API サービスの呼び出し数の割合を制限することで、操作の信頼性を高めるとともに、高負荷時に実体なしのオブジェクトの発生率を抑えることができます。
クライアントが割合制限を超えると、「429 要求が多すぎます」という HTTP 応答が送信されます。応答内の Retry-After
ヘッダーは、次の呼び出しを行うまでクライアントが待機する時間を示します。
割合制限をサービス単位で有効にすることができます。たとえば、Nova API サービスの呼び出しについて、Neutron API サービスの呼び出しよりも厳密に調整することが可能です。
手順
Neutron パブリック API に対する呼び出しの制限
次の設定は、Neutron パブリック API に対する呼び出しを制限します。単一の送信元 IP アドレスから Neutron パブリック API に送信する要求数が 10 秒間に 50 個を超えた場合、ロード バランサーは以降のすべての要求に対して送信元アドレスから HTTP 429 エラーを 60 秒間返します。60 秒経過すると、送信元アドレスから Neutron パブリック API への要求送信を再開できます。
haproxy_throttle_period: 60 haproxy_neutron_max_requests: 50 haproxy_neutron_request_period: 10