グローバル デスクトップ資格を作成するには、--createGlobalEntitlement オプションを指定して lmvutil コマンドを実行します。グローバル アプリケーション資格を作成するには、--createGlobalApplicationEntitlement オプションを指定して lmvutil コマンドを実行します。
グローバル資格では、デスクトップおよびアプリケーションがポッド フェデレーションのどこにあるかにかかわらず、ユーザーとそのデスクトップおよびアプリケーション間のリンクを提供します。また、グローバル資格には、クラウド ポッド アーキテクチャ機能がデスクトップおよびアプリケーションを資格のあるユーザーに割り当てる方法を決定するポリシーも含まれます。
構文
lmvutil --createGlobalEntitlement --entitlementName name [--aliasName name | --disableAliasName] --scope scope {--isDedicated | --isFloating} [--description text] [--disabled] [--fromHome] [--multipleSessionAutoClean] [--requireHomeSite] [--defaultProtocol value] [--preventProtocolOverride] [--allowReset] [--multipleSessionsPerUser] [--tags tags] [--categoryFolder foldername] [--clientRestrictions] [--collaboration] [--shortcutLocations {desktop | launcher | desktop,launcher}] [--displayAssignedHostName]
lmvutil --createGlobalApplicationEntitlement --entitlementName name [--aliasName name | --disableAliasName] --scope scope [--description text] [--disabled] [--fromHome] [--multipleSessionAutoClean] [--requireHomeSite] [--defaultProtocol value] [--preventProtocolOverride] [--preLaunch] [--tags tags] [--categoryFolder foldername] [--clientRestrictions] [--shortcutLocations {desktop | launcher | desktop,launcher}] [--multiSessionMode value]
使用上の注意
これらのコマンドは、ポッド フェデレーションにあるどの Connection Server インスタンスでも使用できます。クラウド ポッド アーキテクチャ 機能は、新しいデータをグローバル データ レイヤーに格納し、ポッド フェデレーション内のすべてのポッドでそのデータを複製します。
これらのコマンドは、グローバル資格がすでに存在する場合、範囲が無効な場合、クラウド ポッド アーキテクチャ機能が初期化されていない場合、またはグローバル資格を作成できない場合に、エラー メッセージを返します。
オプション
グローバル資格を作成するときには、これらのオプションを指定できます。一部のオプションは、グローバル デスクトップ資格にのみ適用されます。
オプション | 説明 |
---|---|
--entitlementName | Horizon Console でグローバル資格を識別する一意の名前。名前には 1 文字から 64 文字が使用できます。 |
--aliasName | (オプション)グローバル資格の表示名。Horizon Client で使用可能なデスクトップとアプリケーションのリストに表示される表示名です。表示名は一意である必要はありません。複数のグローバル資格に同じ表示名を使用できます。表示名を指定しない場合、Horizon Client でユーザーに一意の名前が表示されます。表示名には 1 文字から 64 文字が使用できます。 |
--disableAliasName | (オプション)グローバル資格の表示名(--aliasName オプション)をデフォルト値に設定します。デフォルトでは、グローバル資格の一意の名前(--entitlementName オプション)は Horizon Client に表示されます。--aliasName または --disableAliasName のいずれかを指定できますが、両方は指定できません。 |
--scope |
グローバル資格の範囲。有効な値は以下のとおりです。
|
--isDedicated | 専用デスクトップ資格を作成します。専用デスクトップ資格には専用デスクトップ プールのみを含めることができます。フローティング デスクトップ資格を作成するには、--isFloating オプションを使用します。グローバル デスクトップ資格は、専用またはフローティングのいずれかになります。--isDedicated オプションを --multipleSessionAutoClean オプションと一緒に指定することはできません。 グローバル デスクトップ資格にのみ適用されます。 |
--isFloating | フローティング デスクトップ資格を作成します。フローティング デスクトップ資格にはフローティング デスクトップ プールのみを含めることができます。専用デスクトップ資格を作成するには、--isDedicated オプションを指定します。グローバル デスクトップ資格は、フローティングまたは専用のいずれかになります。 グローバル デスクトップ資格にのみ適用されます。 |
--disabled | (オプション)グローバル資格を無効な状態で作成します。 |
--description | (オプション)グローバル資格の説明。説明には 1 文字から 1024 文字が使用できます。 |
--fromHome | (オプション)ユーザーにホーム サイトがある場合、ユーザーのホーム サイトから Horizon がリソースを探し始めます。ユーザーにホーム サイトがない場合、ユーザーが現在接続しているサイトで Horizon がリソースを探し始めます。 |
--multipleSessionAutoClean | (オプション) 同じ資格の余剰ユーザー セッションをログオフします。複数のセッションは、セッションを含むポッドがオフラインになり、ユーザーが再度ログインして別のセッションを開始し、問題のポッドが元のセッションでオンラインに戻るときに発生する可能性があります。 複数のセッションが発生すると、セッションを選択するように指示するメッセージが Horizon Client によって表示されます。このオプションは、ユーザーが選択しないセッションに何が発生するかを決定します。 このオプションを指定しない場合、ユーザーは Horizon Client でログオフするか、セッションを起動してログオフして、自身の余剰セッションを手動で終了する必要があります。 |
--requireHomeSite | (オプション) ユーザーにホーム サイトがある場合のみグローバル資格が使用可能になります。このオプションは --fromHome オプションも指定されたときのみ適用可能です。 |
--defaultProtocol | (オプション)グローバル資格におけるデスクトップまたはアプリケーションのデフォルト表示プロトコルを指定します。グローバル デスクトップ資格の有効値は RDP、PCOIP、および BLAST であり、グローバル アプリケーション資格の有効値は PCOIP および BLAST です。 |
--preventProtocolOverride | (オプション)デフォルトの表示プロトコルをユーザーがオーバライドできなくなります。 |
--allowReset | (オプション)デスクトップのリセットをユーザーに許可します。グローバル デスクトップ資格にのみ適用されます。 |
--multipleSessionsPerUser | (オプション)ユーザーの複数セッションに関するポリシーを有効にします。これにより、複数のクライアント デバイスから個別のデスクトップ セッションを開始できます。複数のクライアント デバイスからグローバル デスクトップ資格に接続するユーザーは、複数のデスクトップ セッションを受け取ります。既存のデスクトップ セッションに再接続するには、そのセッションが開始されたのと同じデバイスを使用する必要があります。このポリシーを有効にしないと、使用するクライアント デバイスに関係なく、ユーザーは常に既存のデスクトップ セッションに再接続します。フローティング デスクトップ資格にのみ適用されます。 |
--preLaunch | (オプション)事前起動ポリシーを有効にします。これにより、ユーザーが Horizon Client でグローバル アプリケーション資格を開く前に、アプリケーション セッションが起動します。事前起動ポリシーを有効にすると、ユーザーはグローバル アプリケーション資格をより迅速に起動できます。グローバル アプリケーション資格のすべてのアプリケーション プールが、セッションの事前起動機能をサポートし、すべてのファームで事前起動セッションのタイムアウトが同じである必要があります。 |
--tags | (オプション)Connection Server インスタンスからグローバル資格へのアクセスを制限する 1 つ以上のタグを指定します。複数のタグを指定するには、複数のタグ名をカンマまたはセミコロンで区切り、引用符を付けたリストを入力します。詳細については、グローバル資格に対する接続サーバ制限の実装を参照してください。 |
--categoryFolder | (オプション)クライアント デバイスのグローバル資格用ショートカットを含むカテゴリ フォルダの名前を指定します。最大で 4 つのフォルダ レベルを設定できます。フォルダ名の長さは最大 64 文字です。サブフォルダを指定するには、バックスラッシュ (\) 文字を入力します。たとえば、dir1\dir2\dir3\dir4 と入力します。最大で 4 つのフォルダ レベルを入力できます。フォルダ名の先頭または末尾にバックスラッシュは使用できません。また、バックスラッシュを重ねて使用することもできません。たとえば、\dir1、dir1\dir2\、dir1\\dir2、dir1\\\dir2 は無効です。Windows の予約キーワードは入力できません。また、--shortcutLocations オプションを使用して、Windows クライアント デバイス上のショートカットの場所を指定する必要があります。詳細については、グローバル資格のショートカットの設定を参照してください。 |
--clientRestrictions | (オプション)クライアントの制限ポリシーを有効にし、特定のクライアント コンピュータに対するグローバル資格へのアクセスを制限します。詳細については、グローバル資格に対するクライアント制限の実装を参照してください。 |
--collaboration | (オプション)セッション共同作業ポリシーを有効にします。これにより、リモート デスクトップ セッションのユーザーが自身のセッションに他のユーザーを招待できます。グローバル デスクトップ資格内のすべてのデスクトップ プールが、セッション共同作業機能をサポートしている必要があります。グローバル デスクトップ資格にのみ適用されます。 |
--shortcutLocations | (オプション)このオプションと --categoryFolder オプションを併用して、クライアント デバイスのショートカットの場所を指定します。使用できる値は、Windows デスクトップにショートカットを作成する desktop と、Windows のスタート メニューにショートカットを作成する launcher です。コンマで区切ると desktop と launcher の両方を指定できます。ショートカットは Windows デスクトップと Windows スタート メニューの両方に作成されます。 |
--multiSessionMode | (オプション)グローバル アプリケーション資格に複数セッション モードを設定します。DISABLED、ENABLED_DEFAULT_OFF、ENABLED_DEFAULT_ON、ENABLED_ENFORCED のいずれかの値を指定します。詳細については、グローバル アプリケーション資格の複数セッション モードの有効化を参照してください。 |
--displayAssignedHostName | (オプション)Horizon Client に、グローバル資格名ではなく、ユーザーに割り当てられたマシンのホスト名を表示します。専用デスクトップ資格にのみ適用されます。 |
例
lmvutil --authAs adminEast --authDomain domainEast --authPassword "*" --createGlobalEntitlement --entitlementName "Windows 8 Desktop" --scope LOCAL --isDedicated
lmvutil --authAs adminEast --authDomain domainEast --authPassword "*" --createGlobalApplicationEntitlement --entitlementName "Microsoft Office PowerPoint" --scope LOCAL