高可用性とロード バランシングを実現するため、既存の Connection Server インスタンスを複製した Connection Server の追加インスタンスを 1 つ以上インストールできます。レプリカ インストールの後、Connection Server の既存インスタンスと新しくインストールしたインスタンスに違いはありません。
単一の Horizon ポッドにインストールできる Horizon Connection Server の最大数については、「VMware 構成の上限」を参照してください。
複製されたインスタンスをインストールするときは、VMware Horizon 8 が既存の Connection Server インスタンスから Horizon LDAP 構成データをコピーします。
インストールの後、複製されたグループのすべての Connection Server インスタンスで、同一の Horizon LDAP 構成データが維持されます。1 つのインスタンスで構成が変更されると、更新された情報が他のインスタンスにコピーされます。
複製されたインスタンスで障害が発生した場合は、グループ内の他のインスタンスが動作を続行します。障害が発生したインスタンスが活動を再開した場合、停止中に発生した変更で構成が更新されます。
レプリカ サーバ ソフトウェアは、別の Connection Server、Horizon Agent、Horizon Client などの他の Horizon 8 ソフトウェア コンポーネントがインストールされている仮想マシンまたは物理マシンにインストールできません。
デフォルトでは、Connection Server をインストールするときに、HTML Access コンポーネントが Connection Server のホストにインストールされます。このコンポーネントは、Horizon 8 ユーザー ポータル ページを構成し、Horizon Client アイコンに加えて HTML Access アイコンを表示します。ユーザーがデスクトップに接続するときに、この追加のアイコンを使用して HTML Access を選択することができます。
HTML Access の Connection Server の設定については、Horizon Client のドキュメンテーション ページにある『Horizon HTML Access ガイド』ドキュメントを参照してください。
前提条件
- ネットワークに少なくとも 1 つの Connection Server インスタンスがインストールおよび構成されていることを確認します。
- 複製されたインスタンスをインストールするには、管理者ロールを持つユーザーとしてログインする必要があります。Connection Server の最初のインスタンスをインストールするときに、管理者ロールを持つアカウントまたはグループを指定します。ロールは、ローカル Administrators グループ、ドメイン ユーザーまたはグループのいずれかに割り当てられます。「新しい構成での Horizon Connection Server のインストール」を参照してください。
- 既存の Connection Server インスタンスが複製インスタンスとは異なるドメインにある場合、ドメイン ユーザーには、既存のインスタンスがインストールされている Windows Server コンピュータでの管理者権限も必要です。
- 「Horizon Connection Server の要件」で説明されている要件をインストールが満たしていることを確認します。
- 複製された Connection Server インスタンスをインストールしているコンピュータが、高速 LAN で接続されていることを確認します。「複製された Horizon Connection Server インスタンスのネットワーク要件」を参照してください。
- 環境をインストール用に準備します。「Horizon Connection Server のインストールの前提条件」を参照してください。
- データ リカバリ パスワードを作成します。「新しい構成での Horizon Connection Server のインストール」を参照してください。
- Windows ファイアウォールで Connection Server インスタンス用に開く必要があるネットワーク ポートについて理解します。「Horizon Connection Server のファイアウォール ルール」を参照してください。
手順
結果
次の VMware Horizon サービスが Windows Server コンピュータにインストールされます。
- VMware Horizon Connection Server
- VMware Horizon Framework コンポーネント
- VMware Horizon Message Bus コンポーネント
- VMware Horizon スクリプト ホスト
- VMware Horizon Security Gateway コンポーネント
- VMware Horizon PCoIP Secure Gateway
- VMware Horizon Blast Secure Gateway
- VMware Horizon Web コンポーネント
- VMware VDMDS(Horizon LDAP サービスを提供)
これらのサービスについては、『Horizon 8 の管理』ドキュメントの「VMware Horizon サービス」を参照してください。
インストール時に [HTML Access のインストール] 設定を選択した場合、HTML Access コンポーネントが Windows Server コンピュータにインストールされています。このコンポーネントにより、VMware Horizon ユーザー ポータル ページの HTML Access アイコンが構成され、Windows ファイアウォールでの [VMware Horizon Connection Server (Blast-In)] ルールが有効になります。このファイアウォール ルールにより、クライアント デバイス上の Web ブラウザは、TCP ポート 8443 で Connection Server に接続できるようになります。
次のタスク
Connection Server インスタンス用に SSL サーバ証明書を構成します。「VMware Horizon 8 Server 用の TLS 証明書の設定」を参照してください。
Connection Server の複製インスタンスでは、初期の VMware Horizon 8 構成を行う必要はありません。複製されたインスタンスは、既存の Connection Server インスタンスから構成を継承します。
ただし、この Connection Server インスタンス用のクライアント接続設定の構成が必要な場合があり、大規模な展開をサポートするように Windows Server 設定を調整できます。「Horizon Client 接続の構成」および「展開の規模に合わせた Windows Server 設定の調整」を参照してください。
Connection Server を再インストールしていて、パフォーマンス データを監視するようにデータ コレクタ セットを構成してある場合は、データ コレクタ セットを停止して再起動してください。