Horizon Agent の最新バージョンをインストールすることにより、Linux 仮想マシンで Horizon Agent をアップグレードできます。

注: デスクトップ プールのアップグレードに関する一般的なガイドラインについては、『 Horizon 8 インストールとアップグレード』ドキュメントの「公開デスクトップと仮想デスクトップのアップグレード」を参照してください。この文書は、「 VMware Horizon ドキュメンテーション」ポータルで入手できます。

RHEL 8.x で Horizon Agent をアップグレードする場合は、次のインストーラ形式から選択できます。

  • デジタル署名のない .tar.gz インストーラ パッケージ。既存の Horizon Agent 機能の構成と仮想マシンの展開モードは自動的に保持されません。既存の構成を維持するには、インストーラの実行時に適切な機能パラメータを含める必要があります。
  • デジタル署名のある .rpm インストーラ パッケージ。既存の Horizon Agent 機能の構成と仮想マシンの展開モードは自動的に保持されます。

RHEL 8.x 以外の Linux ディストリビューションで Horizon Agent をアップグレードする場合は、.tar.gz インストーラ パッケージを使用する必要があります。既存機能の構成を維持するには、インストーラの実行時に適切な機能パラメータを含める必要があります。

また、2 種類の仮想マシンの展開を選択できます。

[管理対象外の仮想マシンの展開]

  • このタイプのアップグレードは、管理対象外の既存の仮想マシンに使用できます。
  • Horizon Agent インストーラは、仮想マシンを Horizon Connection Server に登録します。ここでは、ブローカー管理者の情報が必要になります。
  • デスクトップ プール作成ウィザードは、[マシン ソース] ページの [その他のソース] を使用して、登録された仮想マシンを選択します。

[管理対象仮想マシンの展開]

  • このタイプのアップグレードは、管理対象外または管理対象の仮想マシンに使用できます。
  • Horizon Agent インストーラは Horizon Connection Server と通信しません。
  • デスクトップ プール作成ウィザードは、マシン ソース ページの [vCenter Server 仮想マシン] を使用して、vCenter Server の仮想マシンを選択します。
  • この展開では、次の機能がサポートされます。
    • リモート マシンの電源ポリシー
    • ユーザーによるマシンのリセットを許可

管理対象外の仮想マシンをアップグレードする場合、以下の方法で行います。

  • Horizon Agent の最新バージョンにアップグレードしているときに、管理対象外の仮想マシンの環境を維持します。このアップグレード シナリオの場合、Horizon Connection Server の構成を変更する必要はありません。
  • 管理対象外の仮想マシンの環境から、Horizon Agent の最新バージョンを使用する管理対象の仮想マシンの環境にアップグレードします。このアップグレード シナリオの場合、仮想マシンに基づいて新しいデスクトップ プールを作成する必要があります。
注: 最適なパフォーマンスを確保するには、管理対象の仮想マシンの環境にアップグレードします。 Horizon Agent のアップグレードでは、管理対象の仮想マシンの環境を管理対象外の仮想マシンの環境に変換することはできません。

前提条件

  • VMwareBlastServer プロセスが実行されていないことを確認します。このプロセスを停止するには、次のいずれかの方法で行います。
    • ユーザーがマシンからログアウトし、アクティブなデスクトップ セッションがないことを確認します。
    • 仮想マシンを再起動します。
  • tar 形式インストーラを使用して Horizon Agent をアップグレードする場合は、install_viewagent.sh セットアップ スクリプトのオプション パラメータを確認します。「Horizon Agent for Linux のインストール用コマンドライン オプション」を参照してください。

手順

  • [署名のない tar 形式インストーラを使用して、Horizon Agent for Linux をアップグレードします。]
    注: RHEL 8.x マシンの場合は、デジタル署名のあるインストーラを使用して Horizon Agent をインストールすることもできます。この記事で後述する手順を実行してください。
    1. (RHEL 8.x) デジタル署名のある RPM インストーラを使用して既存の Horizon Agent バージョンがインストールされている場合は、「Linux 仮想マシンからの Horizon Agent のアンインストール」の説明に従って、エージェント ソフトウェアをアンインストールします。
    2. https://my.vmware.com/web/vmware/downloads」の VMware ダウンロード サイトから Horizon Agent for Linux の最新の tar 形式インストーラをダウンロードします。
      VMware Horizon の現在のリリースのダウンロード ページに移動し、さらに、64 ビット Linux 用の VMware Horizon のダウンロード ページに移動します。

      ファイル名が VMware-horizonagent-linux-x86_64-YYMM-y.y.y-xxxxxxx.tar.gzHorizon Agent インストーラをダウンロードします。ここで、YYMM はマーケティング バージョン番号、y.y.y は内部バージョン番号、xxxxxxx はビルド番号です。

    3. tar 形式の Linux ディストリビューションを展開します。
      例:
      tar -xzvf VMware-horizonagent-linux-x86_64-YYMM-y.y.y-xxxxxxx.tar.gz
    4. 特定の機能をサポートするには、次のように必要なドライバがインストールされていることを確認します。
    5. tarball フォルダに移動し、次のいずれかのアップグレード シナリオに従って install_viewagent.sh スクリプトを実行します。また、USB リダイレクトなど、インストールするオプション機能のコマンドライン パラメータも使用します。
      install_viewagent.sh スクリプトで使用可能なオプション パラメータの詳細については、「 Horizon Agent for Linux のインストール用コマンドライン オプション」を参照してください。
      オプション 説明
      管理対象外の仮想マシン展開をアップグレードし、管理対象外の仮想マシン展開を保持する
      sudo ./install_viewagent.sh -A yes -M no

      このアップグレード シナリオでは、新しいデスクトップ プールを作成する必要はありません。仮想マシンに基づいて、既存のデスクトップ プールを再利用できます。

      注: 最適なパフォーマンスを確保するには、管理対象外の仮想マシンを展開せずに、管理対象の仮想マシンを展開します。
      管理対象外の仮想マシン展開をアップグレードし、管理対象仮想マシン展開に変更する
      sudo ./install_viewagent.sh -A yes -M yes
      注: Horizon Agent で、管理対象外の仮想マシン展開から既存のデスクトップ プールを削除し、管理対象仮想マシン展開に新しいデスクトップ プールを作成します。詳細については、「 手動 Linux デスクトップ プールの作成」を参照してください。
      管理対象仮想マシン展開をアップグレードする
      sudo ./install_viewagent.sh -A yes -M yes
      注: Horizon Agent をアップグレードした後、仮想マシンに基づいて既存のデスクトップ プールを再利用できます。
    6. Linux マシンを再起動して、変更を有効にします。
  • [(RHEL 8.x) デジタル署名のある RPM インストーラを使用して、Horizon Agent for Linux をアップグレードします。]
    注: RHEL 8.x 以外の Linux ディストリビューションを実行しているマシンで Horizon Agent をアップグレードする場合は、次の手順を行わないでください。代わりに、この記事で前述の手順を実行してください。
    1. 署名のない tar 形式インストーラを使用して既存の Horizon Agent バージョンがインストールされている場合は、「Linux 仮想マシンからの Horizon Agent のアンインストール」の説明に従って、エージェント ソフトウェアをアンインストールします。
    2. VMware ダウンロード サイト 「https://my.vmware.com/web/vmware/downloads」から、Horizon Agent for Linux RPM インストーラをダウンロードします。
      VMware Horizon の現在のリリースのダウンロード ページに移動し、さらに、64 ビット Linux 用の VMware Horizon のダウンロード ページに移動します。

      ファイル名が VMware-horizonagent-linux-YYMM-y.y.y-xxxxxxx.el8.x86_64.rpmHorizon Agent RPM パッケージをダウンロードします。ここで、YYMM はマーケティング バージョン番号、y.y.y は内部バージョン番号、xxxxxxx はビルド番号です。

    3. ダウンロードした RPM パッケージのフォルダに移動して、インストーラをアップグレード モードで実行します。
      例:
      sudo rpm -Uvh VMware-horizonagent-linux-YYMM-y.y.y-xxxxxxx.el8.x86_64.rpm
      中断されることなくアップグレードを実行できるようにします。RPM パッケージは、既存の Horizon Agent 構成を保持しながら Horizon Agent を現在のバージョンにアップグレードします。
    4. Linux マシンを再起動して、変更を有効にします。
    5. 特定の機能をサポートするには、次のように必要なドライバがインストールされていることを確認します。
    6. さらにオプション機能を Horizon Agent 構成に追加したり、構成を変更したりするには、「Horizon Agent for Linux のインストール用コマンドライン オプション」の説明に従って ViewSetup.sh スクリプトを実行します。
      たとえば、リアルタイム オーディオビデオ機能と USB リダイレクト機能の両方を追加するには、次の手順を実行します。
      sudo /usr/lib/vmware/viewagent/bin/viewSetup.sh -U yes -a yes --webcam