Horizon ポッドとは、VMware Horizon のスケーラビリティの制限によって決定される組織の単位です。さまざまなビルディング ブロックを使用して Horizon ポッドを作成できます。各 Horizon ポッドは管理単位で、個別の Horizon Console 管理ユーザー インターフェイスを備えています。
2 つのビルディング ブロックを使用したポッドの例
アイテム | 数 |
---|---|
1 つの Horizon ポッドのビルディング ブロック | 2 |
vCenter Server | 2 |
データベース サーバ | 2(各ビルディング ブロックに 1 台のスタンドアローン データベース サーバ)MS SQL Server、Oracle、または PostgreSQL データベース サーバ |
Connection Server | 7 (企業ネットワーク内部から 5 接続と外部から 2 接続) |
vLAN | 4,000 台の仮想マシン デスクトップ用の LAN ベースの Horizon ビルディング ブロックの例を参照してください。 |
10Gb イーサネット モジュール | 1 |
モジュラ型ネットワーク スイッチ | 1 |
特定の構成によっては、各 vCenter Server で大量の仮想マシンをサポートできる場合があります。このサポートにより、仮想マシン デスクトップの大規模な構成要素を利用できるようになります。ただし、実際のブロック サイズは、その他の VMware Horizon 固有の制限事項の影響も受けます。
ここで説明する両方の例については、ネットワーク コアは Connection Server インスタンス間の受信要求をロード バランシングできます。通常はネットワーク レベルで冗長性およびフェイルオーバーがサポートされるため、ロード バランサが単一点障害になることが防止できます。たとえば、Virtual Router Redundancy Protocol (VRRP) はロード バランサと通信して、冗長性およびフェイルオーバーの機能を追加できます。
Connection Server インスタンスに障害が発生するか、アクティブなセッション中に応答がなくなった場合でも、ユーザーのデータは失われません。デスクトップの状態は仮想マシン デスクトップに保存されているため、ユーザーは別の Connection Server インスタンスに接続でき、障害が発生した時点の状態からデスクトップ セッションが再開されます。
1 つの vCenter Server を使用するポッドの例
前節では、Horizon ポッドは複数のビルディング ブロックで構成されていました。各ビルディング ブロックでは、単一の vCenter Server で 5,000 の仮想マシンをサポートしていました。このトピックでは、単一の vCenter Server を使用して 10,000 のデスクトップを管理するアーキテクチャを説明します。
10,000 のデスクトップに対して 1 つの vCenter Server を使用することは可能ですが、そうすると単一点障害ができてしまいます。その単一の vCenter Server が失われると、デスクトップ展開全体が電源、プロビジョニング、および修理作業で使用できない状態になります。このため、全般的なコンポーネント回復力のための要件を満たす展開アーキテクチャを選択してください。
この例で、10,000 ユーザーのポッドは、物理サーバ、vSphere インフラストラクチャ、VMware Horizon サーバ、共有ストレージ、およびクラスタ当たり 2,000 仮想デスクトップの 5 つのクラスタで構成されます。
アイテム | 例 |
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vSphere クラスタ | 6(クラスタ当たり 1 つのインスタント クローン プールのある 5 つのクラスタおよび 1 つの インフラストラクチャ クラスタ) |
vCenter Server | 1 |
データベース サーバ | 1(スタンドアローン)MS SQL Server、Oracle、または PostgreSQL データベース サーバ |
Active Directory サーバ | 1 または 2 |
Connection Server インスタンス | 5 |
Unified Access Gateway アプライアンス | 5 |
vLAN | 8 (デスクトップ プール クラスタで 5、そして管理、VMotion、およびインフラストラクチャ クラスタでそれぞれ 1) |