Connection Server のインストーラには一定の制限があるため、Connection Server を並行してアップグレードすると、Connection Server のインストール プロセスがブロックされることがあります。これらの制限は、Connection Server を個別にアップグレードする場合や、レプリカ サーバの新規インストールを行う場合にも適用されます。
問題
Connection Server をアップグレードまたはインストールしているときに Connection Server のインストーラを実行すると、Connection Server のインストーラはエラー メッセージを表示し、インストール プロセスをブロックします。
原因
Connection Server のインストールまたはアップグレードで発生するエラーは、スキーマ マスター ノードが使用できないか、LDAP クラスタから削除されたことが原因で起きている可能性があります。LDAP インスタンスをクリーン アンインストールせずに、vdmadmin -S コマンドを使用して Connection Server インスタンスを削除すると、スキーマ マスター ノードが削除されます。
解決方法
- スキーマ マスター ノードが利用できないことが原因でインストール エラーが発生した場合は、エラー メッセージで指定された LDAP クラスタ内のすべてのノードを起動します。
LDAP クラスタ内のすべてのノードを起動しても問題が解決しない場合は、スキーマ マスター ノードがクラスタから削除されていることが原因でエラーが発生した可能性があります。エラーのトラブルシューティングを行うには、手順 2 に進みます。
- スキーマ マスター ノードが LDAP クラスタから削除されている場合は、クラスタのスキーマ マスター ノードとして別のノードを作成する必要があります。クラスタのスキーマ マスター ノードを別のノードにする手順は、クラスタ内に VMware Horizon バージョン 2006 にアップグレードされているノードがあるかどうかによって異なります。
- クラスタ内の任意のノードが VMware Horizon バージョン 2006 にアップグレードされている場合は、vdmadmin -X コマンドを使用して、現在のノードをスキーマ マスター ノードにすることができます。vdmadmin -X コマンドの詳細については、Horizon の管理で「X オプションを使用して LDAP エントリおよびスキーマの競合を検出して解決する」を参照してください。
- クラスタ内に VMware Horizon バージョン 2006 にアップグレードされているノードが存在しない場合は、dsmgmt コマンドを使用して、現在のノードをスキーマ マスター ノードにします。
- ローカルの LDAP インスタンスのクラスタのスキーマ マスター ノードを現在のノードにするには、次のコマンドを入力します。
dsmgmt "roles" "connections" "connect to server localhost:389" "quit" "transfer schema master" "quit" "quit"
- グローバル LDAP インスタンスのクラスタのスキーマ マスター ノードを現在のノードにするには、次のコマンドを入力します。
dsmgmt "roles" "connections" "connect to server localhost:22389" "quit" "transfer schema master" "quit" "quit"