この記事では、Horizon Cloud Connector アプライアンスのプライマリ ノードとワーカー ノードに高可用性 (HA) を設定する方法について説明します。ノード レベルの HA を Horizon Cloud Connector に設定するには、まず vSphere HA クラスタを作成してから、vSphere 仮想マシン監視機能を有効にする必要があります。

注: このリリースでは、次のタイプのポッドとペアリングされたアプライアンスでのみ、デュアル ノード クラスタ、ノード レベルの高可用性、およびサービス レベルのフォルト トレランスがサポートされます。
  • オンプレミスにデプロイされた Horizon ポッド
  • オールイン SDDC アーキテクチャの VMware Cloud on AWS にデプロイされた Horizon ポッド

他のすべての環境にデプロイされた Horizon ポッドは、プライマリ ノードのみで構成される単一ノード クラスタをサポートし、ノード レベルの高可用性およびサービス レベルのフォルト トレランスはサポートしません。

Horizon Cloud Connector ノード レベル HA の仕組み

Horizon Cloud Connector のプライマリ ノードとワーカー ノードは、ポッドの vSphere 環境に仮想マシン (VM) としてデプロイされます。

vSphere HA 機能は、仮想マシンとそれらが常駐する ESXi ホストを vSphere HA クラスタにプール化することにより、これらの仮想マシンに高可用性を提供します。クラスタ内のホストは監視され、障害発生時には、その故障したホスト上の仮想マシンが別のホスト上で再起動されます。詳細については、vSphere HA の動作を参照してください。

vSphere は、HA クラスタに加えて、仮想マシン監視機能を提供します。VMware Tools のハートビートまたは I/O アクティビティが設定時間内に受信されない場合、仮想マシン監視機能によって各仮想マシンが再起動されます。プライマリ ノードまたはワーカー ノード仮想マシンが再起動した後、そのノードで Horizon Cloud Connector サービスが完全に動作可能になるまでに約 10 分かかることがあります。詳細については、仮想マシンとアプリケーションの監視を参照してください。

予定外のダウンタイムまたは停止が発生した場合、vSphere HA クラスタと仮想マシン監視により、Horizon Cloud Connector プライマリ ノードとワーカー ノードの高可用性が提供されます。

手順

次の手順を使用して、Horizon Cloud Connector ノード レベルの HA を設定します。

  1. ポッドの vSphere 環境に vSphere HA クラスタを作成します。

    詳細な手順については、vSphere HA クラスタの作成を参照してください。この記事には、vSphere 7.0 の手順が記載されています。別の vSphere バージョンの手順を確認するには、記事の上部にある [選択されている製品バージョン] メニューからそのバージョンを選択します。


    vSphere HA クラスタのドキュメントの製品バージョン選択
  2. vSphere の仮想マシン監視機能を有効にします。

    仮想マシンの監視を有効にするを参照してください。ここには、vSphere 7.0 の手順が記載されています。別の vSphere バージョンの手順を確認するには、記事の上部にある [選択されている製品バージョン] メニューからそのバージョンを選択します。


    vSphere 仮想マシン監視のドキュメントの製品バージョン選択
    注: 仮想マシン監視を構成するときに、監視感度のレベルを構成できます。監視感度を高度にすると、障害が発生したことが迅速に判断されます。監視感度を低くすると、実際に障害が発生してから仮想マシンがリセットされるまでの間、サービスが中断される時間が長くなります。ニーズに対して効果的な解決となるオプションを選択します。詳細については、 仮想マシンとアプリケーションの監視を参照してください。