フェイルオーバーまたは高可用性の目的でクラスタ内に複数のVMware Identity Manager仮想アプライアンスを展開している場合、一度に 1 つずつノードをアップグレードすることができます。アップグレードのタイミングは、アップグレード中に発生するダウンタイムを考慮して計画してください。

手順

  1. データベースと VMware Identity Managerノードのスナップショットを取得します。
  2. 1 つを残してすべてのノードをロード バランサから削除します。
  3. ロード バランサに接続されているノードをアップグレードします。

    VMware Identity Manager のオンライン アップグレードまたはVMware Identity Manager のオフライン アップグレードで説明されている、オンラインまたはオフラインのアップグレード プロセスに従います。

    重要:

    アップグレードのプロセスではダウンタイムが発生することを考慮してください。

  4. ノードをアップグレードした後、ロード バランサに接続したままにしておきます。

    これによって、他のノードのアップグレード中でも VMware Identity Managerサービスが利用可能になります。

  5. 他のノードを一度に 1 つずつアップグレードします。
  6. アップグレードされたノードでは、RabbitMQ がクラスタ モードで実行されていないことを確認します。

    2.9.1 以降のリリースでは、RabbitMQ クラスタリングが無効になりました。

    アップグレードしたノードごとに以下のコマンドを実行します。

    1. アップグレードしたノードにログインします。
    2. 次のコマンドを入力します。

      rabbitmqctl cluster_status

      このコマンドによって、次のようなステータスが返されます。

      sva-1:~ # rabbitmqctl cluster_status
      Cluster status of node 'rabbitmq@sva-1' ...
      [{nodes,[{disc,['rabbitmq@sva-1']}]},
       {running_nodes,['rabbitmq@sva-1']},
       {cluster_name,<<"[email protected]">>},
       {partitions,[]},
       {alarms,[{'rabbitmq@sva-1',[]}]}]
      
    3. ステータスに rabbitmqctl cluster_status コマンドを実行したものとは別のノードへの参照が含まれている場合は、次のコマンドを実行します。
      1. RabbitMQ を停止します。

        rabbitmqctl stop_app

      2. RabbitMQ をリセットします。

        rabbitmqctl force_reset

      3. RabbitMQ を開始します。

        rabbitmqctl start_app

  7. ノードがすべてアップグレードされたら、ロード バランサに再度追加します。