AirWatch Cloud Connector (ACC) を AirWatch コンソールからアップグレードし、最新のバグ修正と拡張機能を利用できるようにします。このプロセスは、ACC 自動更新オプションを使用して自動化することも、管理コントロールが優先される状況の場合は手動で実行することもできます。

注:

VMware Identity Manager Connector コンポーネントのアップグレードの詳細については、VMware Identity Manager コネクタのアップグレードを参照してください。

ACC の自動更新

ACC のインストール時に、デフォルトで自動更新のチェック ボックスが選択されます。自動更新によって、ACC は ACC の新しいバージョンを AirWatch で検索することで、ユーザーが操作しなくても最新バージョンにアップグレードできます。AirWatch では自動更新を許可する(チェックボックスは選択解除しない)ことを推奨していますが、手動アップグレードが望ましい環境や状況にはこれをオプションにしています。

注:

自動更新オプションは、Enterprise Systems Connector の ACC コンポーネントにのみ適用されます。VMware Identity Manager Connector コンポーネントには適用されません。

自動更新のメリット

  • アップグレードする必要があるかどうか、最新の ACC バージョンを検索する必要があるかどうかを手動で判断する必要はありません。ソフトウェアが代わりに行います。

  • 機能、拡張機能、および修正は常に最新です。

  • 最も重要なのは、セキュリティが最新であることです。

更新プロセス

ACC の自動更新は、Cloud Connector フォルダ内の Bank1 フォルダおよび Bank2 フォルダを使用して実行されます。AirWatch はこれらのうち空のフォルダを検出して、そこに該当する ACC ファイルを置き、その他のフォルダの内容を空にします。以降の更新で、AirWatch は代替フォルダ以外に対してそのプロセスを繰り返します。このプロセスは、新しいバージョンが自動更新されるたびに繰り返されます。このプロセスが更新プロセス フロー図に示されます。

重要:

Bank1 フォルダまたは Bank2 フォルダを削除しないでください。Bank1 フォルダおよび Bank2 フォルダは ACC 自動更新プロセスに不可欠です。

図 1. 更新プロセス フロー

セキュリティの自動更新

ACC の自動更新はセキュリティを考慮して実行されます。すべての更新は、AirWatch コンソールで署名され、ACC で検証されるため、信頼できるアップグレードのみで更新されています。また、アップグレード プロセスは、AirWatch 管理に透過的です。新しいバージョンが使用可能になると、ACC はポート 443 で AirWatch コンソールを検索することによってそれを認識し、アップグレードが発生します。

ACC は最新バージョンにアップグレードしている間は使用できなくなるため、短時間(約 1 分)サービスが提供されなくなります。複数の ACC サーバがインストールされている場合、すべての ACC サービスが同時にダウンしないようにするには、AirWatch はランダム タイマーをアップグレード プロセスに組み込み、これにより短期間の異なる時間に ACC が停止します。

ACC が自動更新されると、[プログラムの追加と削除] でのバージョンは変わらず、元のバージョンはリストされたままです。[プログラムの追加と削除] でのバージョンは、フル ACC インストーラの実行時にのみ変わります。自動更新が成功したかどうかを確認する最善の方法としては、実行中のバージョンを ACC ログで調べます。

自動更新を無効にした場合の影響

この機能が無効にされ、ACC がアップグレードされない場合、以下のいずれかの事象が発生するまで ACC は動作したままです。

  • ACC がパワーオフされてから、パワーオンされる(意図的に行う、または停電)。

  • ACC を再インストールする必要がある。

  • AirWatch コンソールがより新しいバージョンにアップグレードされる。

  • AirWatch、AWCM、または ACC 証明書が再生成される。証明書の再生成時に、新しい証明書を認識するために最新バージョンの ACC をインストールし、再起動する必要がある。