手動ファームは、すでに存在する複数セッション仮想マシン ホストから構成されます。ファームを作成する場合、手動でホストを追加します。

注: ファーム内のすべてのホスト マシンで同じ Linux ディストリビューションが実行されている必要があります。たとえば、RHEL Workstation 9.0 ホストのみ、または Ubuntu 22.04 ホストのみで構成されるファームは作成できますが、RHEL Workstation 9.0 ホストと Ubuntu 22.04 ホストが混在するファームは作成できません。

前提条件

  • Linux ファーム、公開デスクトップ、公開アプリケーションの考慮事項の内容を確認し、ファームでサポートするユースケースに適切なシステム環境が準備されている使用事例を確認します。
  • ファームに追加する複数セッション ホスト マシンを準備します。デスクトップ デプロイのための Linux 仮想マシンの準備のサブトピックを参照してください。
  • 各ホスト マシンで次のいずれかの Linux オペレーティング システムが実行されていることを確認します。
    • RHEL Workstation 7.9/8.x/9.x
    • Rocky Linux 8.x/9.x
    • Ubuntu 20.04/22.04
    • Debian 10.x/11.x
  • --multiple-session パラメータが含まれ、管理対象エージェントの -M パラメータが no に設定されている各ホスト マシンに Horizon Agent がインストールされていることを確認します。例:
    sudo ./install_viewagent.sh --multiple-session -M no 
  • すべてのホスト マシンのステータスが「使用可能」であることを確認します。Horizon Console で、[設定] > [登録済みのマシン] の順に選択し、[RDS ホスト] タブで各ホスト マシンのステータスを確認します。

手順

  1. Horizon Console で、[インベントリ] > [ファーム] の順に選択します。[追加] をクリックします。
    ファームの構成ウィザードが表示されます。ウィザードの途中で、ナビゲーション ペインのページ名をクリックすると、前のページに戻ることができます。
  2. ウィザードの [タイプ] ページで、[手動ファーム] を選択し、[次へ] をクリックします。
  3. ウィザードの [ID および設定] ページで、必要な設定を行います。
    設定 説明
    [ID] ファームを識別する一意の名前。
    [説明] このファームの説明。
    [アクセス グループ] ファームに対するアクセス グループを選択するか、ファームをデフォルトのルート アクセス グループに残します。
    [デフォルト表示プロトコル] [VMware Blast] を選択します。Linux リモート セッションでサポートされている表示プロトコルは VMware Blast のみです。
    [ユーザーによるプロトコル選択を許可] [はい] または [いいえ] を選択します。この設定は、公開デスクトップ プールにのみ適用されます。アプリケーション プールには適用されません。[はい] を選択すると、ユーザーは Horizon Client から公開デスクトップに接続するときに表示プロトコルを選択できます。デフォルトは [はい] です。
    [事前起動セッションのタイムアウト(アプリケーションのみ)]

    事前起動が設定されたアプリケーションが開かれたままにする時間を決定します。デフォルトは、[10 分後] です。

    エンドユーザーが Horizon Client の任意のアプリケーションを起動しない場合、アイドル状態のセッションがタイムアウトになるか、事前起動セッションがタイムアウトになると、アプリケーション セッションが切断されます。

    タイムアウト後に事前起動セッションを終了するには、[切断されたセッションからのログオフ] オプションを [直後] に設定する必要があります。

    [空のセッションのタイムアウト(アプリケーションのみ)]

    空のアプリケーション セッションが開かれたままにする時間を決定します。アプリケーション セッションで実行されているアプリケーションがすべて閉じられた時点で、そのセッションは空の状態です。セッションが開かれている間、ユーザーはアプリケーションを速やかに開くことができます。空のアプリケーション セッションから切断またはログアウトすると、システム リソースを節約できます。タイムアウト値として、[なし] または [直後] を選択するか、分単位で数字を設定します。デフォルトは [1 分後] です。[直後] を選択すると、30 秒以内にセッションがログアウトまたは切断します。

    [タイムアウトの発生時] [空のセッションのタイムアウト] 制限に達した時点で空のアプリケーション セッションを切断するか、それともログオフするかを決定します。[切断] または [ログオフ] を選択します。ログオフされたセッションはリソースを解放しますが、アプリケーションを開くのに比較的長い時間がかかります。デフォルトは [切断] です。
    [切断されたセッションからログアウト] 切断されたセッションをログオフするタイミングを決定します。この設定は、デスクトップ セッションとアプリケーション セッションの両方に適用されます。[なし][直後]、または [...分後] を選択します。[直後] または [... 分後] の選択は慎重に行ってください。切断されたセッションがログオフされる時点でそのセッションは失われます。デフォルトは [なし] です。
    [セッション共同作業を許可] このファームをベースにするデスクトップ プールのユーザーに、リモート デスクトップ セッションへの他のユーザーの招待を許可するには、[有効] を選択します。セッション オーナーと共同作業者は、VMware Blast プロトコルを使用する必要があります。
    [次へ] をクリックして、構成ウィザードの次のページに進みます。
  4. ウィザードの [ロード バランシングの設定] ページで、必要な設定を行います。
    設定 説明
    [カスタム スクリプトを使用]

    この設定は、ロード バランシングにカスタム スクリプトを使用する場合に選択します。

    [セッション数を含める] この設定は、ロード バランシングで Linux ホストのセッション数を考慮する場合に選択します。ロード バランシングのどの設定も選択せず、カスタム スクリプトの設定も選択しないと、Horizon 8 はデフォルトでセッション数を使用します。ロード バランシングでセッション数を考慮する必要がない場合は、この設定の選択を解除します。
    [CPU 使用率のしきい値] CPU 使用率のしきい値 (%)。Horizon 8 は、設定された CPU しきい値を使用して、CPU ロード インデックス係数を計算します。0 から 100 の値を設定できます。推奨値は 90 です。デフォルトでは、この設定はロード バランシングで考慮されません。デフォルト値は 0 です。
    [メモリ使用率のしきい値] メモリ使用率のしきい値 (%)。Horizon 8 は、設定されたメモリしきい値を使用して、メモリ ロード インデックス係数を計算します。0 から 100 の値を設定できます。推奨値は 90 です。デフォルトでは、この設定はロード バランシングで考慮されません。デフォルト値は 0 です。
    [ディスク キュー長のしきい値] サンプリング間隔で選択されたディスクのキューに入った読み取り要求と書き込み要求の両方の平均数のしきい値。Horizon 8 は、設定されたしきい値を使用して、ディスク ロード インデックス係数を計算します。任意の正の整数を設定できます。デフォルトでは、この設定はロード バランシングで考慮されません。デフォルト値は 0 です。
    [ディスクの読み取り遅延のしきい値] ディスクへのデータ書き込みの平均時間のしきい値(ミリ秒)。Horizon 8 は、設定されたしきい値を使用して、ディスク ロード インデックス係数を計算します。任意の正の整数を設定できます。デフォルトでは、この設定はロード バランシングで考慮されません。デフォルト値は 0 です。
    [次へ] をクリックして、構成ウィザードの次のページに進みます。
  5. ウィザードの [RDS ホストを選択] ページで、ファームに追加する Linux 仮想マシンを選択します。[次へ] をクリックします。
  6. ウィザードの [設定内容の確認] ページで設定を確認し、[送信] をクリックして手動ファームを作成します。

次のタスク

公開アプリケーション プールまたは公開デスクトップ プールを作成します。次のいずれかのトピックを参照してください。