VMware Integrated OpenStack 7.x から 7.2 にアップグレードするには、パッチを適用します。

前提条件

  • VMware Integrated OpenStack ダウンロード ページ フォルダを作成します。
  • VMware Integrated OpenStack Manager に 20 GB の空きディスク容量があることを確認します。一部のディスク容量を解放するには、ダウンロードされている tar ball パッチを削除します。
  • OpenStack デプロイを含む VMware Integrated OpenStack 7.x がすでにある場合は、既存のデプロイのバックアップを作成します。デプロイのバックアップ を参照してください。
  • パッチを適用しても、CR の以前にカスタマイズされたイメージは更新できません。パッチで提供されるイメージを使用するには、viocli update <CR name> を使用してイメージ関連の構成を削除する必要があります。
  • パッチの適用を開始する前に、VMware Integrated OpenStack デプロイが RUNNING(実行中)状態であることを確認します。

手順

  1. VMware Integrated OpenStack 環境で、Integrated OpenStack Manager にログインします。
    ssh root@mgmt-server-ip
    VMware Integrated OpenStack 7.2 パッチ フォルダに移動します。
    cd <vio-patch-folder>
    tarball を展開します。
    tar -zxvf vio-patch-7.2.0.0-build-number.tar.gz
  2. patch-prepare.sh スクリプトを実行します。このスクリプトは、事前条件チェックの実行に役立ち、パッチをインストールするための次の手順を通知します。
    ./patch-prepare.sh
    VMware Integrated OpenStack マネージャのルート ディスク使用率に関する事前チェックが失敗した場合は、 --clean-stale-patch を指定してこのスクリプトを再実行できます。
    ./patch-prepare.sh --clean-stale-patch
  3. パッチを VMware Integrated OpenStack Manager に追加します。
    viocli patch add -l /<vio-patch-folder>/patch-<vio-patch-version>.tar.gz
    パッチが追加されたことを確認します。
    viocli patch list

    正常に追加された場合、パッチの状態は ADDED(追加済み)と表示されます。

  4. パッチをインストールします。
    viocli patch install -p patch-<vio-patch-version>
    パッチがインストールされたことを確認します。
    viocli patch list

    既存の VMware Integrated OpenStack 7.x デプロイに正しくインストールされた場合、パッチの状態は APPLIED(適用済み)、適用の進捗は 100% と表示されます。

    パッチが適用されている場合は、パッチのデプロイ ステータスを確認します。
    viocli get deployment

    デプロイが安定している場合、デプロイの状態は RUNNING(実行中)と表示されます。これは、すべての OpenStack サービスがパッチ適用済みであることを示します。

    注:
    • エラーが発生した場合、またはデプロイが安定しない場合は、追跡用にサポート バンドルを保持します。
    • VMware Integrated OpenStack が vRealize Operations Manager と統合されている場合、VMware Integrated OpenStack 7.2 パッチを適用した後に、vRealize Operations Manager で [接続の検証] をクリックして、VMware Integrated OpenStack の新しい証明書を受け入れる必要があります。
    • パッチ プロセスでは、デプロイ状態が OUTAGE(停止)、RECONFIGURING(再構成中)、DEGRADED(劣化)、RUNNING(実行中)間で変化することがあります。
    • 必要に応じて、パッチ適用後に手動で Photon パッケージを次のように更新できます。
      tdnf update <photon-package-name>

      tdnf コマンドが VMware Integrated OpenStack マネージャ仮想マシンまたはコントローラ仮想マシンで使用できることを確認してください。デプロイから Photon パッケージ リポジトリにアクセスできない場合は、プロキシを設定できます。

    • パッチの適用が完了したら、基本的な検証を実行できます。パッチを元に戻す予定がある場合は、サービス構成を変更しないでください。