他のアクティビティが予定されていないことを確認する必要があります。たとえば、他の管理者に対して、これらのデスクトップ仮想マシンを手動でパワーオフまたはパワーオンしないように通知したり、このプール グループ内で構成された電源管理スケジュールによって、エージェントの更新タスクの実行中にデスクトップのパワーオンやパワーオフが行われないようにします。システムで仮想マシンのエージェントの更新タスクを実行しているときに、デスクトップ仮想マシンにおいて電源変更操作が行われると、予期しない結果が発生し、デスクトップ仮想マシンが手動でリカバリしなくてはならない状態になる可能性があります。

ベスト プラクティスは、プール グループを編集し、構成された電源管理スケジュールをすべて削除することで、エージェントの更新タスクの実行中に電源変更操作が行われないようにすることです。

手順

  1. Horizon Universal Console で、[プール グループ] ページに移動します。
    [プール グループ] ページの次のスクリーンショットは [エージェントの更新が必要] オプションを示しています。
    矢印が [エージェントの更新が必要] ボタンを示す [プール グループ] ページのスクリーンショット。
  2. (オプション) [エージェントの更新が必要] フィルタで最新のエージェントの更新を使用できるようにするには、エージェントの更新がないか確認するためにプール グループをスキャンできます。
    注: プール グループおよびプールの数によっては、更新のスキャンに数分かかる場合があります。
    Horizon Cloud は、エージェントの更新について、プール グループ全体のデスクトップを毎日自動的にスキャンします。 [更新のスキャン] アクション ラベルには、最後にスキャンされた時間が表示されます。プール グループについてエージェントを直ちにスキャンする場合は、次のように [更新のスキャン] アクションを使用します。
    1. [エージェント] > [更新のスキャン] の順に選択します。
      このプロセスはバックグラウンドで実行されます。ステータスは [アクティビティ ログ] ページに表示されます。
    2. 進行状況を表示するには、[アクティビティ ログ] ページに移動します。
      アクティビティ ログの詳細については、 [アクティビティ ログ] ページからの管理者とエンド ユーザーのアクティビティの監視を参照してください。
  3. エージェントの更新の対象となるデスクトップ仮想マシンを含むプール グループのみで構成されるようにリストをフィルタリングするには、[エージェントの更新が必要] をクリックします。
    前述の手順で更新をスキャンした場合、このリストのデータには、スキャン中に検出された更新が含まれます。そうでない場合、リストは自動化された日次スキャンや特定のイベントなど、以前のスキャンで計算されたデータで構成されます。
  4. プール グループを 1 つ以上選択します。
  5. [エージェント] > [エージェントの更新] の順に選択します。
    注: 環境にまだ完了していない第 1 世代の移行が含まれている場合、コンソールではエージェントの更新ウィザードを実行できません。
    [エージェントの更新] ウィザードが起動し、選択したプール グループを対応するプールのリストに分割するページが表示されます。各プール テンプレートには、エージェントの更新の対象となる 1 台以上の仮想マシンが含まれます。
  6. 更新する仮想マシンを含むプールをリストから選択し、[次へ] をクリックします。
  7. [詳細] フォームの入力を完了し、[保存] をクリックします。
    オプション 説明
    [アクティブなユーザーを含む仮想マシンのスキップ] 選択すると、アクティブなセッションまたは切断されたセッション用の Horizon Agent の更新をスキップします。このオプションが選択されていない場合、更新の開始時に仮想マシンにログインしたユーザーは 5 分間の警告が表示されてから強制的にログオフされます。
    [ジョブのタイムアウト] システムがエージェントの更新を自動的に試行し続ける期間を設定します。特定の期間にのみ更新を実行する場合は、複数のテンプレートと仮想マシンを選択している場合でも、短い期間を設定できます。仮想マシンの状態、およびその他の待機時間と実行中の再試行に応じて、仮想マシンの 1 つのバッチに 20 ~ 60 分かかることがあります。
    たとえば、600 台を超える仮想マシンがあり、30 台の仮想マシンを同時に更新する場合、期間は次のように計算できます。
    • バッチ数:600/30 = 20 バッチ
    • ジョブのタイムアウト:20*60 = 1200 分
    ジョブのタイムアウトを 1200 分に設定します。これは、更新の実行に通常必要な期間よりもかなり長くなります。
    注: 更新中にエラーが発生した仮想マシンの更新は再試行されません。
    [同時実行] システムがエージェントの更新を同時に試行する仮想マシンの数に制限を設定します。

    この設定は、[障害のしきい値] 設定と並行して機能します。[同時実行] 設定は [障害のしきい値] 設定以下にすることが理想的です。

    [障害のしきい値] 更新プロセスが停止となるまでに許容される、エージェントの更新が失敗する仮想マシンの数。このしきい値の設定により、大量の障害が発生するのを防ぎます。

    仮想マシン エージェントの更新に失敗したことが原因で更新プロセスが停止した場合、設定した [障害のしきい値] よりも多くの障害が発生した仮想マシンが表示されることがあります。障害の数を [障害のしきい値] 設定で指定した数よりも少なくする必要がある場合は、[同時実行] の値を 1 に設定します。これは、一度に 1 台の仮想マシンを更新することになるため、エージェントの更新プロセスに長い時間がかかることを意味します。最適な結果を得るには、[同時実行] および [障害のしきい値] を適切に設定することをお勧めします。

    [コマンドライン引数] [コマンドライン引数] テキスト ボックスに、この更新に関連する可能性のあるコマンドライン オプションを追加します。

次のタスク

エージェントの更新プロセスはバックグラウンドで実行され、ステータスが [アクティビティ ログ] ページに表示されます。[アクティビティ ログ] ページに移動して進行状況を確認します。アクティビティ ログの詳細については、「[アクティビティ ログ] ページの管理者とエンド ユーザーのアクティビティの監視」を参照してください。