Linux ファーム、公開デスクトップ プール、公開アプリケーション プールを使用する場合は、次の機能上の制限事項と考慮事項に注意してください。

  • 複数セッション公開デスクトップ プールと、単一セッションまたは複数セッションのアプリケーション プールがサポートされているのは、RHEL Workstation 7.9/8.x/9.x、Rocky Linux 8.x/9.x、Ubuntu 20.04/22.04、または Debian 10.x/11.x を実行している仮想マシンだけです。
  • 公開アプリケーションは、vGPU 機能をサポートしますが、次の制限があります。
    • Horizon 8 コンポーネントは、vSphere 7 U3 以降を実行する VMware 仮想化環境に展開する必要があります。
    • vSphere Client を使用して Linux デスクトップ仮想マシンの vGPU 設定を構成する場合は、物理 GPU のすべてのメモリを仮想マシンに割り当てるプロファイルを選択する必要があります。つまり、オプションのリストから、使用可能な量が最も多い vGPU プロファイルを選択します。Linux 仮想マシンで vGPU を使用するための共有 PCI デバイスの構成を参照してください。
  • 公開デスクトップとアプリケーションは、KDE デスクトップ環境でサポートされません。
  • ファーム内のすべてのホスト マシンで同じオペレーティング システムが実行されている必要があります。たとえば、Linux ホストのみ、または Windows ホストのみで構成されるファームは作成できますが、Linux ホストと Windows ホストの両方が存在するファームは作成できません。
  • ファーム内のすべての Linux ホスト マシンで同じ Linux ディストリビューションが実行されている必要があります。たとえば、RHEL Workstation 9.0 ホストのみ、または Ubuntu 22.04 ホストのみを含むファームは作成できますが、RHEL Workstation 9.0 ホストと Ubuntu 22.04 ホストが混在するファームは作成できません。
  • 公開デスクトップで次の機能は使用できません。
    • USB リダイレクト
    • スマート カード リダイレクト
  • True SSO は、次のタイプのファームに基づく複数セッションの公開デスクトップとアプリケーションでサポートされます。
    • Samba ドメイン参加方法を使用して Active Directory と統合された Ubuntu 20.04/22.04、Debian 10.x、または RHEL Workstation 7.9 ホスト マシンの手動および自動インスタント クローン ファーム。
    • System Security Services Daemon (SSSD) ドメイン参加方式を使用して Active Directory と統合された RHEL Workstation 8.x/9.x、Rocky Linux 8.x/9.x または Debian 11.x ホスト マシンの手動および自動インスタント クローン ファーム。
  • ホストの Linux 仮想マシンが vCPU と vMemory の最小要件を満たしている場合、各公開デスクトップまたは公開アプリケーションは最大 50 までのユーザー セッションをサポートします。詳細については、仮想マシンを作成して、Linux をインストールするを参照してください。
  • リモート セッションを開始するまでの時間を短縮するため、Horizon Agent は、ホスト マシンごとに指定された数のセッションを事前に起動できます。事前に起動するセッションの数は、/etc/vmware/viewagent-custom.conf の [MaxSessionsBuffer] 構成オプションに指定します。Linux デスクトップでの構成ファイルのオプション設定を参照してください。
  • Horizon Client for Windows から Linux 公開アプリケーションを実行している場合、ドラッグ中にウィンドウの内容を非表示にすることで、アプリケーションのパフォーマンスを向上させることができます。たとえば、[コントロール パネル] > [システムとセキュリティ] > [システム] > [システムの詳細設定] > [詳細] > [設定] の順に移動して、[ドラッグ中にウィンドウの内容を表示] をオフにします。
  • デスクトップにログインして公開アプリケーションに接続する場合は、[クラシック（X11 ディスプレイ サーバ）] を有効にする必要があります。この設定を行わないと、アプリケーション ウィンドウが正しく表示されません。たとえば、最小化ボタンや最大化ボタンが表示されません。
  • マルチモニター構成を使用してクライアント システムから Linux 公開アプリケーションに接続する場合は、すべてのモニターのスケール設定が同一であることを確認します。設定が異なると、モニター画面間でアプリケーション ウィンドウを移動できません。
  • Linux 公開アプリケーションでは、アプリケーション プールの構成ウィザードで [複数セッション モード] の設定を有効にできません。Linux アプリケーション プールを作成する場合は、単一セッション モードでのみ構成できます。たとえば、クライアント A でユーザーが公開アプリケーションを開き、クライアント B で同じ公開アプリケーションまたは同じファームの別の公開アプリケーションを開くと、クライアント A のセッションが切断し、クライアント B に再接続します。
  • Horizon Agent for Linux は、公開デスクトップと公開アプリケーション間のセッション スティーリングをサポートしていません。

    たとえば、ユーザーが公開デスクトップ セッションを開いた状態で、同じファームのアプリケーション セッションを開こうとすると、デスクトップ セッションがアクティブなままになり、アプリケーション セッションは確立されません。同様に、ユーザーがアプリケーション セッションを開いた状態で、同じファームの公開デスクトップ セッションを開こうとすると、アプリケーション セッションがアクティブなままになり、デスクトップ セッションが確立されません。