Cinder のマルチ接続を使用すると、ボリュームを同時に複数のインスタンスに接続できます。

前提条件

マルチ接続ボリュームを使用する場合は、以下の制限に注意してください。

  • マルチ接続ボリュームを支える NFS データストアには、ハードウェア アクセラレーションが必要です。
  • マルチ接続ボリュームを使用中に再配置することはできません。この制限による影響を回避するには、マルチ接続ボリュームを共有データストアに作成します。

    ストレージ プロファイルを使用することにより、マルチ接続ボリュームのデータストアを指定できます。vSphere に目的のストレージ プロファイルを作成し、この手順で定義されるボリューム タイプに(vmware:storage_profile 追加仕様を使用して)割り当てます。

  • マルチ接続ボリュームは、プロビジョニング形式としてシック プロビジョニング (Eager Zeroed) を使用する必要があります。
  • マルチ接続ボリュームは、バックエンド ドライバとして VMDK を使用する必要があります。FCD ボリュームは、マルチ接続をサポートしていません。
  • データの破損を避けるには、クラスタ対応のファイル システムでマルチ接続ボリュームをフォーマットします。
  • マルチ接続ボリュームは、接続されている状態のままクローン作成、バックアップ、スナップショット作成を行うことはできません。
  • 8 台を超える ESXi ホストから 1 台のマルチ接続ボリュームに対して同時にアクセスが試みられると、ボリュームの接続は失敗します。
  • マルチ接続ボリュームが接続されているインスタンスに対してライブ マイグレーションを実行することはできません。
  • viocli prepare datastore コマンドでは、マルチ接続ボリュームはサポートされません。マルチ接続ボリュームを別のデータストアに移行する際は、事前に接続解除します。

手順

  1. マルチ接続に使用する新しいボリューム タイプを作成するか、既存のボリューム タイプを選択します。
    手順については、 ボリューム タイプの作成を参照してください。
  2. 使用するボリューム タイプの横にある [追加仕様の表示] を選択します。
  3. [作成] をクリックします。
  4. [キー] フィールドに、multiattach と入力します。
  5. [値]フィールドに、<is> True と入力します。
  6. [作成] をクリックします。
  7. [ボリューム タイプの追加仕様] ページで、[作成] をクリックします。
  8. [キー] フィールドに、vmware:vmdk_type と入力します。
  9. [値] フィールドに、eagerZeroedThick と入力します。
  10. [作成] をクリックします。
  11. (オプション) サポートされているデータストアにマルチ接続ボリュームが作成されるようにストレージ プロファイルを指定します。
    1. [ボリューム タイプの追加仕様] ページで、[作成] をクリックします。
    2. [キー] フィールドに、vmware:storage_profile と入力します。
    3. [値] フィールドに、目的のストレージ プロファイルの名前を入力します。
    4. [作成] をクリックします。

結果

マルチ接続対応ボリューム タイプが作成されます。マルチ接続ボリュームを作成するには、ボリュームを作成または再指定するときにこのボリューム タイプを選択します。ボリュームを再指定してマルチ接続を有効または無効にすることは、ボリュームが接続されていないときにのみ実行できます。