ESXi ホストと vSphere Client のゴールド イメージで NVIDIA GRID vGPU を構成できます。

ESXi ホストは、仮想マシンが作成される順番に従って GPU ハードウェア リソースを仮想マシンに割り当てます。デフォルトの場合、ESXi ホストは、すでに割り当てられている仮想マシンの数が最も少ない物理 GPU に仮想マシンを割り当てます。これは [最適パフォーマンス] モードです。仮想マシンが最大数に到達するまで ESXi ホストが仮想マシンを同じ物理 GPU に割り当ててから、次の物理 GPU 上に仮想マシンを配置するようにする場合は、[GPU 統合]モードを使用できます。vCenter Server で、vGPU がインストールされている各 ESXi ホストにこのモードを設定できます。詳細については、VMware ナレッジベース (KB) の記事、「https://kb.vmware.com/s/article/55049」を参照してください。

vSphere クラスタごとに 1 つの vGPU プロファイルを使用している場合は、パフォーマンスを最大にするため、クラスタ内のすべての GPU ホストの GPU 割り当てポリシーを [最適パフォーマンス ] モードに設定します。この場合、同じ vSphere クラスタで同じ vGPU プロファイルを使用するインスタント クローン プールとフル クローン プールを作成することもできます。

GPU が有効なホストと有効でないホストを含むクラスタを使用できます。

注: vGPU 仮想マシンの vMotion 機能には、次の考慮事項が適用されます。
  • vGPU 仮想マシンの vMotion は、vSphere 6.7 以降でサポートされます。構成方法の詳細については、「こちら」を参照してください。
  • vSphere 6.7 Update 1 以降の vSphere Distributed Resource Scheduler (DRS) では、ロード バランシングをサポートしない vGPU 仮想マシンの初期配置がサポートされます。
  • vSphere 7.0 U3f より前のバージョンの vSphere 6.7 または vSphere 7.0 の DRS では、ESXi ホストがメンテナンス モードに切り替わったときに、vGPU 仮想マシンの vMotion は自動的に実行されません。管理者が vGPU 仮想マシンの vMotion を手動で開始して、ESXi ホストがメンテナンス モードに切り替わるようにする必要があります。
  • vSphere 7.0 U3f 以降の DRS では、ホストがメンテナンス モードになったときに、vMotion が自動的に実行されるように構成できます。手順については、https://kb.vmware.com/s/article/88271 を参照してください。vGPU 仮想マシンでは、引き続き DRS ロード バランシングはサポートされません。

NVIDIA GRID vGPU には次の制約があります。

  • RDP はサポートされていません。
  • 仮想マシンは、ハードウェア バージョン 11 以降である必要があります。
  • Horizon 8 では、vGPU が有効なホストと vGPU が有効になっていないホストを含むクラスタで vGPU インスタント クローン プールを作成できます。その場合、プールを作成するときに、vGPU が有効ではないホストは無視されます。vMotion を使用して、GPU が有効 ESXi ホストから、GPU ハードウェアが構成されていない ESXi ホストにインスタント クローンを移行することはできません。

インスタント クローン プールを有効にして NVIDIA GRID vGPU を使用するには、次のようにします。

手順

  1. 物理 ESXi ホストに NVIDIA GRID vGPU をインストールします。
  2. vCenter Server ハードウェア グラフィックス構成で、[ホスト グラフィック] タブを選択して、[ホスト グラフィック設定の編集] で、[直接共有] を選択します。
    ESXi ホストは、vGPU に NVIDIA GRID カードを使用します。
  3. 使用する vGPU プロファイルを選択するなど、NVIDIA GRID vGPU が構成されたゴールド イメージを準備します。
  4. ゴールド イメージのスナップショットを作成します。
  5. Horizon Console でインスタント クローン プールを作成するときに、このゴールド イメージとスナップショットを選択します。

結果

Horizon 8 は、[3D レンダリング] フィールドに [NVIDIA GRID vGPU] を自動的に表示されます。 Horizon 8 には、ゴールド イメージで選択した vGPU プロファイルも表示されます。インスタント クローンは、ゴールド イメージの vSphere Client に構成された設定を継承します。

インスタント クローン プールの作成プロセスでは Horizon Console から vGPU プロファイルを編集することはできません。プールの作成後にプールの vGPU プロファイルを編集するには、更新された vGPU プロファイルを使用して新しいイメージを作成し、スナップショットを作成してからプッシュ イメージ操作を行います。「インスタント クローン デスクトップ プールへのパッチの適用」を参照してください。