仮想インフラストラクチャに影響を及ぼしたり、ネットワークを過負荷状態にすることなく、仮想デスクトップ内の Skype for Business で最適な音声通話とビデオ通話を行うことができます。Skype の音声通話またはビデオ通話中は、仮想デスクトップではなくクライアント マシンですべてのメディア処理が実行されます。
VMware Virtualization Pack for Skype for Business の機能
VMware Virtualization Pack for Skype for Business は、次の機能を備えています。
- HTTPS プロキシ サーバを使用して通話と会議を行います。
- 応答グループ
- Microsoft Office との統合により、Word、Outlook、SharePoint などから Skype for Business の通話を開始できます。
- QoE により、Skype for Business クライアントから通話メトリックを Skype for Business サーバに送信し、レポートを生成できます。
- 代理人として別のユーザーに代わって通話を管理する
- 現在のスピーカー識別
- X 経由での通話(自宅、職場など)
- リモート デスクトップから音量を調節する
- E911 呼び出し
- コールパークと応答
- 外部の会議に匿名で参加する
- 通話をモバイル デバイスにリダイレクトする
- 通話統計
- スマート カード認証
- ポイントツー ポイントの音声通話
- ポイントツー ポイントのビデオ通話
- ダイアル パッドでの PSTN 通話
- 通話の転送、ミュート、再開
- HID コマンド
- 仲介サーバ経由での PSTN 通話
- リモート接続と Edge サーバからの呼び出し
- 保留中の音楽再生
- カスタム着信音
- ボイスメールの統合
- USB フォン
- 公開アプリケーションのサポート
- オーディオとビデオの前方誤り訂正 (FEC)
- Skype for Business オンライン会議
- 「今すぐミーティング」会議
- ホワイトボード機能と画面共有
VMware Virtualization Pack for Skype for Business のシステム要件
システム | 要件 |
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Microsoft サーバ | Lync Server 2013、Skype for Business Server 2015、Skype for Business Server 2019、Office365 Skype for Business のオンプレミス サーバ展開では、外部ユーザーとの通信に Skype for Business Edge Server が必要です。 |
Microsoft クライアント | VMware では、Skype for Business の最新アップデートを使用することを強くお勧めします。
注: Skype for Business Basic 2015 または 2016 クライアントはサポートされていません。
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仮想デスクトップのオペレーティング システム | 2 つ以上の vCPU |
クライアント マシンのオペレーティング システム | 2.4 GHz デュアル コア以上のハードウェア VMware Virtualization Pack for Skype for Business は、Horizon Client と同じ Windows、Mac、Linux オペレーティング システムをサポートします。 |
展開 |
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表示プロトコル | VMware Blast および PCoIP |
ネットワーク ポート | Skype for Business ネイティブ クライアントで使用されているポートと同じ。クライアント ポートの詳細については、https://docs.microsoft.com/en-us/skypeforbusiness/plan-your-deployment/network-requirements/ports-and-protocolsを参照してください。https://kb.vmware.com/s/article/52558も参照してください。 |
マイクロフォンと Web カメラ | Skype for Business で動作確認されている機器。Web カメラの一覧については、https://docs.microsoft.com/en-us/SkypeForBusiness/certification/devices-usb-devicesを参照してください。 |
オーディオおよびビデオ codec | Skype for Business ネイティブ クライアントで使用されている オーディオおよびビデオ codec と同じ。https://docs.microsoft.com/en-us/skypeforbusiness/plan-your-deployment/network-requirements/network-requirementsを参照してください。 |
互換性のあるピア Skype for Business クライアント(非 VDI) |
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メディア機能パック | Windows 10 N および KN バージョンの場合には、リモート デスクトップにインストールする必要があります。メディア機能は、https://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=48231 からインストールできます。 |
VMware Virtualization Pack for Skype for Business のインストール
Skype for Business を使用するには、クライアント マシンに VMware Virtualization Pack for Skype for Business をインストールする必要があります。VMware Virtualization Pack for Skype for Business は、Horizon Client for Windows、Horizon Client for Linux および Horizon Client for Mac のインストーラの一部として、デフォルトでインストールされます。Horizon Client のインストール方法については、Horizon Client バージョンのインストールとセットアップ ガイドを参照してください。
Horizon Agent のインストール時に、Horizon 管理者が VMware Virtualization Pack for Skype for Business を仮想デスクトップにインストールする必要があります。Horizon Agent のインストールについては、『Horizon 8 での Windows デスクトップとアプリケーション』ドキュメントを参照してください。
VMware Virtualization Pack for Skype for Business には、次のソフトウェア モジュールが含まれています。
- 仮想デスクトップ内にインストールされた Horizon メディア プロキシ
- Horizon Media Provider。クライアント エンドポイントにインストールされます。
- HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Office\Lync\VdiMediaProvider - GUID(REG_SZ)
- HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Microsoft\Office\Lync\VdiMediaProvider - GUID(REG_SZ)
セッションのペアリング モード
スタートアップ時に Lync.exe が VMware Virtualization Pack for Skype for Business プラグインを読み込みます。このプラグインは、有効なセッションを確認し、レジストリにペアリング モードの状態を書き込みます。クエリでペアリング モードを確認するには、Lync.exe が実行されていることをプロセス リストで確認し、HKEY_CURRENT_USER\Software\VMware, Inc.\VMWMMAPlugin - PairingMode(REG_SZ) を確認します。
- 最適化済み:有効なセッション
- フォールバック:有効なセッションでない
- 最適化済み (バージョン不一致)
- フォールバック (バージョン不一致)
- 接続中
- 切断されました
- 未定義
Lync.exe が終了すると、プラグインがレジストリからペアリング モードの値を削除します。
ペアリング モードの確認に管理者権限は必要ありません。リモート デスクトップに複数のユーザーがログインしている場合は、各ユーザーのペアリング モードを HKCU ハイブで確認できます。
VMware Virtualization Pack for Skype for Business グループ ポリシーの設定
デフォルトの設定を変更するには、グループ ポリシーを設定します。VMware Virtualization Pack for Skype for Business ポリシー設定を参照してください。
VMware Virtualization Pack for Skype for Business の制限
- Socks と http のプロキシ サーバはサポートされていません。
- VMware Virtualization Pack for Skype for Business ソリューションは、Pexip などのサードパーティ製マルチパーティ会議装置との相互運用性をサポートしていません。
- ギャラリー ビューは現在サポートされていません。
- 通話を記録することはできません。
- メディア バイパスはサポートされていません。詳細については、https://kb.vmware.com/s/article/56977を参照してください。
- Horizon Client が Horizon Agent でネストされているようなダブルホップ シナリオはサポートされていません。
- Skype for Busines の VDI 最適化ソリューションは、Lync 2010 クライアントとの相互運用性には互換性がありません。
- クライアント マシンの Lync または Skype for Business クライアントと、リモート デスクトップで最適化された Skype for Business クライアントを同時に使用することはできません。
- クライアント コンピュータの Microsoft Teams と同時に、リモート デスクトップで最適化された Skype for Business クライアントを使用することはできません。
- Skype 2015 クライアントから Lync 2013 サーバに接続した場合、Lync 2013 クライアントのユーザー インターフェイスを使用できません。管理者は、サーバで Skype クライアントのユーザー インターフェイスを設定できます。https://social.technet.microsoft.com/wiki/contents/articles/30282.switch-between-skype-for-business-and-lync-client-ui.aspxを参照してください。
- ビデオのプレビュー ウィンドウで、リストにないカメラでプレビューする場合には、その機器を選択してダイアログを閉じ、再度開いてプレビューしてください。カメラを動的に更新する場合は、Skype for Business 2016 Click-to-Run インストーラ バージョン 16.0.11001.20097 以降を使用します。
- プライベート ネットワークに接続しているときに、リモート デスクトップに Skype for Business をインストールすると、インストーラがこのネットワークのプロファイルにファイアウォール ルール(受信および送信)を追加します。ドメイン ネットワークからリモート デスクトップにログインして Skype for Business を使用すると、ファイアウォール例外が発生します。この問題を解決するには、すべてのネットワーク プロファイルのファイアウォール ルールで、Skype for Business クライアントにファイアウォール例外を手動で追加してください。