Horizon Cloud ポッドを環境にデプロイするには、Microsoft Azure 環境に既存の仮想ネットワークが必要です。デプロイするリージョンに仮想ネットワーク (VNet) がない場合は、仮想ネットワークを作成する必要があります。ポッドの外部ゲートウェイを、ポッドの VNet とは別の専用の VNet にデプロイする場合は、その VNet も作成し、それから 2 つの VNet をピアリングする必要があります。ポッドの外部ゲートウェイが、ポッドとは別の専用のサブスクリプションを使用するようにする場合、その外部ゲートウェイに使用する別の VNet を作成して、2 つの VNet をピアリングする必要があります。これは、単一の VNet は複数のサブスクリプションにまたがらないため、外部ゲートウェイを専用のサブスクリプションにデプロイする場合、そのデプロイでは、外部ゲートウェイがポッドの VNet にピアリングされた別の VNet を使用する必要もあるためです。
どの VNet に外部ゲートウェイをデプロイしていますか? | サブネットの作成 | 必要なサブネット |
---|---|---|
ポッドの VNet を使用して外部ゲートウェイでポッドをデプロイする場合 |
この構成では、事前に VNet でサブネットを作成してポッドのデプロイ ウィザードでそのサブネットを指定するか、必要なサブネットのアドレス空間をウィザードに直接入力すると、ポッド デプロイヤが VNet にサブネットを作成します。
重要: 既存の VNet がピアリングされている場合、デプロイヤは VNet のアドレス空間を自動的に更新することができません。VNet がピアリングされている場合のベスト プラクティスは、
第 1 世代テナント - ポッドのデプロイの前に、Microsoft Azure の VNet で Horizon Cloud ポッドに必要なサブネットを作成するに記載されているように、事前にサブネットを作成することです。サブネットを事前に作成せずに、デプロイ ウィザードで VNet の既存アドレス空間に含まれていないサブネット CIDR を入力した場合、ウィザードにはエラー メッセージが表示されます。この場合は、有効なサブネット アドレス空間を指定して続行するか、ピアリングされていない仮想ネットワークを使用します。
|
この構成を使用してポッドをデプロイするには、次のサブネットが必要です。
デプロイヤにサブネットの自動作成を実施させる場合、デプロイヤは対応する VNet に新しいサブネットを常に作成します。VNet のアドレス空間の観点から、次のようにウィザードに入力したサブネット アドレス空間を、デプロイヤが処理します。
|
ポッドの VNet またはサブスクリプションとは別に、専用の VNet またはサブスクリプションを使用する外部ゲートウェイを持つように選択してポッドをデプロイする場合 |
この構成では、2 つの VNet が含まれ、これらの VNet をピアリングする必要があるため、ベスト プラクティスとして、VNet で事前にサブネットを作成し、ポッドのデプロイ ウィザードでそれらのサブネットを指定します。第 1 世代テナント - ポッドのデプロイの前に、Microsoft Azure の VNet で Horizon Cloud ポッドに必要なサブネットを作成するの説明に従って、事前にサブネットを作成します。デプロイ ウィザードには、デプロイヤがサブネットを作成するために必要なサブネットのアドレス空間をウィザードに直接入力するオプションがありますが、VNet のアドレス空間にないアドレス空間を指定すると、VNet はピアリングされた VNet であるため、デプロイヤはそのアドレス空間を VNet に追加できません。 この場合、1 つの VNet にポッドのサブネットがあり、もう 1 つの VNet に外部ゲートウェイのサブネットがあります。これらの 2 つの VNet をピアリングする必要があります。ポッドの VNet を VNet-1、外部ゲートウェイの VNet を VNet-2 と呼ぶことにします。VNet ごとに、ポッド デプロイヤが自動的に作成するサブネットのアドレス空間を指定するか、事前に作成したサブネットを指定できます。 |
このタイプのデプロイでは、ポッドの VNet (VNet-1) は管理サブネットとデスクトップ サブネットを取得し、それらは外部ゲートウェイがポッドの専用 VNet にある場合の説明と同じ目的で使用されます。ただし、ポッドの VNet はこの構成では DMZ サブネットを取得しません。これは、DMZ サブネットがこの構成の別の VNet (VNet-2) にある外部 Unified Access Gateway 構成での使用を目的としているためです。このデプロイ構成では、外部ゲートウェイの VNet は次のサブネットを取得します。
|
登録アカウントに応じた Microsoft Azure ポータルを使用して、次の手順を行います。たとえば、これらの Microsoft Azure クラウドのための特定のポータル エンドポイントがあります。
- Microsoft Azure Commercial(標準グローバル地域)
- Microsoft Azure China
- Microsoft Azure US Government
自分のアカウントに該当する URL を使用してポータルにログインします。
手順
結果
ご利用の Microsoft Azure アカウントで、仮想ネットワーク (VNet) が作成されます。
次のタスク
ポッドのデプロイ プロセスによって作成を行う代わりに必要なサブネットを手動で作成する場合、ポッドに使用するサブネットで新しく作成された VNet を構成します。第 1 世代テナント - ポッドのデプロイの前に、Microsoft Azure の VNet で Horizon Cloud ポッドに必要なサブネットを作成するおよび第 1 世代テナント - Microsoft Azure で Horizon Cloud ポッド用に既存のサブネットを使用する場合の手順を参照してください。
実行中の DNS サービスと、ポッドで使用する Active Directory サービスへの接続により、新しく作成された VNet を構成します。第 1 世代テナント - Microsoft Azure の Horizon Cloud ポッドに使用する VNet トポロジに必要な DNS サーバの設定の手順を参照してください。
ファイアウォールや、その他のネットワーク動作に関連して、現在の VNet 構成が、第 1 世代テナント - Horizon Cloud on Microsoft Azure のデプロイ - ホスト名解決の要件、DNS 名および第 1 世代テナント - Horizon Cloud ポッド - ポートとプロトコルの要件に記載されているとおりに、ポッド デプロイの DNS、ポート、およびプロトコルの要件に準拠していることを確認します。